1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

9割の人が気づいていない、お金を生み出すのに邪魔な7つの思い込み

集英社オンライン / 2022年9月4日 11時1分

何ひとつ取り柄がなくてもお金を生み出している人たちがいる。その理由は? 学校では教えてくれない、お金の基本が学べる一冊『誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方』(幻冬舎)から一部抜粋・再構成してお届けする。

お金が生み出せない人の7つの思い込み

同じ才能やスキルを持つ人でも、一方は自分の力でお金を生み出し、もう一方は自分には何もないと思ってしまう。これはいったいなぜでしょうか。その理由はシンプルです。

本当の理由は、お金が生み出せないのではなく、お金が受け取れないということなのです。

例えば、あなたが提供しようとしているサービスに、100万円をぽん、と払ってくれる人がいたらどうでしょうか? あなたの知識やスキルや経験は今のままで、もっと多くのお金を手に入れることができるわけです。これはとても嬉しいはずです。喜んで100万円をもらえば良いはずです。



しかし、嬉しさと同時に恐怖心も湧いてくるのではないでしょうか?

「こんなことで100万円ももらえるのだろうか?」
「満足してもらえるのか不安だ」
「クレームを言われたらどうしよう」

という不安がよぎり、100万円を受け取ることに怖さを感じるわけです。

つまり、「今の自分には、こんな金額は受け取れない」という気持ちが心の中にあるということです。これは実際にお金を生み出そうと考えると、すぐに経験することです。具体的には、次のようなさまざまな思考や行動として表れます。当てはまるかどうか、ぜひ、チェックしてみて下さい。

① お金を生み出せるネタや商品がない

自分の力でお金が生み出せないのは、ネタがないからだ、商品がないからだ。そう思っている人が多いのではないでしょうか。しかしこれは言い換えれば、「自分という人間だけでは、誰かに提供できる価値がない」と、自分に低評価を下してしまっているのです。

「自分には価値がない」という勘違いのせいで、自分の外にネタ、つまり商品を探しに行く人が少なくありません。

私のクライアントの多くも、最初はこのような勘違いをしていましたが、外に目を向けるのではなく、自分がすでに持っているものを再確認してもらいました。
すると皆さん、「ITがこんなにお金になるなんて思わなかった」「これぐらいの英語力で仕事になるなんて思わなかった」と驚くのです。

② こんなことでお金をもらっていいの?

お勤めの人が会社でやっている仕事をフリーで請け負って、その仕事だけで100万円を請求することができるでしょうか?

多くの人は、「これだけのことで、こんなにお金をもらって良いのだろうか?」と感じて、そのような金額を受け取ることも、そもそも請求することもできません。

ITサポートのUさんも、ほんの数年前まではそうでした。自分のITスキルがお金になるなんて思ってもみなかったそうです。会社の同僚など、身の回りの人たちは同じぐらいの能力や経験があるので、自分のスキルを「誰でもできること」と思っていました。ですので、お金を請求するなんていう発想もありませんでした。

しかし、今では彼のサービス単価はだいたい30万円ですし、月に100万円を稼ぐこともあります。

③ 自分よりすごい人に提供できるものはない

自分よりすごい人に提供できるものはない、と多くの人は考えています。この程度でビジネスを始めたらバカにされるのではないか、批判されるのではないかという恐怖心がブレーキをかけます。

英語コーチのNさんも、最初は初心者向けに3000円のセミナーをやるのが精いっぱいでした。自分の英語に自信がなかったからです。ですので、自分が英語でビジネスをするには、相当時間がかかると思っていました。まず、英語のスキルを高めなければならないからです。しかし、彼は今堂々と、自分より英語ができる人や、TOEICの点数の高い人に英語コーチングを提供しています。それで喜ばれているのです。

