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「きっかけは湊かなえさんの『告白』」 櫻坂46随一の読書家・田村保乃がハマったミステリー小説5冊

集英社オンライン / 2022年9月16日 12時1分

櫻坂46きっての読書好き、田村保乃さん。田村さんが本好きになるきっかけとなったのが、ミステリー小説だったそう。「読書の秋」に向けて、おすすめのミステリー小説5作品を紹介してもらった。

櫻坂46・田村保乃さん「読書の秋」インタビュー前編

櫻坂46の田村保乃さん

学校の休み時間は読書タイムだった

――はじめに、田村さんが読書好きになったきっかけを教えてください。

田村保乃(以下、同) お父さんもお母さんもお兄ちゃんも本が好きで、家に小説や漫画がたくさんありました。幼い頃から毎晩お母さんに絵本を読んでもらったりしていて、本との触れ合いというのはずっとありました。

でも小さいときは、読書に「勉強」というイメージがあって少し苦手意識があったんです。それが中学生のとき、湊かなえさんの『告白』を読んでみたらすごく面白くて、ドラマや映画を観るのとは異なる面白さに気づきました。それから、ミステリー小説にハマって、徐々にジャンルの幅も広がっていって、本が好きになったんです。



――学生時代はバレーボール一筋のスポーツ少女だったと伺っていますが、読書もその頃から好きだったんですね。

バレーボールは好きでしたが、昔からインドア派な部分もあって学校の休み時間にはよく本を読んでいて。休み時間は机からそれほど動かないタイプでした(笑)。高校時代は同じ部活のクラスメイトに小説が好きな子がいて、本を貸し借りすることもありました。本の話でより仲が深まったなと思っています。

物語の世界に浸ってリラックス

――2018年にデビュー以降、アイドルとして多忙な日々だと思いますが、現在はどんなときに本を読んでいますか?

静かな場所で集中して読むのが好きなので、電車や新幹線での移動中とか、あとお風呂に入りながらの読書が一番多いです。紙がふやけないようにタオルで包んで読んでいます(笑)。アイドル活動を始めてからも、できるだけ本に触れる時間を持つように心がけています。何もしていないと、ずっと仕事のことを考えてしまうタイプなので、物語の世界に浸ってリラックスするんです。そういう意味でも、本は自分にとって大切な存在だと思います。

――櫻坂46メンバーと小説の話題になることはありますか?

メンバーは、どちらかというと小説よりも漫画の好きな子のほうが多いと思います。でも、おすすめの小説を教えてほしいと聞いてくれたり、貸したりすることもありますよ。

――本を選ぶ際に重視していることがあれば教えてください。

気になる本があるときもありますが、ふらっと本屋さんに入ることもよくあります。そんなときは、作家の方や表紙の雰囲気、裏表紙のあらすじ紹介、あと書店のポップを参考にすることも多いです。店員の方の熱が伝わってくるようなポップが付いていると、ついその本を手に取ってしまいます。

――紙の本派ですか? 電子書籍派ですか?

持ち運ぶなら電子書籍もいいですが、普段は紙の本で読むことが多いです。本の厚みを見て、あとどのくらいページが残っているのか確認しながら読めるところが好きです。

――では、田村さんおすすめの「ミステリー小説5冊」を教えてください!

『告白』(湊かなえ/双葉文庫)

人気作家・湊かなえのデビュー作で、2009年本屋大賞を受賞した『告白』。「娘がクラスの生徒に殺された」と、ある中学校教師の告白から始まり、章ごとに級友、犯人と語り手を変えながら、衝撃の事件の全体像が明かされていくという内容だ。

田村 小説が好きになるきっかけとなった一冊です。先が全く読めないストーリーで、物語の序盤から衝撃的な内容が続いて、初めて読んだときはびっくりしました。こんな驚きが活字で味わえるんだ、と新鮮でした。湊かなえさんの他の作品にもいえることですが、ずっと同じ人物の視点で進むのではなく、語り手がさまざまに入れ替わるなかで物語が動いていくところが面白いと思います。

『ゴールデンスランバー』(伊坂幸太郎/新潮文庫)

『重力ピエロ』『アヒルと鴨のコインロッカー』でも知られる伊坂幸太郎の代表作のひとつ『ゴールデンスランバー』。巨大な陰謀に巻き込まれ、首相暗殺の濡れ衣を着せられてしまった青年・青柳雅春の決死の逃亡を描いている。

田村 お兄ちゃんの本棚にあって、「すっごく面白い」と勧められたので読んでみました。分厚い本なので最初は読み切れるかなと思ったんですが、最後の最後まで何が起こるかわからない展開が楽しくて、ぐっと引き込まれました。そして最後に、そう終わるんだ!って。一番おすすめの小説を聞かれたら、『ゴールデンスランバー』と答えるくらい、好きな作品です。

『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(相沢沙呼/講談社)

「このミステリーがすごい!2020年版」(国内編)第1位、「2020本格ミステリ・ベスト10」国内ランキング第1位、「2019年ベストブック」ベストミステリー賞の3冠を獲得した本作。推理作家として難事件を解決してきた香月史郎は、死者の言葉を伝えることができる女性、城塚翡翠と出会う。一方、巷では証拠を残さない連続殺人鬼が人々を脅かしていた。事件の解決には翡翠の力が頼りだが、殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫る。

田村 とある撮影のときに小説が好きだという話をしたら、プレゼントしてくださって出会った一冊です。読んでいるときの少しの引っかかりが読み終えた後に回収されてハッとしました。全てが繋がっていて、ミステリーの面白さが詰まっている作品でした。今までにあまりなく新しく感じる内容だったので、未知の世界を読んでいるようで楽しかったです。

『マスカレード・ホテル』(東野圭吾/集英社文庫)

ミステリー小説の巨匠、東野圭吾の「マスカレード」シリーズ第1作。東京都内で連続殺人事件が発生し、現場に残された暗号から次の犯行場所が一流ホテル「コルテシア東京」と判明する。刑事の新田浩介はホテルマンとして潜入捜査に乗り出すことになって……。

田村 テンポのいいストーリーで、サクサクと楽しんで読める作品だと思います。普段あまり本を読まない方にもおすすめです。登場人物が多いですが、それぞれ個性豊かで、輝く一面があって、みんな好きになってしまいました(笑)。ちょこちょこ笑いを誘うシーンもあって、特に登場人物たちのかけ合いに何度もクスッとさせられました。

『流星の絆』(東野圭吾/講談社)

東野圭吾作品からもう一冊。二宮和也、戸田恵梨香らが出演しテレビドラマもされた『流星の絆』。幼くして何者かに両親を惨殺された3兄妹は、流れ星に敵討ちを誓った。14年後、時効が迫る中で、3人に真犯人を突き止める機会が訪れる。

田村 こちらは重いテーマの小説です。主人公の3兄妹に感情移入してしまい、ずっと苦しさを感じながら読みました。正直、結末まで苦しくて、もう少し優しい世界だったらいいなと思いながらも、続きが知りたくて読み進めていく感じでした。いろんな意味で深く心に残るものがあったように思います。

後編「ハートフル小説5選」を読む(9月17日12時公開予定)

文/渡辺鍋子 サムネイルデザイン/鈴木沙季

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