1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

生理中でもセックスできる。最先端のフェムテック「月経ディスク」が日本上陸

集英社オンライン / 2022年9月4日 14時1分

フェムテックというワードが日常的になってきた昨今。海外からは次々と新たなニュースとツールが舞い込んでいる。2022年現在において、最新テクノロジーとされるフェムケアアイテムは何か。今夏、日本上陸を果たした新たな生理用品は、日本人にとってこれからの常識になっていくだろうか。SDGsの観点からも推奨される「月経ディスク」を、月経カップとの違いと併せて紹介する。

性教育先進国スウェーデンが誇るフェムテックブランド

2021年に流行語大賞にノミネートされるなど、日本国内でもすっかりおなじみとなったワード、「フェムテック」。一過性の“ムーブメント”になってしまいそうな懸念もあったが、今となってはすっかり定着しつつあるのではないだろうか。



女性の社会進出が当たり前となって数十年経つとはいえ、未だ日本は社会における女性の生きづらさがたびたび話題にあがり、性教育が他国より遅れをとっていることなどが指摘されている。

一方で、欧米諸国、特に北欧は早い時代から女性の生理が本人の体および日常生活の負担となることが認知され、こうした負担を軽減するための取り組みに積極的であることはよく知られている。

そんな中、先端を走り続けるスウェーデンのフェムテックブランドがある。

「INTIMINA(インティミナ)」は、月経から更年期まで、人生のあらゆる段階で起こる女性特有の健康問題を解決する製品と情報を届けることに注力。年齢や場所に関係なく、女性が自分の体のための正しい知識や情報、快適に生活するために必要な製品にリーチしやすい社会を目指している。

INTIMINAの合言葉は「私たちは何でもできる。もちろん#While Bleeding(生理中)でも。」(画像提供:有限会社アジュマ、以下同)

テーマは「ウェルビーイングとサステナヴィリティ」。2000年代以降のノーマルマインドに徹底して寄り添う。産科医、婦人科医、助産師、看護師などの医療専門家らと組みプロフェッショナルチームを作ることで、生殖医療や骨盤底筋などにおける様々な分野のアドバイスとサポートを元にブランドが作られている。

そのINTIMINAでは世界に先だって月経カップ(経血カップ)を製造販売し、その後ディスクタイプと呼ばれる膣内挿入型の生理用品「Ziggy Cup™ 2」を発売。この月経ディスク「Ziggy Cup™ 2」は、日本には今夏、初上陸したばかりだ。

「月経ディスク」最大の特徴とは

紙製や布製のショーツに装着することで経血を採取する方式のナプキン、膣内に挿入し吸収させることで経血を採取する方式のタンポン。長らくこの2アイテムが生理用品としてはおなじみであっただろう。しかしこれらは体への影響や衣服への汚れ防止のため、1日のうちに何度もトイレで取り替えることが必要だ。

しかし今では、「フェムテック(female technology)」という言葉通り、発達した先端技術や生地の性能向上によりショーツ自体で経血を受け止められる吸水ショーツや、膣内に挿入し留めることで経血を溜め続けられるシリコン製の月経カップ(経血カップ)などが登場している。

膣内に挿入し、経血を溜める月経カップ(経血カップ)

さらにテクノロジーは進み、膣内のより奥まで挿入することで一定時間、経血を溜めて外に出ないよう止められる「月経ディスク」が誕生。カップ同様にシリコン製のアイテムで、膣内に挿入して経血を採取するシステムであり、繰り返し使用することが可能だ。

子宮頸部下で経血を留められる月経ディスク

体形にフィットするため装着感が低いことや、漏れにくいことが最大の特徴。また、膣よりも奥まで挿入し、そこで留めて使用するため、生理中でも膣内に生理用品がないことから、衛生面を気にせずセックスを楽しむことができる。

装着に慣れるまでは、ある程度練習が必要だが、繰り返し使用することで、簡単かつ快適に使うことができるらしい。子宮頸部下にフィットさせて使用することで経血を集める仕組みのため、まずは膣内に清潔な指を挿入して子宮頸部を見つけるのがコツだとか。膣内の奥まで指を入れ、鼻の先に触れるような感覚があったら子宮頸部を見つけられたということらしい。

手指をきちんと洗浄し清潔にしていることはもちろん、爪を伸ばしている人やネイルスカルプチャーを好んで付けている人は膣内を傷つけないよう気をつけたい。

また、月経ディスク本体の使用前と使用後には、きちんと洗浄、煮沸をすることが推奨されているので、使用中はもちろん、前後のケアも怠らないようにしたい。

月経ディスクと月経カップの違いは?

