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みちのく車中泊の旅に持ってきて正解だったアイテム10選

集英社オンライン / 2022年9月3日 12時1分

中古のおんぼろエブリイを自力カスタムし、念願の車中泊の旅に出たコラムニスト・佐藤氏。愛犬といっしょの東北への旅が教えてくれた車中泊の必需品とは。

憧れのミニマムライフの予行演習として、車中泊の旅は最適かもしれない

車中泊という新しい趣味で僕が追求したいと思っているテーマは、“ミニマムな暮らし”なのである。

普段の僕は、長年にわたって買い込んだ物がゴチャゴチャワサワサとあふれかえる家で生活している。
生きていくのに本当に必要なものなんて、実はごく限られているのだというミニマムライフ派の主張に共感し、シンプルな暮らしに憧れる気持ちは強いのだが、現実はといえば、物に押しつぶされそうになりながら日々を過ごしているのだ。



でもいずれは、そうした生活を改めたいと思っている。

そして車中泊の旅をしようと思いついたとき、これは憧れのミニマムライフを試行できる装置なのではないかと気づいた。
なるべくお金をかけず手に入れた車をDIYで改造し、小さなスペースに厳選した生活道具を積みこむ。

そのスペースは移動可能なので、心地よい停泊地を求めながら旅をする。
これぞまさしく究極の、ノマドなミニマムライフなのではないか、と。

だから、“みちのく犬連れひとり車中泊の旅”に持ってきている道具は、本当に必要なものばかり。
その中から、主要な10点を紹介していきたい。

まずは絶対に必要なアイテム3つをご紹介

①寝具

たまたま家に前からあった、“ごろ寝用マット”が僕の寝床だ。
本体の布は昔の座布団のような渋い柄だったので、妻に作ってもらったシンプルなカバーをかぶせた。
枕は確か、ニトリで適当に選んで買ったやつ。そしてペンドルトンのタオルケットでおしゃれ要素をプラスした。
真夏の旅なので、寝具はこれだけで十分。

②電源

車中泊の旅では、駐車中はアイドリングをストップさせるのがマナーなので、夜間に使う電源を別に確保しなければならない。
僕が買ったのは、『PowerOak ac50s』というポータブルバッテリー。楽天で送料無料、税込30,000円強だった。
500Whという中くらいのサイズだが、この容量があれば扇風機は一晩中使えるし、PCやスマホだったら何回も充電できる。

そして車の屋根にはAmazonにて10,000円強で買った『XINPUGUANG ソーラーパネル』を設置。
100W・12Vの発電能力を持つパネルで、晴れている日ならポータブルバッテリーに十分な量の電気を送ってくれる。
設置の仕方はいろいろと検討した結果、アメリカが生んだ最強の粘着テープ、“ゴリラテープ”を使い、屋根に直接ベタベタと貼り付けた。
車のカスタムに一家言ある人が見たら「なんちゅうことをしとるんじゃ」と思われるかもしれないが、これでいいのだ。

③クーラーボックス

道中、食品を保管しておくためのクーラーボックスは、ケイヨーD2で買った『DCM キャリークーラーBOX』。
28Lの容量でキャリーカート付き。3側面には小物を収納しておける大容量ポケットがついたなかなかの優れもので、8,000円ほどだった。
旅をしている間は1〜2日に一回、コンビニで売っている大きなブロック状の板氷をこの中にぶち込んでおく。
板氷は溶けにくいので、長時間にわたって中を冷え冷えの状態に保ってくれるのだ。

必須ではないけど、あると車中泊がぐっと快適になるアイテム

④ウォータータンク

これも確かケイヨーD2だったかな? 記憶があやふやで申し訳ないのだが、10L入りのウォータータンクも買った。
最初は必要ないのかとも思っていたのだが、買ってみて意外と良かったもののひとつ。
クーラーボックスの中の板氷はやがて溶けてすべて水になってしまうが、美味しい天然水などで作られた氷なので、そのまま捨ててしまうのはもったいない。
そこでこのウォータータンクの中に移すのだ。
車内でお茶やコーヒーを飲むときや歯磨き、それに犬に水をあげるときなど、車内にきれいな水をキープしておけるのは便利だ。
クーラーボックスと揃いのミリタリーカラーを選んだのは、小さなこだわり。

