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男性は女性より肌のシミができやすく、しかも濃い! 老け見え確定の「シミ」撃退法とは?

集英社オンライン / 2022年9月28日 11時1分

ポツンとあるだけで、見た目年齢に大きな影響を与える肌のシミ。男性の美容への関心度が高まる中、シミを気にする男性も増えてきたようだ。実はシミは女性に比べて男性のほうが濃く、できやすい傾向にある。そんな男性のためのシミ対策についてシロノクリニック恵比寿・医局長の江馬潤医師に解説いただいた。

男性の肌は女性に比べてシミが濃くてできやすい

オンライン会議でふと自分の顔を見て、または奥様や彼女に指摘されて「シミが気になる」とご相談に来られる男性の患者さんが当院でも多くいらっしゃいます。

シミの主な原因は紫外線です。
紫外線を浴びると肌の表皮にあるメラノサイトからメラニンを生成し、肌を守ろうとします。皮膚の細胞は通常約28日間で新しい細胞に生まれ変わる(=ターンオーバーを繰り返す)ので、メラニンも通常であれば、約28日間で剥がれ落ちます。


しかし、紫外線を浴びつづけるなどして、過剰にメラニンが作られたり、生活習慣などの乱れによりターンオーバーが滞ったりするとメラニンが排出できなくなり、シミとなって残ってしまうのです。

ターンオーバーのしくみ

男性は、特にミドルエイジ層は普段から日焼け止めを塗っていなかったり、肌のお手入れをしていなかったりなど、とにかく紫外線への対策は無頓着なんですよね。
そのためターンオーバーが滞りやすく、シミができやすい状態になっている場合が多いのです。

また、女性に比べて、男性のシミは濃く、根が深いということがわかっています。
肌の表皮の一番下には基底層がありますが、女性に比べて男性の基底層は複雑で入り組んだ状態になっています。そのためメラノサイトが溜まりやすく、濃く見えてしまうのです。
さらに男性は、シミの原因の一つとなる、炎症性物質のプラスミンの活性が女性に比べて高く、肌にシミができやすい炎症状態になりやすいことがわかっています。

男性のほうが女性よりシミができやすいのに、ケアを怠っていると当然どんどんシミができてしまうというわけです。

シミにはさまざまなタイプがある

男性で知っている人は少ないようですが、シミといっても実はさまざまなタイプがあります。
シミのタイプによって、ケア方法が異なるので、まずは自分のシミはどのタイプか知りましょう。


★主なシミのタイプ

老人性色素班(日光性色素班)
紫外線があたることで、できる濃い褐色のシミ。頬骨の上など日光にあたりやすい部分にできやすい。

脂漏性角化症(老人性イボ)
主に40代以降に出現します。角化細胞の増殖により、イボのように膨らんだシミのこと。
顔の側面にできやすく、脇腹や背中にできることも。

色素沈着
虫刺され、ニキビなどの肌の炎症後にシミとして残ってしまうことも。男性の場合、カミソリ負けなどでその周りが色素沈着することもある。

肝斑
女性だけなく、男性にも現れる。ホルモンバランスの崩れにより、額から頬、顎にかけて広範囲にわたり左右対称にできる。輪郭がはっきりしないぼやっとした状態のシミ。

雀卵斑(ソバカス)
学童期、若年層に多いシミ。小さなシミが鼻の周りにできる。

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
グレーがかった青色のアザのようなシミ。成人になってから現れることが多い。

男性のシミは濃く、イボのようになっていることが多い。写真提供/シロノクリニック

男性は紫外線が原因の老人性色素班、次いで40代以上になると脂漏性角化症が多い傾向にあります。特に脂漏性角化症は男性に多く、できてしまったシミをケアせず、長年そのままにしていると皮膚が硬くなり、イボのように膨らみます。顔の側面や体にもできやすいものです。
昔、日焼けサロンに通っていた、ゴルフなどアウトドアスポーツが趣味の40代以上の人は要注意ですね。
また、肝斑や色素沈着によるくすみの上にシミや脂漏性角化症などが併発している場合があります。
特に髭を電気シェーパーではなく、T字カミソリで剃っていると肌のバリア機能である皮脂まで取ってしまうため、炎症を起こしやすく、色素沈着し、他のシミと一緒に現れてしまうのです。

ゴシゴシ洗顔はNG! シミ対策は日焼け止めと保湿が鉄則

自宅でできるシミ対策として、まずは日焼け止めをしっかり塗りましょう。
マスクは紫外線を通すのでマスク下にも塗り、汗をかいたら、塗り直しするのがポイントです。
SPFやPA値が高いものでなくていいので、ロールタイプやスプレータイプなどご自身が塗りやすいものを選ぶことで、塗り直しの面倒を軽減するのがおすすめです。

そして日焼け止めは屋外だけでなく、屋内でも塗るように!
紫外線にはUVAとUVBがあり、波長が長いUVAは雲や窓ガラスを透過する性質をもっているため、部屋の中でも肌にダメージを与えます。
曇りの日も部屋の中でもしっかり日焼け止めを塗るように心掛けてください。

また、男性も洗顔にはもっと気を遣っていただきたいです。
色素沈着の原因になるため、洗顔でゴシゴシ擦り洗いしたり、おしぼりで擦ったりするのはNGです。
肌は薄く摩擦に弱いため、擦ると炎症の原因になりシミができやすくなります。
洗顔料をよく泡立てて、泡を優しく押し付けるように洗い、髭剃り後は必ず保湿して肌に水分と油分を与えるようにしましょう。

髭剃り後は乳液などで保湿を心掛けて

老人性色素班やくすみは、シミを取るというより、これ以上増幅させないようにするために、ビタミンC誘導体などが配合された化粧水や美容液などでケアを。
できれば、内服薬も同時に取るのがおすすめなので、L-システイン、ビタミンC、ビタミンE、トラネキサム酸などを飲みましょう。こちらは美容皮膚科で処方してくれます。
ビタミンCやEは食事だと十分な量をなかなか摂りにくいので、サプリメントに頼るのもいいと思います。

また、自分のシミのタイプをきちんと知りたい、少しでも薄くしたいという人は美容皮膚科や美容クリニックを利用するのも手です。
とくに脂漏性角化症は、自宅でのケアだと限界があるので、美容皮膚科や美容クリニックでレーザー治療するのが一般的です。

レーザー治療はカサブタになるなどダウンタイムがどうしても発生するので、気になる人はピンポイントのシミ治療ではなく、肝斑や顔全体にあるシミを治療でき、ダウンタイムが少ない光治療やレーザートーニングなども視野に入れて、医師に相談しましょう。

肌のシミはケアせず放っておくと、加齢とともにどんどん増えていきます。
気になるようなら、今からでも遅くはありません!
まずは日焼け止めで紫外線をカバーし、保湿をしっかりしてシミ予防を始めましょう!

取材・文/百田なつき

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