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小5のころのいじめが原体験に。お友達系YouTuberそわんわんが考える自分らしい生き方

集英社オンライン / 2022年8月27日 13時1分

チャンネル登録者数63万人超、お友達系YouTuber・そわんわん。PUMAやピーチ・ジョンといった大手アパレルブランドと次々にコラボする彼女が支持されている理由と、その魅力に迫った。

YouTuberになるとは思わなかった

――集英社オンラインでの登場は初めてですね。改めて自己紹介をお願いします。

はい! そわです。なんやろ……本当に普通の人です。YouTubeを中心に活動をしていて、メディアに出させていただいたり、お洋服のコラボをさせていただいたりしています。でも……本当に普通です(笑)。趣味はお散歩と、子供向けの施設に行くこと。最近だと、忍者村に行ったり、警察博物館に行ったりしました! よろしくお願いします(笑)。


――世間的には、お友達系YouTuberとして紹介されることもありますが、あれはそわんわんさんが作った肩書きなのでしょうか?

いえ、実はつけてもらったものなんです。たしかにYouTuberって「美容系」みたいに◯◯系YouTuberって肩書きを持っている人が多いのですが、なんの肩書きもつけてなかったんですよね。

でも、新聞社の方にインタビューしていただいたときに“国民的同級生”って紹介されてて、「なにこれめっちゃいいやん!」って。そこからいろんなところでお友達系と紹介されるようになったんです。

――肩書きをつけたくなかったのは、なぜなのでしょう?

あまりYouTuberらしいYouTuberになりたくなかったんですよね。YouTuberの動画というよりは、普通の人の日常を切り取った動画として見てほしいなと思ったんです。

今がちょうどよい。企画を立てない独自のスタイル

――たしかに、そわんわんさんの動画はいい意味で企画企画していない印象です。

最近アップした動画のタイトルなんて「お買い物たのしい」ですからね(笑)。出かける前にメイクするときや、1人で家でごはんを食べるときにさくっと撮影することが多いんです。

――動画を回すときは企画を考えて撮影するのではなく、生活している中で何かあったら動画にしようという流れが多いということでしょうか?

そうですね。YouTubeに上げる動画を撮影すると言うよりも、一人暮らしをする中での出来事を誰かに共有したいという感覚に近いです。だから、部屋にゴキブリが出た時に奮闘する動画とかをあげたこともあります(笑)。

――日常を共有している感覚でありながら、2022年8月現在登録者数63万人を超えているのがそわんわんさんのすごいところです。こんなに多くの方に見られることを想像していたんでしょうか?

いや、まったく想像していなかったですね。そもそもYouTubeを始めたきっかけが、自分のなりすましがいて「誰かになりすまされるんなら、自分でやろう」と思って始めただけなので。最初の頃はアプリを開いて一発撮りしたものを、そのまま出していました。

――一発撮り!? 撮影と編集併せて10時間ほどかかるみたいなお話も聞きますが……

YouTubeって音楽を聴くアプリだと思っていたんですよ。だから、どんなものかわからなくて(笑)。高校の同級生が「サムネっていうのがあるんだよ」とか初歩的なことを教えてくれて、少しずつ編集っぽいことをするようになりました。
といっても、編集ソフトは今もずっとiPhoneやMacに最初からインストールされているiMovieを使ってますけどね(笑)。

――登録者数が増えていく中で、いわゆる“YouTuberらしいYouTuber”になろうと思ったことはなかったんですか?

うーん…むしろ逆ですかね。ありがたいことに半年ぐらいで登録者数1000人ぐらい行って、その時に「遊びにも行かんのに、おしゃれするの、めっちゃだるいな」と思っちゃったんです。動画のためにおしゃれするのってちゃうなって。そのタイミングで、起きて5分ぐらいで撮った準備の動画がめちゃめちゃバズって「これでいいんや」って思えたんです。

――そわんわんさんがYouTubeを始めた2017年ごろに比べると、YouTubeを始める人が増えて登録者数を伸ばす方も多くいらっしゃいます。その中で、今までのスタイルを変えようと思ったことはなかったのでしょうか?

なかったですね。もちろんYouTubeを頑張らなあかんとは思ってるんですけど、正直、今ってYouTubeが楽しいわけでも、辛いわけでもないんですよ。本当に日常を発信しているというか、自分が思った時にSNSを更新している感覚。今のままが自分のメンタル的にも一番やりやすいかなって思います。

――なるほど。メンタルも良好な状態で発信活動ができるのは、大きいですね。なぜ、それを一貫できているのでしょう?

最初にハードルを下げたのは大きかったかなと思いますね。普段テロップを入れていないことも多いので、たまにテロップを入れた動画をアップするだけでも褒めてもらえたりするのはありがたいです。何かを成し遂げようというよりも、楽しいことがいっぱいあったらいいなというテンションで生きているのも大きいと思います。

自由に生きることを決めた、小5の頃のいじめ

――そわんわんさんのファンの方の中には、自分らしく楽しく生きる、生き方に共感する人も多い印象です。そう考えるようになったのは、何が経験だったのでしょうか?

小学5年生のときに、いじめられた経験が大きいですね。といっても、いわゆるクラスの子が順番にいじめられるみたいないじめやったので、ウチへのいじめが終わると、また別の子に…という感じやったんですけど。誰かをターゲットにして、仲良しに戻って、また別の人をターゲットにして……と次々に変わっていくのを見て「しょうもない」って思ったんです。そこから、人に合わせて生きていく必要はないなと思いました。

――なぜそう思えたんでしょう?

どんなに人に合わせても、自分がこの場所にいる限り、同じことの繰り返しやなと思ったんです。もし、また女子の輪の中に入って、誰かを標的にしてというループに入るよりなら、1人でいた方がマシやなって。

――具体的にどうやってループを断ち切ったのですか?

ずっといじめて来てた子に「遊ぼう」って言われた時に「遊ばん!」って返して、1人で運動場に行きました。当時、学年に1クラスだけの学校に通っていたんですけど、運動場に行ったら年上の子も年下の子もおって、クラスに居場所がないなら、別に居場所を作ればいいと思いましたね。

――そうは思っても、なかなか行動に移せる人はいない勇気のある行動のように思えます。

今思うと、そうなんですよね。でも、クラスの人数が少なくて、ずっと同じことを繰り返していたことに嫌気が差して、それとの関わりを断ちたかったんだと思います。

でも、あの時の行動でいいこともあったんですよ。好かれることを諦めたから、自分の意見を言えるようになったんです。そうすることで陰口を言われたり、ものを捨てられることもなくはなかったですけど、なんとも思わなくなっていきましたね。その後で、なんとなくいじめのループも無くなりましたし。

――人に合わせないと言うのは、中学、高校と進学していっても変わらず?

そうですね。1人でいたい気分の時は1人でお弁当食べることもあったし、「授業を受けたくないな」と思ったら、1人でどっか行ってたこともありました。今思うと良くないですけど(笑)。

そういう行動を見て、「ケンカしちゃったの?」って聞かれることとか、周りから心配されることもありましたけど、そういうのも「どうでもいいな」って思っていましたね。逆の立場だったら、たしかに心配しちゃうかもしれないので、ありがたいことなのはわかるんですけど。

――お話を聞いて、そわんわんさんのスタンスは学生時代の経験があってこそだなと感じました。その一方、自分らしく生きるというのは抽象的な気もしています。

たしかに自分らしく生きるって、はっきり説明しろって言われたら正直できやんしなというのは私も感じます。それに、個人的には自分らしくとか、自己肯定感という言葉をあまり使いたくないんですよね。

――なぜですか?

一括りにすると、その言葉にとらわれちゃうというか、そうじゃないとダメなのかなって思っちゃって……。より自由じゃなくなる気がしているんです。

――たしかにそうですね。では、そわんわんさんはどんなことを大切だと思いますか?

自分らしく生きることよりも、評価を人に委ねすぎないことの方が大切なのかなと思います。他人に評価を委ねすぎると、褒められなかった時に「なんで?」って思っちゃうので。どう思われるかよりも、自分がどうありたいかっていうのを考えたいですね。

取材・文/於ありさ 撮影/神田豊秀 編集/星山江里可 ヘアメイク/榎田茉季(ROI) 衣装協力/Candy Stripper

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