山本 国連的に見ると、やはり女性の教育は大事です。「勉強したい」と言っている女の子がいて、それが認められないのはいけない。
たしかに「自由」ということを言い始めると難しいのですが、「一人の人間として自分が成長していきたい、そのために勉強したい」という人に対して、その機会が閉ざされることや、合理的な理由がないのに、「女性は特定の職業には就けない」というようなことは、国連から見ると「教育の権利」や「職業選択の自由」に抵触するのです。
もちろん、それが全部どこの社会でも100%できているわけではありません。だから、100%できないということが問題ではなく、禁止されていることが問題なのです。