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佐々木朗希の完全試合、大谷翔平の満塁HRに現場で遭遇! 今一番“もってる”アナウンサー、佐久間みなみが伝えたいこと

集英社オンライン / 2022年9月19日 13時1分

佐久間みなみ――両親が名付けたその名前には深い思いが込められている。陽だまりのような心を持った人になり、そのあたたかさを求めてたくさんの人が集まって来るような人になって欲しい……。青春時代をアメリカで過ごし、『S-PARK』のメインキャスターとして、大きく羽ばたこうとしている佐久間みなみが思い描く軌跡とは?

自己採点は、30点

――入社した時、どんなアナウンサーになりたいというのはありましたか?

憧れの先輩がたくさんいるのですが、真っ先に頭に浮かんだのは……親近感のある、親しみを持ってもらえるアナウンサーになりたい――というものでした。

――それは、実践できている?

できている……と思うこともなくはないのですが、数えられるほどでまだまだですね。



――ご自身で点数を付けるとすれば?

理想を100だとすれば…そうですねぇ…30点くらいだと思います。失敗ばかりしていますし、いろんな人に助けられて、教えていただきながらなので。

――入社1年目から、いきなり報道の担当になりました。

ニュースを読むことが好きで、面接の時から報道を第一志望にしていたので、それを1年目からできたことは、私にとってものすごくいい経験になっています。

――報道はミスが許されない、怖い部署というイメージがありますが。

どのジャンルにもそれぞれに難しさがありますが、今起きていることをリアルタイムで伝えなければいけない報道では、わずかなミスが大きな影響を与えてしまうので、そういう意味での怖さというのはあります。

――その怖さを味わいました?

味わい尽くしました(苦笑)。ニュース原稿の最初の部分…リードというのですが、それをすっ飛ばしてしまったり。「次のニュースです」と言った後に、同じ原稿をもう一度読んでしまったり……おおよそ考え得る失敗は全てやらかしています(笑)。

――やらかした後は、落ち込む?

すごく落ち込みます。ミスしたことに関しては、一生忘れられないんだろうなと思うくらい、深く刻み込まれています。

――立ち直る方法はあるんですか?

レベルによって、一晩寝てもう考えるのはやめようと吹っ切ることもありますが、レベルマックスのミスをしてしまった時は、どん底まで落ちてそこから自然治癒……ゆっくりと時間をかけて這い上がってくるのを待つ感じです。

――そこまで落ちた姿を見ていたいような、見るのが怖いようなですね(笑)。

誰にも見せないし、見られたくないです。それくらい酷いですから(笑)。

宮司アナから渡されたバトンの行方

――4月に『S-PARK』のメインキャスターに就任されましたが、驚きと喜びどちらが大きかったですか?

報道にいた2年目に、スポーツコーナーを担当していたので「私がスポーツ? どこからそんな話が出たんだろう?」という驚きや疑問はありませんでしたが、メインというのは、正直驚愕の事実でした。顔には出なかったと思いますが、心の中では思い切り叫んでいました(笑)。

フジテレビ提供

忙しい時には07:30から取材のために移動、夕方まで取材し夜に帰社、ナレーション撮りをして収録へ。日付が変わるまで反省会という1日もあるそう/フジテレビ提供

――メインというプレッシャーは、それほど大きい?

大きいです。メインとしての責任感は当然、持たなくてはなりませんが、それを考えるとプレッシャーにしかならないので、自分がどうにかしなくてはいけないと考えるのは、一旦、自分の中から消している感じです(笑)。

――前任が、10月から『Live Newsイット!』(月〜金午後3時45分)のメインキャスターを務める宮司愛海アナウンサー。就任から5カ月、渡されたバトンを今はどう受け止められていますか。

いえ、まだ完全にはバトンを渡され切っていないと思います。宮司さんには今もいろんな相談をしていますし、アドバイスももらっていて。そうやって話をしながら、少しずつバトンを渡されていくのだろうなという感じです。

――佐久間アナウンサーが、アナウンサーとして大事にされていることを教えてください。

全然かっこよくはないのですが、でしゃばらないことですね。スポーツを担当する上で大切なのは選手の想いや声なので、私が自分の思いを伝えすぎないように心がけています。

――他にも意識されていることはありますか?

幼い頃に母から教わった、その人の立場に立って考えることを大切にしています。
自分が今見えていることだけで判断すると「なんで、この人は理解してくれないんだろう?」と、ストレスだけが溜まっていくので、一度立ち止まってなぜその人はそういうふうに思うのか、その人の立場に立って考えてみなさいと。そうすれば違ったものが見えてくるからと教えてもらった言葉を大事にしています。

伝えたい思い

――『S-PARK』 に就任後、はじめての現場取材でロッテの佐々木朗希投手が完全試合を達成。海外取材では、エンゼルススタジアムで大谷翔平選手のプロ入り後初となる満塁ホームランを目撃。“もってる”アナウンサーとして大きな話題になりました。

いきなりそんなすごい場面に遭遇して、戸惑いと興奮とが、ごちゃごちゃになって押し寄せてきて。長年番組に携わっているスタッフからも「1回目で見られるなんて、どんだけ“もってるんだ”と羨ましがられましたが、今になってもしかしたら、この2回で運を使い果たしたのではないかと、ちょっと心配になっています(笑)。

――スポーツの現場は楽しいですか?

楽しいです! 現場の空気を感じて選手のみなさんを取材させていただき、この選手は今こういうふうに思っているんだとか、こういう思いで戦っているんだという声を直接伺って。スタジオにいたときとは明らかに違った見え方をしています。

――それをどう受け止めて、どう伝えるかが難しいんでしょうね。

難しいですねぇ。一生かかっても答えは出ないのかもしれません。きっとそこに正解はないのだと思います。だからこそ、私が現場で感じ伝えた言葉の中に、その選手の思いが存在しているのかどうかを大切にしたいと思っています。

――11月に開催されるサッカーのカタールW杯では、フジテレビで10試合中継することが決まっています。

選手のデータは、まだまだ完璧とは言えませんが今、頭の中に必死に書き込んでいるところです。でもそれで終わりではなくて、チームの戦術や監督の考え方などを、どう伝えるのか。まだまだやることはたくさんありますね。

――その中で、佐久間アナウンサーが一番伝えたいことは?

スポーツはどうしても結果が全てと捉えられる点もあります。それはわかりますし勝敗を抜きにして伝えることができないというのも、十二分に理解しています。でもそれだけではないというのが、私の中にあって。過ごしてきた時間や、思い、熱量、どうやって世界と戦える場所に辿り着き、そこでどう戦ったのか。そこを受け止め、短い言葉で放送に乗せる――。それが私に与えられた仕事だと思っています。

――弱点は「心配性で考えすぎてしまうところ」とあったので、ネガティブな感じなのかなぁと思っていましたが、ものすごく真面目でものすごくポジティブなので驚きました。

すぐに笑って、ヘラヘラしてしまうのでそう思われるのかもしれないです。
でも根はネガティブで、すぐに考え込んでしまうタイプなんです。

――信じられません(笑)

本当なんです。でもずっとネガティブでいると、正直疲れてしまうので、“まぁ、いいか”となることもありますけど……。

――ネガティブに疲れる?まぁ、いいか? それって本当はポジティブってことなんじゃないですか? 佐久間アナウンサーが考えるネガティブだという根っこの先に、まだ先があって、そこはポジティブな気がします。

ほんとですか!? だと嬉しいです。少しは私も進歩しているってことですよね? なんだか、やる気が湧いてきました(笑)。

取材・文/工藤晋 撮影/石田荘一


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