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膣からお湯漏れ! 膣のゆるみは出産だけでなく、くしゃみと便秘も原因だった!

集英社オンライン / 2022年8月26日 11時1分

お風呂上りにきちんと拭いたはずなのに下着にじわーーっとお湯が漏れていた…ということはありませんか? もしかして膣がゆるくなっている? その原因は? ゆるんだら元に戻らないの?など、膣のお悩みについて、なおえビューティークリニック院長の喜田直江先生に解説していただいた。

膣のゆるみの原因は出産と加齢

入浴中に膣の中にお湯が入ってしまい、入浴後、服を着たあとに膣からお湯が漏れ出て下着や服が濡れてしまい、びっくりされる人もけっこういます。
これは膣のゆるみによるものです。
膣のゆるみによってお湯漏れはもちろん、座る時などに空気が抜けて、おならのようなブーという音が出てしまい、恥ずかしい思いをしたと悩んでいる人も少なくありません。



膣のゆるみの原因はいくつかありますが、出産と加齢によることが大きいです。
出産によって膣の中が引き伸ばされて中の空洞が広がるようになってしまい、膣がゆるんでしまうのです。出産で広がった膣は完全には元の状態に戻らないので、入浴中にお湯が膣の中に入ってしまうことも。

もう一つは加齢が原因です。
膣は若い時は壁が厚く、中はフカフカのクッションのような構造をしています。ですが、年齢とともに膣の壁を作っているコラーゲンが減少していき、その結果壁が薄くなり、中のクッションもへたってしまい、空洞になり広がってしまうのです。
そのため、入浴時にお湯が入りやすくなったり、音が出るようになったりします。
40代以降の女性に多い傾向です。

膣の中は見えない部分なので、なかなか自分ではゆるんでいるのかわからないものです。一般的に以下のような症状がある人は膣のゆるみを疑ってもいいでしょう。

膣のゆるみの症状例
・お風呂やプールで膣に水やお湯が入って、あとから流れ出てくる
・くしゃみや咳で尿漏れしたことがある
・性交時に空気が入って音がする
・最近セックスでイケなくなった
・トイレの回数が増えた

便秘やくしゃみで膣を支える筋肉が傷づき、ゆるみの原因に

出産経験がない20〜30代の女性でもお湯漏れになる人はいます。
原因は、膣の中がもともと広い場合が多いのですが、膣を締める力が弱くなっている可能性もあります。
そもそも膣を締めるのは骨盤底筋の筋力です。
骨盤底筋とは骨盤の底部にある筋肉や靭帯で、大腸、子宮、膀胱、尿道などの臓器を支えているのですが、出産によってこの骨盤底筋が引き伸ばされて、膣を締める力が低下し、ゆるみに繋がってしまうのです。
そして出産経験がない人でもお湯漏れする人は、知らず知らずのうちに骨盤底筋を傷つけてしまっているのかもしれません。

その原因は花粉症やアレルギーによって、くしゃみや咳を何度もしてしまうことです。
くしゃみや咳をすると急激に腹圧がかかります。そして腹圧が瞬間的に高まるため、骨盤底筋などに強い衝撃を与えてしまい、傷めてしまっているのです。
さらに女性の体の不調にありがちな便秘も骨盤底筋を傷めてしまう原因に挙げられます。
便秘だと、どうしても排便の際にお腹に力を入れていきんでしまうので、腹圧がかかり骨盤底筋を傷めてしまいます。
そのため、膣を引き締める力が弱くなり、膣がゆるんだ状態になってしまうのです。
骨盤底筋の筋力がひどく低下すると、尿漏れや便漏れになることも。
また、骨盤底筋には立っているだけでも重力がかかり、そこに内臓脂肪の重さが加わるとさらにダメージが大きくなるので、肥満ぎみの人や重い物を持ち上げる作業をよくする人は注意しましょう。

骨盤底筋は大腸、子宮、膀胱、尿道などを支えている

膣のゆるみ対策は骨盤底筋を強化すること

膣のお湯漏れが気になる場合は、お風呂上がりに膣に指を入れてお湯を出すようにしておくと下着や服が濡れるのを防げます。入浴後の清潔な指なら、膣に指を入れても問題ないです。

広がった膣を自力で狭くするのは難しいので、膣や尿道を支えている骨盤底筋を強化すると改善が期待できるかもしれません。それには骨盤底筋を引き締めるケーゲル体操がおすすめです。

仰向けになって両ひざを軽く曲げて立たせて、肛門、尿道、膣全体を引き上げる感覚で10秒間締めます。10秒経ったら力を抜き、10回繰り返します。
習慣化することで、骨盤底筋の筋力アップに繋がります。

1日2~3回を目途に行いましょう

膣の締りをよくしたい人は専門クリニックに相談するのも手です。
超音波や高周波を照射して膣をふっくらと若返らせる方法や、ヒアルロン酸を注入して膣の中を狭くする治療、骨盤底筋を強化する機械などさまざまな方法があるので、症状や自分のライフスタイルに合わせて治療方法を選ぶことができます。

膣を含めたデリケートゾーンは、日頃から意識してお手入れすることが大切です。触ってみて異変がないか確認し、汚れが溜まりやすい膣の表面は清潔に保つようにしましょう。
また女性ホルモンが低下すると、膣は乾燥して炎症を起こしやすくなります。膣の自浄作用も低下するため雑菌が増えやすくなり、臭いも強くなることがあります。
ストレスや睡眠不足、無理なダイエットは女性ホルモンの乱れの原因になり、膣のゆるみにも繋がります。
生活習慣の見直し、日頃から膣のケアを忘れないようにしましょう。


取材・文/百田なつき

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