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浅倉唯インタビュー&撮り下ろし 仮面ライダーリバイスを終えてー 感謝の1年間、思いの全て

集英社オンライン / 2022年9月12日 16時1分

仮面ライダー1号の本郷猛から始まって50年。その記念すべき年に、仮面ライダー50周年記念作品として放送された『仮面ライダーリバイス』で、一躍大注目を集め、トレンド入りしたのが、“悪の女王”アギレラ役を務めた浅倉唯だ。眩しすぎる笑顔、小悪魔のような妖しさ…全てを併せ持つ浅倉唯が、ライダー収録を終えた今の想いを余すことなく語り尽くした。

朝が…苦手で(苦笑)

――『仮面ライダーリバイス』の完走、お疲れ様でした。

有り難うございます! 全部終わった今だから言えることですが、私は朝がものすごく苦手で。出演させていただくことが決まったのはすごく嬉しかったんですけど、同時に大丈夫かな!? ちゃんと起きられるかな?と本気で心配していましたから(苦笑)。



――そんなに、ですか?

はい! 学生の頃から朝はダメなんです。他のことはなんとかなってきたんですけど、朝だけはどうにもならなくて。本当に本当に本当に、苦手でどうしよう?って、ずっと悩んでいました。

――朝が苦手というのは、十分に伝わってきました(笑)。

ははははっ。でも、本当なんです。明日は6時集合だと知った瞬間から、明日ちゃんと起きれるかな…とすごく不安になります。それでも、6時はまだ何とか頑張れたんですが…。

――ということは、もっと早い集合時間もあった?

…4時半集合という日があって(苦笑)。4時半ということは、逆算すると2時過ぎくらいには起きなくちゃいけない。2時は朝じゃなくて、深夜ですよね。そんな時は最初から起きるのを諦めて、ずっと起きたまま一睡もしないで撮影現場に行ったりもしていました。

――よく、1年間、乗り切れましたね。

私たちキャストよりスタッフの方たちは、もっと早いんです。私たちよりもっと早く撮影現場に入って、準備を整えていてくださる。それを1年間ずっと側で見続けてきているので、弱音は吐けないし吐いちゃいけない。頑張ることでしか、スタッフの方たちのご苦労に応えることができないので、そこは気持ちというか気合いと根性でした(笑)。

――気力と体力、どちらがよりキツかったですか?

う〜ん。その質問は難しいですね。体力的にもキツかったですけど、コロナ禍の撮影ということもあって、精神的にもかなり疲弊していましたから。うがい、手洗い、手指の消毒、本番以外はマスク着用…どんなに気を配っていてもこれで大丈夫ということはないですし、感染してしまうことだってある。
でも放送スケジュールは決まっているので、撮影が止まるとその分スケジュールが後ろにずれ込んで、周りに迷惑をかけてしまうことになるので、みんなかなり神経を使っていました。

とにかく全力を出し切る

――いろんなことを乗り越えて、すべて終わった瞬間は、何を思いましたか。

オーデションに受かったときのことを思い出していました。最初に飛び上がりたいような嬉しさが込み上げてきて、それから、大丈夫かな?私にできるかな?という不安が襲ってきて。でも、やっぱり嬉しくて、両親に「受かったよ!」と伝えて…そんなことをいっぺんに思い出してしまって、ぐっと込み上げてくるものがありました。

――振り返ると、あっという間の一年でしたか。

あっという間ではなかったけど(笑)、でもいろんなことがいっぱいギュッと詰まった、ものすごく濃い一年でした。

――すべてやり切った?

やり切りましたね。思い残すことはひとつもないです。出演させていただくのが決まった時、自分にできることは全て作品に捧げようと決めて、それを実践できました。だから全て終えた今は、全部の力が一気に抜けてしまって抜け殻のような状態です(苦笑)。

――もしも、一年前のまだ撮影に入る前の自分に声をかけるとしたら、どんな言葉をかけますか?

なんだろう?たくさんあるような気もするし、本当に大事なことはそれほど多くないような気もしますし…う〜ん。そうだ! ひとつだけ――
自信がなくても、緊張していてもいいからとにかく自分の全力を出し切って!と言ってあげたいです。

――全力でぶつかればなんとかなる?

