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災害情報、避難所チェック、モールス信号… 今すぐインストールしておきたい防災アプリ

集英社オンライン / 2022年9月1日 17時1分

災害時、スマートフォンをより効果的に活用するには、便利な防災アプリをインストールしておくとよい。被災時に困らないために、日頃から使っておきたいスマホ向けアプリを紹介する。

あらかじめインストールしておこう

9月1日は、台風、高潮、津波、地震などの災害について、認識を深め、準備や心構えを改めるための「防災の日」だ。これを機に、非常食や簡易トイレ、モバイルバッテリーなど、必要な防災グッズをすでに見直した人も多いかもしれない。一方、アプリの準備はいかがだろうか。

災害に備えるという視点では、スマートフォンのアプリを活用することも有効だ。しかし、いざ災害が起きてからアプリをインストールしているようでは遅い。何も起きていない日常のうちに、あらかじめスマートフォンで、防災に関するアプリをインストールしておくことが重要である。


スマホアプリの中には、災害時に役立つものが多数リリースされている

災害に関する速報をキャッチする

災害時に適切な対策や避難を行うためには、正しい情報をいち早く得ることが重要だ。災害に関する情報を、通知で知らせてくれるアプリとしては、例えば「Yahoo!防災速報」が定番である。

「Yahoo!防災速報」アプリでは、国内のさまざまな防災情報をプッシュ通知で知らせてくれる。具体的には、避難情報、津波予報、豪雨予報、河川構図雨情報、熱中症情報、テロなどの国民保護情報、自治体からの緊急情報、緊急地震速報・地震情報、大雨危険度、土砂災害情報、気象情報、火山情報、防犯情報、ユーザー投稿を元にした異常感知情報などをカバーしており、単純な自然災害以外の情報も得られる。

防災情報をプッシュ通知で教えてくれる「Yahoo!防災速報」アプリ

情報を得るうえでは、現在地のほかに、国内の最大3地点まで登録しておくことが可能だ。関連して、災害マップや、ライフラインの供給情報の確認、防災に役立つ情報の確認なども行える。

なお、2021年8月には「防災タイムライン」機能も追加された。同機能では、自宅周辺の水害による想定被害度をチェックしたり、防災行動を開始するタイミングの目安を知らせたりして、水害時の防災行動を後押ししてくれる。

ライブ配信情報をチェック

災害に関する正しい情報を得るという点では、「NHK ニュース・防災アプリ」も有用なアプリの一つだ。

同アプリでは、「ライブ・番組配信」のタブが用意されており、重要な出来事があるときに、映像で確認できる。バッテリーや通信状況が確保されているシーンならば、公式の情報発信を確認するのに役立つだろう。

普段のニュースアプリとしても重宝する「Yahoo!防災速報」アプリ

また、「マップ」タブでは、地図上で雨雲の位置と雨量を確認できる。台風などに備え、天候の状況変化を把握するのに役立つはずだ。また「災害情報」タブでは、全国に発令されている災害情報を確認可能。災害ごとの注意情報をマップ上に表示して確認することもできる。例えば、土砂災害に関する注意報がどのエリアで発令されているのか、などを視覚的に把握できるわけだ。

そのほか、さまざまなニュースや天気予報を確認するためのアプリとしても利用可能。日常的にはニュースアプリとして使っておき、いざというときには災害情報もチェックできるという仕様である。

近場の避難所を把握しておこう

いざ災害で避難をするときに、どこに逃げればよいのかわからないと困る。生活や通勤通学エリアにおいて、避難所になり得る場所は、日頃から意識的に確認しておくのがベターだ。

こうした情報をスマートフォン上で確認するのに適したアプリが「防災情報 全国避難所ガイド」である。マップ上に学校や地区センターなど、避難所になり得る地点がアイコン表示されるほか、例えば、給水栓がどこにあるか、といった情報も確認できる。海辺なら、津波時の避難場所を把握しておくのにも役立つ。

避難所を手元でさっと確認できる「防災情報 全国避難所ガイド」アプリ

同アプリ内では、防災情報や公共交通機関の運行情報などを確認するためのリンク一覧を確認しやすいこともメリット。例えば、電力会社が停電に関する情報を発表しているかどうか、携帯キャリアの障害・メンテナンス情報が発表されているかどうか、鉄道が動いているのかどうか、といった情報も検索の手間に煩わされることなく確認できる。

家族との位置情報共有に

災害時には、家族や親族などがいまどこにいるのかと、当然心配になるものだ。こうした視点では、位置情報共有機能を備えたアプリが活躍する。もちろん、LINEをはじめとするコミュニケーションアプリでも自分の現在地を共有できるが、手動での操作が必要だ。

一方、「ココダヨ」というアプリでは、震度5弱以上の緊急地震速報と連動し、位置情報をグループメンバーで自動共有してくれるのが特徴。安否確認もアプリ上で行える。現在地や自宅など登録した場所から3km以内に不審者情報がある場合に通知してくれる機能も備える。

そのほか、アプリ内には、グループチャット機能も搭載。避難所情報の検索にも使える。また、設定によっては、日常的に子どもや高齢者の見守り用途で活用することも可能だ。

同アプリの利用には、有料のサブスクリプション契約が必要だ。自然災害のみの場合には月額180~580円、自然災害+不審者情報の場合には月額280円~880円。料金は使用するメンバー数によって変わるが、支払いをするのはメンバーのうち1人だけで済む。

メンバーの位置情報を自動共有できる「ココダヨ」アプリ

スマホのライトでモールス信号を

生死を分けるような事態に備えるならば、「SOS」を意味するモールス信号を発信・理解できるようにしておくことも一考しておきたい。あまり考えたいことではないが、声が出せなかったり、音が届きにくかったりというような、万が一の状況で役立つ可能性もある。また、モールス信号について知ること自体を、楽しめるというメリットも。

モールス信号とは、短点「・(トン)」と長点「−(ツー)」の2つを並べて文字列を表す文字コード「モールス符号」を用いた信号のこと。衛星通信の技術が発達した現在では海上の遭難でも使われることはないというが、遭難信号を意味する「SOS(エスオーエス)」という信号自体は、今もなお、助けを求める合図として有名な存在だ。SOSを意味する信号の並びは「・・・−−−・・・」というシンプルなものなので、記憶しやすい。

スマートフォンのライトを活用するアプリのなかには、こうしたSOSのモールス信号をライトの点滅として発信してくれるものがある。多くのデベロッパーが提供しているので、気に入ったものを選ぶと良いだろう。例えば、iPhone向けならば、「モールス信号 -電信-」などが挙げられる。

スマホのライトを使ってモールス信号を送れる「モールス信号-電信-」アプリ

本稿で紹介したアプリは、あくまでも一例だ。防災関連のアプリはほかにも多く存在する。必要な機能を備え、使い勝手の良いものを探してみるとよいだろう。

文/井上晃

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