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冷凍庫を使わずにアイスが完成? 自由研究におすすめの実験レシピ3

集英社オンライン / 2022年8月16日 9時1分

親子にとって、夏休みの難関の一つ、自由研究。早く片付けたいのに、テーマが決まらないと困っている家庭もいるのではないだろうか。そんなお宅におすすめなのが、身近な食材で簡単にできる“実験”だ。今回は、特選北海道純生クリームなどを販売しているタカナシ乳業株式会社に3つの「おもしろ実験レシピ」を聞いた。どれも少ない材料で低学年から楽しめ、しかもおいしく食べられるというオマケつき!

実験レシピ1:頑張ってシェイク! 生クリームがみるみる固まって……?

「実験なんて難しそう…」「理科は昔の苦手科目で」と構えることなかれ。生クリームを入れた容器を一生懸命に振る“元気”さえあれば、それだけで変化する様子が楽しめます。たった10分でできる手作りバターを、おやつのホットケーキのお供に、ぜひ!



材料(食パン1枚分)
・生クリーム…30ml(大さじ2杯)
必ず乳脂肪分42%以上の、種類別「クリーム」を使ってください。

用意するもの
・フタつきの容器(100ml程度入るもの)
・割り箸

作り方
① フタつきの容器によく冷やした生クリームを入れてしっかりとフタをし、音がしなくなるまで上下に激しく振ります。
このときのポイントは2つ。1つ目は、クリームの量を容器の1/3までの量までにして、振り幅を大きくすること。2つ目は、クリームを冷えた状態に保つこと。クリームが温まるとバターにならないことがあるので、気温が高い時期は容器を氷などで冷やしながら振るなど工夫して。

② フタを開けて割り箸でかき混ぜ、出てきた水分をコップに移します。出てきた水分は「バターミルク」という栄養たっぷりのものなので、捨てずに飲みましょう。

③ ②を3回繰り返します。
④ 容器に残っている黄色いかたまりを集めましょう。これがバターです。
※できたバターは、必ず作ったその日に食べきりましょう。

なぜこれができるの?

動物性の生クリームは、主に「脂肪」という成分が入っていて、この脂肪はうすい膜で覆われています。クリームを振ることで膜がぶつかって破れ、脂肪同士がつながります。

さらに振ると、つながった脂肪同士の間に空気が入ります。この状態がホイップクリームです。ホイップクリームを割り箸でかき回すと、水分が出て、脂肪同士がよりくっつきます。これがバターです。

バター作りは、生クリームを振ることで乳脂肪分と水分を分離させる作業ですが、生クリームの脂肪分が高い方が、(若干ですが)できるバターの量が多くなります。

実験レシピ2:本当はNGの牛乳×レモン汁の組み合わせが……

牛乳にレモン汁という、大人が一瞬戸惑う組み合わせで、パパやママのおつまみにもなる「カッテージチーズ風」の一品が完成。そのまま食べるのはもちろん、はちみつやしょうゆをかけたり、クラッカーに乗せたり、サラダやパスタに加えるのもオススメです。

材料(約200g分)
・牛乳…1リットル
・レモン汁…大さじ5(75ml)

用意するもの
・ガーゼ

作り方
① 牛乳を鍋に入れて、鍋のまわりがフツフツするくらい(90℃くらい)まで加熱し、レモン汁を加えて軽く混ぜ合わせ、火から下ろします。

② ①をしばらくそのままにしておくと、白いかたまりと薄黄緑色の透明な液に分かれてきます。

③ ②を清潔なガーゼでこし、水分を軽く絞ったら完成! 透明な液体はホエー(乳清)といって、タンパク質やカルシウムなどの栄養が豊富なので、はちみつを混ぜて飲みましょう。

なぜこれができるの?

牛乳は、カルシウム、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンなどの栄養満点の飲みものです。レモンに含まれる酸という酸っぱい成分が、牛乳のタンパク質を固まらせる性質があるからです 。

実験レシピ3:冷凍庫を使わずにアイスができちゃう秘密とは……?

夏休みのおやつの定番といえば、アイス。ラストは驚きのアイスの作り方をご紹介。氷と塩を入れた大きな袋の中に、生クリーム・牛乳・砂糖を入れた小さな袋を入れて、揉んだり振ったりすれば、あら不思議! みるみる液体が固まっていく。その秘密はいったい…?

材料(3〜4人分)
・生クリーム…200ml
・牛乳…100ml
・砂糖…45g
・氷…700g
・食塩…300g

用意するもの
・フリーザーバッグMサイズ、Lサイズ…各1枚
※2重のジッパータイプがおすすめです。
・清潔なタオル
・清潔な軍手

作り方
① Mサイズのフリーザーバッグに、生クリーム、牛乳、砂糖を入れ、袋の中の空気を抜きながら、ジッパーをしっかりと閉めます。

② Lサイズのフリーザーバッグに氷を入れ、塩を氷に振りかけます。

③ ②の中に①を袋ごと入れ、ジッパーをしっかりと閉めます。
④ ③を袋の上からタオルと軍手を使って10分ほど揉んだりふったりして、白い液体が固まってきたら、冷え冷えアイスの出来上がり! 氷の入った袋を直接手でさわると凍傷になることがあるので、必ず清潔なタイルと軍手を使ってください。

なぜこれができるの?

氷が溶けて水になるときに、まわりから熱を奪い温度を下げます。また、氷が溶けた水に塩が溶けるときにも、まわりから熱を奪い温度を下げます。同時に、塩が水に溶けることで、水が氷になる温度が0℃より下がります。

このような「温度を下げる現象」が繰り返し起こった結果、今回紹介した分量の食塩が入った氷水は、家にある冷凍庫と同じくらいの温度まで下がり、アイスの材料が冷えて固まるのです。

夏休みの終盤になって、「まだ自由研究が終わってない…!」と慌てないよう、宿題は早めに済ませておきたいもの。今回紹介した3つの“おもしろ実験”レシピなら、大人も子どももワクワクしながら取り組めるはず。また、「なぜこうなるの?」という驚きや疑問が、お子さんの知的好奇心を刺激してくれるかも。

各レシピはこちらでもご覧いただけます。
手作りバター
カッテージチーズ風
手作りアイス

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