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奪三振記録、平成1位は!? 甲子園を沸かせたドクターKたち

集英社オンライン / 2022年8月15日 15時1分

熱戦が続く104回目の夏の甲子園。過去の大会で生まれた「三振」にまつわる記録について、『甲子園レジェンドランキング』(集英社)から一部抜粋・再構成してお届けする。

驚異のスタミナで積み上げた三振数 斎藤佑樹(早稲田実)

令和になっても盛り上がりを見せる夏の甲子園。今大会、開幕試合で始球式を務めたのは「平成甲子園」のレジェンド、2006年夏、第88回大会を制した早稲田実(西東京)の斎藤佑樹(元・日本ハム)だった。この大会で夏3連覇を目指していた駒大苫小牧、田中将大(現・楽天)との決勝再試合の伝説から、もう16年もの月日が経ったことに驚かされる。

この年は決勝戦が延長引き分け再試合だった結果、通常、6試合勝てば優勝できる夏の甲子園において、斎藤は7試合に登板。大会通算投球回数「69」、大会通算投球数「948」といった数々の歴代1位を記録することになった。球数制限や延長タイブレーク制が導入された今、もはや破られることはないだろう数字と言える。



また、平成甲子園、という括りでいえば、斎藤はこの大会でもうひとつの“歴代1位”を記録している。それが「大会三振数」だ。打者の手前でググッと伸びるキレのあるストレートと、投げるたびに力強さをます驚異的なスタミナを武器に、毎試合、安定して三振を記録。7試合で奪った三振数「78」は、平成時代では歴代1位。大会史全体を振り返っても1958年、第40回大会で徳島商・板東英二(元・中日)が記録した「83」に次ぐ、歴代2位となった。

驚異の「1試合22奪三振」 松井裕樹(桐光学園)

平成甲子園で斎藤に次ぐ大会三振数を記録したのはちょうど10年前の2012年、第94回夏の甲子園大会で三振ショーを演じた桐光学園(神奈川)の左腕、松井裕樹(現・楽天)だ。

第94回大会を通して松井が記録した三振数は、坂東、斎藤に続く歴代3位の「68」(※左投手では歴代1位)。この数字を生んだ最大の要因は、大会記録「1試合22奪三振」という初戦での快投ぶりだ。

1回戦、今治西(愛媛)との試合で先発した松井は、1回、2回のアウト6つを全て三振で奪う好スタート。大きく曲がるスライダーが次々に決まり、今治西打線のバットは空を切り続けた。6回表にヒットを打たれてノーヒットノーランこそ逃したが、むしろ松井の真骨頂はここから。6回最後のアウトから試合終了まで、全てのアウトを三振で奪ったのだ。

この試合、終わってみれば、松井が打たれたヒットはわずか2本。バットに当たったのも9度だけ。「1試合22奪三振」は、それまでの「1試合19奪三振」を抜き大会新記録(※延長なしの場合)。6回から9回2死にかけて記録した「10者連続奪三振」は史上初の快挙だった。

松井は次の2回戦でも19個の三振を記録。「2戦合計で三振41個」は、第40回大会で徳島商・板東英二が作った「2戦合計で三振40個」を抜き、歴代1位。また、「2試合連続毎回奪三振」は史上5人目の快挙だった。

桑田真澄の伝説の記録

【甲子園大会の奪三振記録】
通算最多奪三振 150個

(1983年夏〜1985年夏/5大会)
桑田真澄(PL学園・大阪)

1大会での最多奪三振
春 60個(1973年/4試合)
江川卓(作新学院・栃木)
夏 83個(1958年/6試合)
板東英二(徳島商・徳島)
※板東英二の記録は延長戦(18回)を1試合、引き分け再試合を1試合を含む

1試合での最多奪三振
春 21個(1963年)
戸田善紀(PL学園・大阪)
夏 22個(2012年)
松井裕樹(桐光学園・神奈川)
※1試合での最多奪三振記録は延長戦での記録は含まない

連続奪三振記録
10連続(2012年夏)
松井裕樹(桐光学園・神奈川)

甲子園レジェンドランキング

オグマナオト

2018年7月20日

704円(税込)

新書判/192ページ

ISBN:

978-4-08-321453-0

夏の甲子園100回大会記念!甲子園の伝説ランキングを大発表!怪物投手、ホームラン王、激闘の延長戦、奇跡の逆転劇、因縁のライバル、涙の一球、伝説の大記録、感動のドラマ、甲子園で起きた伝説を1冊に収録!100年の歴史のなかでナンバー1にかがやくのは…!?小学中級から。

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