なります。実際、私がそうでしたから。最初は…というか、“悪の女王”アギレラから夏木花として生まれ変わるくらいまで、ずっと緊張していて。芝居をするということを細かく考えすぎて、頭でっかちになっていましたが、それでも全力でぶつかることでなんとかしてきた…下手は下手なりになんとかなってきたので、怖がらずに、自分の力を全力で出し切って!と言いたいです。

――1年間、やり切ったことで、変わったことは?

1年前より、精神的にも体力的にも、ひとまわり強く大きくなれました。

――なっていたらいいなぁ、ではなくて?

はい。そこは、なっていたらいいなぁではなくて、ほんのちょっぴり…1ミリくらいかもしれないですけど(笑)、強くなっていると思います。

それは、監督さん、キャスト、スタッフのみなさんのおかげでもあるし、何よりも私が演じたアギレラのおかげです。

――それって、どういうことでしょう?

自分の居場所を失い、なんのために生きていけばいいのかわからなくなったアギレラが苦悩の末、夏木花になるんですが、そこに至るまでのアギレラの葛藤や、心の揺れを演じながら自分とシンクロするところがたくさんあって。
あえて、アギレラという名前を背負って仮面ライダーに変身する夏木花の覚悟もそうですし、自分に足りなかった部分…覚悟と心の強さを教えてもらいました。だから、すべて撮り終えた今、アギレラと夏木花には、有り難うという気持ちでいっぱいです。

仮面ライダーアギレラとして

――昨年9月の放送開始とほぼ同時に、アギレラ人気が沸騰しましたが、浅倉さん自身は、それをどう受け止めていましたか?

周りから『アギレラ様』が、SNSでトレンドに入っているよと教えてもらって。そのときは純粋に嬉しいと思いました。クリックすると、アギレラの説明のところに『仮面ライダーリバイス』で悪の女王を演じる…というワードが入っていて、「あぁ、これで少しは恩返しができたかなぁ」と少しだけホッとしました。

――すべて撮り終えた今、一番記憶に残っているセリフを教えてください。

う〜ん。難しい質問ですねぇ。あり過ぎてひとつには絞れないので、全部…ということにしておいてください(笑)。

――では、一番、印象に残っているシーンといえば?

それも…全部なんでけど(苦笑)でも2度続けて「全部です」とは言いたくないので…そうですねぇ…ひとつだけということでしたら、初めて仮面ライダーアギレラに変身したシーンです。

――悪の女王アギレラ様が仮面ライダーになるというのは、スタートする前から知っていたんですか?

いえ考えてもいなかったです。まさか!?でした。アギレラという役をいただけたことはもちろん嬉しかったんですけど、でも仮面ライダーといえばやっぱり変身ですから(笑)。始めに変身できると聞いたときは嘘だ!? とすぐには信じることができなくて(苦笑)。仮面ライダーアギレラのスーツを目にしたとき「あぁ、本当に私も変身できるんだ」と実感がわきました。

――最初に、変身したのは?

アプリサービス『東映特撮ファンクラブ(TTFC)』で配信している、スピンオフ『仮面ライダージャンヌ&仮面ライダーアギレラ withガールズリミックス』のときです。映像を見ると、はっきりわかるくらい緊張していて。何度見ても、笑っちゃいます(苦笑)。

――「変身!」という声も震えている?

さすがにそこまでではないですけど…結構、ガチガチでした。でもそのおかげで、テレビで放送していただいた変身シーンでは、だいぶ余裕ができて、仮面ライダーとして恥ずかしくない変身ポーズができたと思います。自分でそう思っているだけですが(笑)。

――変身することを最初に伝えたのは?

青森にいる両親です。2人ともすごく喜んでくれて。もしかすると、私以上に父の方が興奮していたかもです(笑)。

――浅倉さんにとっては、忘れられない作品になりそうですね。

女優として初めての作品ということもありますが、それ以上に本当に貴重な経験をたくさんさせていただいて、今は、全ての方に感謝しかありません。

――これからも、女優としてやっていける! という自信になった?

正直これでもう大丈夫!これからもやっていける!という自信はまだないですけど、自分が思っていた以上に女優という仕事は楽しいお仕事で。それが実感できたことでさらに好奇心が生まれたし、仕事にやりがいを見つけることができたというのは、私にとってはすごく…ものすごく大きなことでした。
それが自信にもつながっていくと思いますし、一歩一歩、大きな夢に向かって前を向いて進んでいけるような気がします。

取材・文/工藤晋 撮影/松木宏祐

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