膣口から挿入して使用する生理用品には、紙製ナプキンと同様に、ある一定の短時間で交換して使用することが推奨されるタンポンと、比較的長時間経血をキャッチできるシステムの月経カップがある。

特に月経カップは、月経ディスクと同じようにシリコン製で、膣内に留まらせて一定量の経血を溜め続けるものであり、1日の中で交換する回数は1回~2回(経血量や体質など個人による)とされる。また、一つ所持すれば年単位で繰り返し使用ができることから、ゴミが出ずエコであること、かぶれ等の心配が低く体への優しさも期待できるアイテムだ。

では、月経カップと月経ディスクではどのような差があるのか。

折りたたんで挿入するという使用方法は同様で、その先の仕組みや構造が異なる。腟口の近くに留まって、挿入された後に広がることで、カップ状の受け皿として経血を溜める仕組みが月経カップ。

一方の月経ディスクは、さらに奥の子宮頸部下で留まることで、経血のストッパーとなる仕組みだ。

月経ディスクの使いかた。慣れるにはややコツが要るらしい

この2つの違いは、生理用品としての良し悪しというよりも、装着時の個人の感覚やどういうライフスタイルなのかで評価は変わる。

一番の特徴は、前述の通り月経ディスクは膣道を塞がずに使用するため、生理用品を装着している状態でも性交渉が可能であること。生理中でも違和感を感じず、また衛生面を考慮することなくパートナーと清潔にセックスを楽しみたい人は月経ディスクを選択すると良さそうだ。

ユーザーに聞く、カップ派?ディスク派?

月経カップも月経ディスクも、よく聞かれるのは「装着慣れするまでに少し時間がかかる」ということ。

挿入アイテムとはいえタンポンとは形状や幅感などが多少異なるため、タンポンを使ったことがあっても初めは挿入に手間取ったという人も多いようだ。コツを掴むと挿入・装着も違和感なくできるようになり、下記のように生理期間が快適になったという声が増える。*1

・ナプキンやタンポンのように、替えるために小まめにトイレに行かなくてよくなり楽になった
・紙製品を購入しなくてよくなったことでゴミが減り、経済的負担も減った
・慌ててコンビニに走るなど、替えのナプキンやタンポンを所持していないという焦りがなくなり長時間安心して過ごせるようになった
・紙製品のかぶれから解消された

さらに月経カップと月経ディスクの両方の使用経験があるユーザーに、月経カップとの違いやどちらを使っていきたいかの話を聞いたところ、下記のような回答が出た。(ただし、いずれも月経ディスク使用は半年以内)

【月経カップ使用歴5年】(吸水ショーツ併用。現在は月経カップ派)

月経ディスクはまだ練習中であり使用するまでに至らず。月経カップユーザーのため膣内に挿入すること自体はできるものの、挿入位置がより奥になるため子宮頸部下まではめるためのコツをまだ掴めていない。ただ、挿入感があまりないため装着しているという感覚がよりなくなるのではという期待から、装着に慣れた際に月経ディスクに移行することを希望。

【月経カップ使用歴10年】(月経カップ使用は量の多い日のみ、それ以外は吸水ショーツ使用。現在は月経カップと月経ディスクの両方使用派)

初めは手間取ったものの、コツを掴んでからは月経ディスク使用率も増えた。骨盤の後ろにはめ込むように配置して装着するのがポイントで、そのために子宮口と骨盤の位置をまず確認してそこに向かって入れられるようにするのがコツだと気づく。

排尿のタイミングで少し経血が出てくるときがあり、月経ディスクがうまく装着できていないため漏れてしまっているからなのか、それとも月経ディスク挿入前に下がってきていた経血なのかの判別が難しかったため、使用継続することでわかっていきたいと思っている。

まずはバスタイムに試してみよう

構造上仕方ないが、月経ディスクを取り外す際は月経カップよりも経血が溢れやすく手が汚れるようなので、慣れるまではバスタイム時の取り外しが推奨されている。

何れにしても、数ヶ月はきちんと装着するためのトレーニング期間が必要になりそうだ。吸水ショーツとの併用する、取り外しは必ずバスルームでするなどし、折りたたみ方や挿入の仕方などのコツをつかむための練習をすると良いだろう。

生理中でも開放感を得られる月経ディスク

INTIMINA製ディスク「Ziggy Cup™ 2」は柔らかく、花びらのような薄さが特徴。挿入しやすく体の形にフィットするため、装着感を感じさせない設計になっている。漏れを防ぐ二重リムや滑らずに取り外しやすいリブ付きのタブによって、安心感があるのも嬉しい。

月経ディスクは最大8時間連続使用できるため、旅行などにもおすすめ

子宮頸部の下に装着するため生理用品ながら、装着していても清潔な状態でセックスを楽しむこともできる。それだけではなく、最長2年間もの期間、繰り返し使用可能なため、環境にも財布にも優しいのも魅力だ。経血量や子宮頸部の位置によって、2タイプから選べる。

Aサイズは月経ディスク初心者や、子宮頸部が低い位置にある、経血量が軽い〜中程度の人向け。経血量が多い方や、Aサイズを使用していてディスクがしっかりと経血を溜められていないと感じる方はBサイズに変更を。

INTIMINA Ziggy Cup™ 2

Aサイズ 容量50ml 62×57×35mm 8.6g ¥6,600(税込)
Bサイズ 容量76ml 73×67×35mm 13.5g ¥6,600(税込)

問い合わせ先
有限会社アジュマ
TEL:03-5840-6455

*1アジュマ社実施アンケートのユーザーズボイスデータより

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください