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鳥肌不可避! トラウマ級の残虐変態アウトローな「やばい奴」ベスト5

集英社オンライン / 2022年8月27日 17時1分

映画には様々な〝やばい奴〟が登場する。猟奇的だったり、変質的な性格だったり、倫理観がぶっ飛んでいたり…その〝やばさ〟にもいろいろあるが、目を覆いたくなるほどの所業を繰り広げる奴らがいる。これも映画の歴史における重要な1ページである。今回はそんな映画に登場してきた、やばい奴らを5人ばかりご紹介しよう。

第5位:『ありふれた事件』(1992年)

まずは『ありふれた事件』(1992年)に登場するシリアルキラー、ベンから。本作は、とある殺人鬼に密着取材し、犯行の一部始終を映画にしようとする監督らと、その殺人鬼当人の凶行を描いたモキュメンタリー映画である。

このベン、「ある一点を除けば」至極平凡で、どこにでもいるような人物だ。



ちょっとした社会批判を繰り返す差別主義者。口を開けば下品なジョークと尊大な態度が止まらない一方、詩や音楽といった芸術を好みもする、見栄っぱりの冴えない男。しかし彼の正体はシリアルキラー。やれ死体を沈めるには重石がいくつ必要だとか、老人はどこに金を隠しがちだとかのノウハウをひけらかしながら、日々強盗殺人に明け暮れている。

そんなリアルな小市民ぶりと、非現実的な異常性が同居したキャラクターがベンなのだ。手練れの殺人鬼のくせして時には段取りが悪かったり、小さな子どもに反撃を喰らって悶絶したりするなど、スキや油断、慢心から窮地に陥るシーンも多い。

そんな生々しさがかえって彼の〝やばさ〟を際立たせており、「ひょっとすると現実にいそう」感が〝やばい奴〟である。

第4位:『パフューム ある人殺しの物語』(2006年)

『パフューム ある人殺しの物語』(2006年)の主人公ジャン=バティスト・グルヌイユは、複数のニュアンスで〝やばい奴〟であり、悲しい生い立ちの持ち主でもある。

母親の腹から産み落とされると同時に、不潔極まりない市場の片隅に捨てられ、その後は孤児として育てられることになったグルヌイユ。いわば持たざる者として生まれた彼だが、ただひとつ、ある特殊な才能を備えていた。それは嗅覚。

あらゆるものの匂いを、遠くからでも嗅ぎ分け、先天的に捉えることのできたグルヌイユは、万物の香りに執着するようになる。そして偶然町中で見かけたある少女の匂いに惹かれ、彼女を追い回し、意図せず殺めてしまってからというもの、彼の人生の歯車は本格的に狂い出す。以降、グルヌイユは「女性の香りを保存する術を求め、その研究のために女性を殺しては実験材料にする」という、〝香水の調合師〟兼〝連続殺人鬼〟となってしまうのだ。

あくまでも女性の匂いにこだわり、殺しを繰り返しては死体を利用した香水作りを続ける彼の姿は、一見して非常に変態的。しかしそうなるに至った経緯も込みで考えると、単なる変質者というよりも、「その境遇ゆえに他人を愛し、愛される術を知ることができなかった」悲しい人物にも見えてくる。

なお本編ラスト30分でグルヌイユが披露する、驚きの〝やばい〟香水パワーは必見。

第3位:『ネクロマンティック』(1987年)

続いてドイツが誇る猟奇的エログロ映画、『ネクロマンティック』(1987年)に登場する、ロベルトの名を挙げておこう。

死体清掃業に従事するロベルトは、〝ネクロフィリア〟すなわち死体愛好家。

単なる性的嗜好に留まらず、度々死体の断片を持ち帰っては、こっそりコレクションするなどの猟奇的行動が見え隠れする点が困ったもの。そしてある日、たまたま道端に転がっていた五体満足な状態の死体を見つけてしまったときから、彼の奇行はエスカレートする。早速死体を回収したロベルトは、ガールフレンドと共に、死体との情事を決行。当然相手は死体であるがゆえに、肉は黒ずみ腐り落ち、無残な有様なのだが、しかし彼はお構いなし。

腐敗臭も凄まじいであろう死体を相手に、リビドーを発散し続けるロベルトの姿は、その後の破滅的結末も含めて圧巻。ガールフレンド共々、どう見ても〝やばい奴〟である。ちなみに同作、『ネクロマンティック2』(1987年)という続編が存在する。

第2位:『ファニーゲーム』(1987年)

〝やばさ〟のベクトルが『ネクロマンティック』とは異なるが、ミヒャエル・ハネケ監督作『ファニーゲーム』(1987年)と、そのハリウッド・リメイク『ファニーゲーム U.S.A.』(2008年)に登場する、二人組の青年も相当に〝やばい奴〟らだ。

共に白い服を着たその二人組のキャラクター造形は、とにかく不快極まりない。休暇中の主人公一家の別荘に、突然現れる、謎の二人組。

彼らは「たまごを譲ってほしい」という口実で相手の善意につけ込むと、ただひたすらターゲットの神経を逆なでするかのような振る舞いを連発。その後、相手の忍耐力がピークに達したところでいよいよ本性を現し、主人公一家を拘束。〝ゲーム〟と称する理不尽な暴力で、何の罪もない主人公一家を責め苛む。

そうした所業そのものもさることながら、一見ヘラヘラ、オドオドした態度や要領を得ない言動と、嗜虐的な行いのギャップがもう不愉快さ満点。

まったく共感ができない、危険で卑劣な悪の〝やばい奴〟である。

第1位:『ムカデ人間2』(2011年)

最後に『ムカデ人間2』(2011年)の主人公、マーティンをご紹介しよう。

そもそも〝ムカデ人間〟とは、「人間の口を別の人間の肛門とつなぎ合わせ、一個体のムカデのようにする」というアイデアから生まれた大人気ホラー映画シリーズ。そして『ムカデ人間2』の内容は、「一作目の『ムカデ人間』(2010年)を鑑賞し、悪い影響を受けてしまった一般人の主人公が、見様見真似でムカデ人間を作ろうと一念発起する」というもの。

所詮はファンボーイの真似事であるがゆえに、麻酔の類いは用いられず、主人公マーティンの施術も雑。哀れムカデ人間の材料として捕らえられた犠牲者たちは、血と排泄物にまみれ、地獄の苦しみを味わい続けることになる。

そんな壮絶な手作りムカデ人間を前にして、マーティンはキャッキャキャッキャと大喜び。彼も映画そのものの内容も色々とぶっ飛んでいる。なお本作は基本的に白黒映画として作られているが、排泄物のみ、モノクロでなく茶色に着色されている。

どこまでも〝やばい〟映画である。

以上、5人の〝やばい奴〟だ。読者の皆様は、くれぐれも彼らの真似をしないようご注意願いたい。

文/知的風ハット

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