⑤夏用ガジェット×3

夏の車中泊に、扇風機、冷風扇、そして虫除け機は欠かせない。
当初はアウトドア用小型扇風機だけで十分かと思っていたのだが、福島県内での一泊目が最悪の暑さだったため、道中のホームセンターで冷風扇を追加購入した。
タンクに溜めた水を蒸発させながら風を送る冷風扇を使うと、夜はとても過ごしやすくなった。
だけど車中泊で冷風扇を使うには、注意が必要だ。
少しでも揺らしたり傾けたりすると、タンクに蓄えた水がこぼれ出してくるので、車を動かす前にしっかり水を抜いておかなければならない。

そして僕のように蚊に刺されやすい体質の人は、虫除けマシーンを忘れてはならない。
駐車中、外の風を入れるために窓は開け放し、車用の網戸を張っているのだが、場所によってはどうしても虫の侵入が避けられない。
150日間、電池・薬剤の交換不要というこの『どこでもベープ 未来』はとても役立った。

⑥仕事机

ロングランの旅の間には、道中、しっかり仕事もしなければならない。
狭い車内のどこで仕事をしようかなと考えたが、結局、運転席が一番だということに気づいた。
座席のリクライニングシートは長時間座っていても疲れないし、パソコンの電源は取りやすいし、エアコンもよく効く。
それに飲み物やスマホの置き場所もたくさんあるからだ。

そこで用意したのがこちら。
EXEAというブランドの、ハンドルに設置できる簡易テーブル、2000円弱だった。
ここにMacBookかiPadを置いて仕事をやっつけている。
折りたたみ式なので使わない時には小さくし、隙間に入れておけば邪魔にならない。

ミニマムライフを実践する旅でも、あるとクオリティが一段上がるアイテム

⑦日本地図

これは持っていくかどうかとても悩んだのだが、思い切って積んできて正解だった。
ユーキャンが発行している3巻セットの大判地図だ。
上巻は『日本分県大地図』、見開きごとにひとつの都道府県の地図が掲載されている。
中・下巻は『日本名所大地図』で、山、神社仏閣、観光名所、街並み、城、街道などのジャンル別に、日本全国の名所が紹介されている。
縦約42cm・横約60cmの“ワイド紙面”を謳う大型本で、狭い車内ではけっこう邪魔だけど、やはり地図はスマホの小さな画面などではなく、大きな紙面で見るのがいい。
夜な夜な車内でこの地図を開き、明日の行き先を考えるのが何よりの楽しみになった。

⑧明かり

車内の明かりとして使っているのは、スノーピークの『たねほおずき つち ランタン』というライト。
1個5,000円ほどで、この手のライトとしてはまあまあのお値段だが、車中泊で使うにはとても便利なライト。超おすすめだ。
温かみのある光は強さを自由に調節でき、ロウソクのような揺らぎモードにもできるので、本を読むとき、食事をするとき、寝るときなど、シチュエーションごとに明かりを変えられる。
本体の上部に強力マグネット付きのストラップがついていて、どこにでも設置しやすい。それに、シェードは柔らかいシリコン製なので、車が揺れて落ちても壊れる心配はない。
僕はこれを2個使っていて、今回の車中泊ライフでは欠かせないアイテムとなっている。

⑨モバイルスピーカー

車中泊の夜も、好きな音楽はいい音で聴きたい。
そこで持ち込んだのは、家で以前から使っていたBOSEのモバイルスピーカー『SoundLink Bluetooth speakerⅢ』。
広がりのあるナチュラルサウンドはさすがBOSEで、僕の車中泊ライフを一層豊かにしてくれている。

⑩収納ボックス

そのほかにも細々した旅の道具があるのだが、今回紹介したもの、紹介できなかったものを含め、適当にガンガンと詰めておける大型収納。
無印良品の『ポリプロピレン頑丈収納ボックス』だ。
キャンプ用品としてもかなり評判がいいらしいこちら、軽量なのに非常に頑丈で、とても使いやすい。
上部がフラットなのでテーブルがわりにもなるし、耐荷重は100kgらしいので、椅子としても使える。
サイズはミニ・小・大・特大と4種あり、僕はマイカーに入れておくのにちょうどよかった幅60.5×奥行39×高さ37cmの「大」を選んだ。
値段は2,000円くらいだったはずだ。


というわけで駆け足に紹介してきた、僕の車中泊グッズ10選、いかがだっただろうか。
車中泊ブームの昨今、ちまたには便利なグッズがあふれていて、見ていると僕もどんどん欲しくなるのだが、「ミニマムライフを志す」という初心を忘れてはならない。
現状、とりあえず過不足なく満足しているので、当分はこの道具たちとともに旅を続けていきたいと思っている。

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