④ 他にも同じことをできる人がたくさんいる

片づけコンサルタントのⅠさんは、最初は1回数千円のサービスをしていました。

その時は、今のように数十万円でサービスを提供するなんて思ってもみませんでした。なぜなら、自分と同じ資格を取って活躍している人は他にもたくさんいたからです。自分が他の人よりも高い価格に設定すると、売れなくなってしまうと考えるのが普通です。そして、同じサービスで高い料金を取っていることを非難されるのではないかと心配になります。

しかし、Ⅰさんは、誰よりも高単価で片づけを提供して、大人気になってしまいました。

⑤ 新しくて画期的なサービスでなければならない

「他の人と同じではダメだ」
「何か新しくて画期的な商品を提供しなければならない」

と考える人もいます。

すでにあるビジネスを真似しても価値がないと思っているのです。しかし、そんな画期的なアイデアが思い浮かぶことはまれです。考え続けて何年も経ってしまうことになりかねません。自分の力でお金を生み出している人の多くは、それほど画期的なことをしているわけではありません。Kさんのしているライターの仕事などは本当に昔から存在します。

もちろん、その人なりのオリジナリティはありますが、まったく誰もやっていないサービスをしているということではありません。そこまで新しくもなく画期的でないことであっても、ちゃんとお金を生み出しているのです。

⑥ 知らないことだらけで勉強しなければならない

多くの人は、知らないことがあることに恐怖を感じます。完ぺきでなければならない、間違ってはいけないと思ってしまうのです。

「知らないことがたくさんあるのに、このサービスを提供して良いのだろうか?」
「質問されて答えられなかったら幻滅されてしまうのではないか?」

と心配になって、あれもこれも勉強しておかないと落ち着きません。

次から次へといろんな本が出版されるし、いろんな手法が発表されます。それらをすべて学ばなければならないと必死になりますが、世の中の情報のスピードには追いつけません。しかし、お金を生み出している人たちが、自分の業界のことをすべて知っているかというと、そんなことはありません。

ITの最新事情を知らなかったり、知らない英単語があったりするわけですが、それでも支障なくお金を生み出しているのです。

⑦ 自分には経験も実績もない

まだ、自分には経験も実績もない。こんな人間のサービスを受けてくれる人がいるのだろうか。こんな自分がサービスを提供してクレームが来たらどうしよう。そう思って躊躇してしまう人もたくさんいます。

しかし、どんなことでも、最初は経験も実績もありません。そこからスタートしています。
その状態から、ちゃんと軌道に乗せているのです。

繰り返しになりますが、これらは、「お金が受け取れない」ことが引き起こす思考や行動のさまざまなパターンです。お金が受け取れるようになると、周りと同じような才能、スキル、経験、実績であっても、普通に起業したり副業を行ったりして、自然に結果が出てしまいます。

お金が受け取れない根本的な原因

なぜ、お金が受け取れないのか?

それは意外と思われるかもしれませんが、多くの人が「給料でしかお金をもらう経験をしていない」というのが大きな原因なのです。つまり、自分が提供する商品やサービスに対する報酬として、お金を受け取る経験ができないのです。

自分の力でお金を稼ぐようになると、時給ではなく商品やサービスの価値に対して報酬を得ることができます。これはつまり、「時間」ではなく「価値」をお金に換えているわけです。

時間の切り売りをせず収入を得られるというのは、とても魅力的に感じるかもしれません。しかし、「価値をお金に換える」と言葉にすればシンプルですが、アルバイトやサラリーマン生活を長く続けていると賃金賃金労働に慣れてしまいますので、相当な意識転換が必要です。

「長く働いた分だけお金がもらえる」という感覚は、簡単に克服できるものではありません。いざ自分の力でお金を生み出そうとしても、前述の通り「これだけのことで、こんな金額をもらって良いのだろうか?」と、強烈なブレーキを感じてしまうのです。

この心理はとても根深いので、多くの人はお金を受け取れなくなってしまうのです。

『誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方』(幻冬舎)

今井孝

2022年6月22日

1650円(税込)

単行本 192ページ

ISBN:

978-4-344-03977-3

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください