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吉野家の焼塩さば丼に、携帯おにぎり、きつねうどん…防災のプロも納得の美味非常食

集英社オンライン / 2022年9月1日 10時1分

9月1日の防災の日が近づくとスーパーに並ぶさまざまな非常食。災害時に食べるものこそ、自分や家族の好みに合うものを選びたいもの。そこで総合危機管理アドバイザーで非常食マイスターのおりえさんにおすすめの非常食や選び方をうかがった。

ローリングストックで無駄をなくす

自然災害大国の日本においては、いつ、どこで災害が起こってもおかしくありません。
なので、日頃から防災の備えが必要になります。
懐中電灯、携帯用トイレなど避難生活に必要なものをはじめ、備蓄食品があると安心です。
大規模災害時は1週間分の備蓄が望ましいとされていますが、最低でも3日分は備蓄するようにしましょう。

備蓄食品はいわゆる災害に備えた非常食と、日常から使用できて災害時にも食べることができる日常食品があります。


日常食品の備蓄方法としてローリングストックが推奨されています。
ローリングストックとは普段から多めに食材や加工品を購入しておき、日常生活で食べて、使った分を買い足しておく方法です。こうすることで消費期限切れを防ぎ、災害時も日常生活と同じ食事をすることが可能になります。フリーズドライの味噌汁やレトルト食品など普段も食べているものを多めに購入しておきましょう。

押さえておきたい 非常食選びの5つのポイント

災害時に備える非常食は消費期限が3年など長く、避難行動中の栄養補給となるものです。
いつのまにか期限が過ぎていたということがあるので、定期的に見直すようにしましょう。

以下のポイントを参考に非常食も日常食のストック同様に、自分や家族が食べやすい非常食を選ぶことが大切です。


ポイント1:不足しがちな肉・魚・野菜・果物類を含んだ非常食を選ぶ

避難所で支給される食事は炭水化物系が多く、どうしても栄養に偏りが生じます。ある避難所では、炭水化物の食事を摂り過ぎで被災者の肥満や糖質過多が問題になったという話もありました。
最近では肉や魚、食物繊維が取れる非常食も増えてきたので、ぜひ取り入れましょう。
果物類は生での備蓄は難しいので、ドライフルーツなどを活用するのがおすすめです。

ポイント2:長期保存できるものを選ぶ

非常食は最近、かなり保存期間が伸びていて、3年、5年、7年など長期間保存できる商品が多くなってきています。買い替えの回数を減らせて、いざという時に消費期限切れを防げるので、災害用の非常食はなるべく長期保存のものを選びましょう。

ポイント3:調理工程が少ないものが楽

災害によって、水、ガス、電気が使えない場合があるので、開封してすぐに食べられるものがおすすめです。調理しないといけない場合でも少量の水で混ぜるだけ、お湯を入れるだけなど、調理工程が少ないものを選ぶようにしましょう。

ポイント4:用途別に選ぶ

非常持ち出し袋に入れておく非常食は、重いものや嵩張るものは持っていきにくいので、できるだけ軽量なものを選ぶようにしましょう。またスプーンや食器がなくても食べやすいものだと避難所で物が足りなくても安心です。
自宅避難や備蓄用は少々重くても普段から食べ慣れているものを購入しておきましょう。


ポイント5:開封後に後片付けしやすいものを選ぶ

災害時は自宅にしろ、避難所にしろ、ゴミの処理がなかなか進みません。食べた後の油などが出てしまうものや臭いが強いものは、新たな問題を引き起こしてしまう可能性があります。食べた後、コンパクトになるパッケージ仕様ものや消臭袋を一緒に用意しておくのがおすすめです。


非常食と一緒に常備しておきたいのがカセットコンロやガスボンベ。
これらがあるだけで、温める、湯を沸かせる、茹でる、軽く炒めるなどができて、非常食をもっと美味しく食べることができます。
また、飲料水は大人1人につき1日3Lが必要です。これを3日間分は最低でも備蓄するようにしましょう。水は重いので、買い出しの手間を省くためにもなるべく消費期限が長いものを選びましょう。

美味しさもバリエもアップ! おすすめの非常食

非常食というとなんとなくあまり美味しくないイメージがあるかと思いますが、最近は商品開発が進み、美味しさもバリエーションもアップ!
私が今までさまざまなメーカーの非常食を食べ尽くした中から、おすすめの商品を紹介します!

吉野家なので、シリーズで牛丼ももちろんあるのですが、あえて焼塩さば丼を選んだのは、さばが柔らかく、高齢者にも食べやすいからです。災害時に魚を食べることができるのは本当に貴重! タンパク質、ビタミンB群がしっかり取れます。温めなくても缶を開ければすぐに食べられる点もおすすめです。

沖縄県産のもずくと塩が原材料で、災害時に不足しがちなミネラルや食物繊維を取ることができます。もずくがたっぷり入っていて玄米も食べ応えあり!
ハサミがなくても手で開封できるので、子どもでも扱いやすいです。常温で7年と長期保存OKなので、備蓄にぴったり。

お湯または水を注ぐだけでおにぎりが完成! 手を汚さずおにぎりができるので、子どもも食べやすいです。鮭、わかめ、五目おこわ、昆布の4種類ありますが、どれも具がしっかり入っていて食べ応えがあり、もっちりしたお米の食感を味わえます。アウトドアにもおすすめです。

商品名通り、関西風の優しい出汁にホッとします。麺はつるりと喉ごしがいい! 特殊な缶を使用しているので、熱くならず、手で持つことができます。保温性も高いので最後まで温かいうどんを食べられるのがポイント。体調が悪くなった時の強い味方になってくれそうです!

開封するとスプーンが入っているので、食器がなくてもすぐに食べることできます。お湯や水を入れますが、そのままでも美味しく食べられます。ピラフ味はスナック感覚で食べられて、子どもにもおすすめ。わかめ味はわかめご飯と変わらないクオリティ! 食べ終わった後は小さく畳めるので、ゴミの心配が少ないのもポイントが高いです。

乾燥した餅と餅を戻すための水、あんこもセットされていているので、これがあればいつでも和スイーツを食べることができます。1分間水に浸すだけでモチモチ柔らかなお餅に。
あんこはこっくりした甘さでお餅にマッチ。災害時に甘いものがあるとホッとできるので非常食のラインナップに入れておくのもいいでしょう。

その他、せんべいやビスケット、グミ、飴などのお菓子類は軽いので非常持ち出し袋に入れておくと、避難所生活で子どもの気持ちを紛らせるのにも役立ちますよ。

また、季節によりますが、避難生活では空調が完備されているとは限らないので、熱中症対策として、水分だけでなく、塩分も摂ることが大切。塩分チャージのタブレットや電解質ドリンクなどあると安心です。
さらに暑さ対策として、冷凍庫には凍らせたペットボトルの飲料水を何本か入れておくといいですよ。冷蔵庫が停電しても保冷剤代わりになりますし、部屋を冷やしたり、溶かして生活用水としても使えたりします。

災害時にいざ食べてみて、好みの味じゃなかったりすると、食べても元気になれないものです。防災の日をきっかけに気になる非常食を試食してみて、美味しいと思うものを揃えるようにしておくのはいかがでしょうか。


取材・文/百田なつき

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