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スウェットパンツでオンライン入社式に(笑)。フジテレビ渡邊渚アナのコロナ禍入社奮闘記

集英社オンライン / 2022年9月17日 13時1分

渡邊渚アナウンサーがフジテレビに入社した2020年4月は、東京をはじめとする7都府県に新型コロナウィルス感染拡大防止のための緊急事態宣言が発出され、コロナ禍で社会人のスタートを切った最初の世代となった。戸惑いと不安の中でアナウンサーの仕事に就いた渡邊アナに当時の思いと、いまの気持ちを聞いた。

オリンピック入社のはずが…

――就職活動は、コロナ禍前ですよね。

2018年でしたから、まさかこんなことになるとは思ってもみませんでした。2020年は東京オリンピックが予定されていたので、周囲からは「オリンピック入社だね」と言っていただいたし、自分でも「もしかしたらオリンピックの仕事に携われるかもしれない!」とワクワクしていました。けれど、大学卒業が近づくにつれてコロナの影響が出てきて、2月に計画していたヨーロッパへの卒業旅行も行けなくなり……。



――入社式中止の連絡が来たのは?

入社式に着るスーツを買いに行って、お会計をしようとしているときに携帯電話が鳴って「中止です」と。どうするか迷ったのですが、出社できるようになったら必要だと思って、スーツは購入しました。オンラインでの入社式はあったのですが、上半身だけ小さく映るだけならスーツでなくてもいいと思い、上だけきちんとした洋服を着て、下はスウェットパンツ(笑)。研修もリモートだったので、新しいスーツを着るまでには3ヶ月くらいかかりました。

――2020年入社で同じ境遇の方は多いと思います。リモートでの研修はどうでしたか?

パソコンの画面を通して社内のいろんな場所を見せていただいたりして、それはそれで楽しかったのですが、社会人になったという実感はありませんでしたね。なんだか大学生活の続きみたいで。6月中旬にようやく出社してアナウンサー研修が始まり、7月の終わりくらいにアナウンス室に行くことができたのですが、テレワーク遵守だったので社内にほとんど人がいないんです。先輩方全員にお会いするまで半年くらいかかってしまいました。

――思い描いていたアナウンサー生活とは…

全然違ってしまいましたね。例年だったらこの時期はこういう仕事をしているはず、というものが次々になくなって、楽しみにしていた『FNS27時間テレビ』の新人アナウンサー提供読みも中止。私たち、どうなっちゃうんだろう……とすごく不安でした。でも、この年に学校や会社に入った人たちはたくさんいて、みんな同じ不安を抱えているんだ、と思ったら少し気持ちが落ち着いて、できることを頑張ろうと思えるようになりましたね。

コロナ禍入社で、改めて考えたこと

――入社後、同期の人ともなかなか会うことができなかったんですよね。

入社前に内定者研修では会って、あとはずっとリモート。でも、オンライン飲み会でコミュニケーションは取っていました。

――6月に再会したときは、どんな感じでした?

やっと会えたー!って嬉しかったのですが、「あ、ソーシャルディタンス!」ってササッと離れたり。オンライン研修の期間は美容院などにもあまり行けなくて、出社が決まって慌てて美容院に行ったりして(笑)。みんなビシッと整えて出社してきたのを見てようやく、社会人になった実感が沸いてきました。とはいえ、数人の班に分けての出社だったし、仕事が終わったらすぐに退社しなくてはならなかったので、プライベートな話をする機会もなく、寂しかったですね。

――コロナ禍前だったら、同期で飲み会をしたり、先輩がごはんを食べに連れて行ってくれたりするのが普通だったと思うんですが…

そうなんですよね。でも、私たちはその「普通」がわからないんです。マスクをして、ソーシャルディスタンスをとって、感染対策をしながら仕事をするのが、私たちの「普通」だから。でも、コロナ禍も3年目になって対策もわかってきたし、会社としてのガイドラインもできたので、その中でできる限りのことをしていこうと前向きにとらえています。

――マイナスばかりではない?

自分も含めて、自宅で過ごす時間が長いからテレビを見る機会も増えますよね。そんな中で改めて、テレビの存在意義を考えました。コロナの情報についても、伝え方はこれでいいのかな?と考えたり、バラエティ番組やドラマも、きっと以前とは立ち位置が少し違っているんじゃないのかな、とか。もちろんコロナ禍なんて無かったほうがいいに決まっているんですけど、自分にとって大切なことは何なのかを考える機会にはなったと思いますね。

自分に求められているものとは?

――初出社して3ヶ月後の9月には『もしもツアーズ』の4代目ガイドに大抜擢。決まったときの率直な気持ちは?

ビックリでした! 3代目までは女性タレントの方が担当されていたので「え、赤い制服を着た、あのガイドですよね? 土曜日18時半からの『もしツア』で間違いないですよね!?」って何度も確認してしまいました(笑)。最初の収録は、何がわからないのかすらわからないので、「うわー、ずっとテレビで見てた世界にいる!」と楽しいことばっかり(笑)。でも数回やらせていただいているうちにようやく、「私の役目は!?」と思って緊張するようになりました(笑)。

――同時期に『めざましテレビ』へのレギュラー出演も始まりましたが、こちらはいかがでしたか?

いつかは参加したい、参加できたらいいな、と思って見ていた番組ではあったのですが、実際に決まったときは……震えました……。

――『めざましテレビ』を継続しつつ、昨年の秋からは『ワイドナショー』も担当。MCが東野幸治さん、コメンテーターに松本人志さんと、大御所と一緒のお仕事も。

今でも収録の何日も前からずっとドキドキしてますし、スタジオに入ると「すごい、毎日のようにテレビで見ている方々が並んでる!」とめまいがします(笑)。

――放送では、とてもそんなふうには見えませんが…。

『ワイドナショー』で私に求められているのは、25歳の女性としての感覚、言葉だと思っているんです。私がどんなことを言っても、みなさんがおもしろくしてくださるから、今は発言することを怖がらずに、自分の感じていることをどんどん出していこう、とある意味、開き直ってます!

――その素直さ、天真爛漫なところが渡邊アナの魅力ですね。

いえいえ、実は根暗でこだわりが強めのタイプなんですよ私。趣味も、同世代でやっている人が見つからないような地味なものですし……。

取材・文/工藤菊香 撮影/神田豊秀

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