――伊織さんは連載当初から『僕ヤバ』のファンだったそうですね。
そうですね。作者の桜井のりお先生が、よくTwitterに『僕ヤバ』のイラストやショートショートをアップされているじゃないですか。それをたまたま拝見したことがきっかけで、連載を追いかけるようになったんです。当時は『いちごとレモンとマスカット』というラジオ番組のパーソナリティをやっていて、そこでも「めっちゃいい漫画を見つけた!」と紹介したのを覚えています。
――『僕ヤバ』のどんなところが伊織さんに刺さったのでしょうか?
とにかく没入感がすごいんですよ。「うわー!」って叫びそうになるくらい恥ずかしい気持ちにもなるし、ものすごくキュンキュンもする。私にはこんな青春時代はなかったはずなのに、なぜか自分の思い出を追体験しているような気持ちになるというか。その感じがめちゃくちゃ好きです。
――特に印象に残っているエピソードはありますか?
市川が山田に紅茶花伝を買ってあげるシーンがすごく好きで。影響されて、紅茶花伝ばっかり買っている時期がありました(笑)。