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こころから通じ合えるパートナーと出会うには…映画『プライドと偏見』に学ぶ恋愛術

集英社オンライン / 2022年10月1日 10時1分

ヨガ講師として活躍する仁平美香さんが、女性の美と健康に効く映画をピックアップ。今回は『プライドと偏見』(2005)をご紹介。映画を見終わった後に実践したい、体を整えるメソッドも必見。

絵画のように美しい『プライドと偏見』

『プライドと偏見』。左からエリザベス(キーラ・ナイトレイ)とダーシー(マシュー・マクファディン)
Album/アフロ

みなさま、こんにちは。ヨガ講師やセラピストなど女性のカラダとこころの健康にまつわる活動をしている、仁平美香です。

今回は、ジェイン・オースティン原作小説を映画化した『プライドと偏見』(2005)をご紹介します。今までドラマを含めて少なくとも6回映像化されている作品ですが、主演のキーラ・ナイトレイの表情や、絵画のような映像が美しく、何年たっても色あせない映画です。



なかなか本心が言えない、または自分のやりたいことがわからない人や、こころから繋がれるパートナーや友人と出会いたい人におすすめです。

18世紀を再現した美しい映像にうっとり

この映画の見どころはふたつ。ひとつめは、丁寧に再現された18世紀の風景を楽しみながら、身分の違いによる生活や価値観の違いを学べることです。

舞台は18世紀末のイギリス。女性に相続権がない時代、女の幸せといえば経済力を持つ男性と結婚すること。ベネット家の母親は5人の娘たちをどうにか資産家と結婚させようと必死になっています。

そんな中、近所に引っ越してきた独身の富豪ビングリーと、美人で評判の長女ジェーンが、舞踏会をきっかけに心を寄せ合い始めます。その舞踏会で、次女エリザベス(キーラ・ナイトレイ)は、ビングリーの親友ダーシー(マシュー・マクファディン)の高慢な態度に腹を立て、その日からプライドが高いもの同士の、分かり合えない関係がはじまります。

この映画は、それぞれのシーンが1枚の絵にできるような美しさで、ときおり流れるピアノの旋律もクラシカルな雰囲気にぴったり。豊かな大自然の風景や、美術館のような豪華絢爛な邸宅とインテリア。そして、ビングリー主宰の舞踏会のシーンは、凝ったヘアスタイルや、ドレス、髪飾りなどで、華やかに着飾った女性たちの姿にもうっとりしてしまいます。

ダーシーは、知的で美しいエリザベスに好意を抱きますが、身分の低いベネット家を見下し、自分の気持ちに蓋をしているので、高飛車な雰囲気は変わらず、なかなか関係は深まりません。

お互いに気になりながらも、相手の態度に困惑したり苛立ったり、誤解はどんどん膨らんでいくばかり。

このふたりは強い偏見を持っているところや、知性を欠く人が嫌いなところなど、お互いにとてもよく似ているのですが、だからこそ相手の発言が良くも悪くも深く刺さる。

物語が進むにつれて、似たもの同士でありながら、相手が持っていないものを持っていることにも気づいていきます。

不器用すぎる似たもの男女の成長物語

当時の女性としては珍しく、自分の意見をはっきりと言えるが、ときに言いすぎてしまうエリザベス。多くを語らず行動で示す点は美徳でもあるが、コミュニケーション不足のダーシー。

偏見のような重いベールがあれば、その人が持つ輝きを見ることができず、ときに長所も短所に変えてしまう。

葛藤しながらもエリザベスへの愛を確信したダーシーは、拒絶され、傷つきながらも愛する女性のために、自らの考えを見直して行動を変えていきます。エリザベスは、その献身的な行動から、ダーシーの本当の姿が見えるようになっていき、自分のこころの変容にも気づいていきます。

自分と向き合あうことができたエリザベスが、「彼と私はすごく似てるの。意地っ張りよ」と嬉しそうに語り、ダーシーをどれほど愛しているかを父親に話すラストシーンは、幸せに満ちていて、自分や他者をありのままに見る大切さ、人を愛することの素晴らしさ、親の愛の大きさ、いろんな愛にあふれていました。

この映画のふたつめの見どころは、まさにここ。頑固で不器用な男女が映し鏡のような相手と出会うことで、自分の本当のこころが見えるようになり、成長していく姿がとてもみずみずしく描かれています。

自分の気持ちを素直に伝えること、自分のやりたいことをするということは簡単なようでいて、とても難しいものです。世間体や他者への遠慮、または偏見などから想いを伝えないでいると、自分が本当に何が好きで、何をしたいのかが見えなくなってしまいます。

自分の気持ちを大切にしてはじめて、自分が見えてきて、他者の本当の姿も見えてくるはず。そして、そこから相手の気持ちに寄り添うということが可能になってくると思うのです。

第一印象や肩書に囚われず、一見苦手な相手でも、何かしら人生にヒントを与えてくれる人物かもしれない、という視点を持っていたいと思える作品です。

感動した作品を見た後は胸をひらくポーズを

それでは、ここからは感情をゆさぶる映画を見たあとにおすすめしたい『胸をひらくポーズ』を紹介していきます。映画鑑賞中やデスクワーク中など、ついつい背中や腰がまるまってしまっている方の、コンディショニングとしてもおすすめ。

1, 両手と両膝を床につきましょう
※肩の下に手首が、腰の下に膝がくるように
2, 手だけを前に少しずつ歩かせてあごを床につきます
※きつい場合はおでこを床についてもOK
3, ゆったり5呼吸ほどキープしたら、手を歩かせて1の姿勢に戻り、腰を後ろに引き、かかとにおしりをのせてリラックス

文/仁平美香

『プライドと偏見』(2005)Pride&Prejudice 上映時間:2時間7分/イギリス・フランス・アメリカ
田舎町で暮らすベネット家には5人の姉妹がいるものの、当時のイギリスでは女性に相続権はなく、母親は娘たちを早く結婚させようと躍起になっていた。ある日、ベネット家の近所に独身の大富豪ビングリー(サイモン・ウッズ)が引っ越してくる。長女ジェーン(ロザムンド・パイク)がビングリーと惹かれ合う一方、次女エリザベス(キーラ・ナイトレイ)はビングリーの親友ダーシー(マシュー・マクファディン)の高慢な態度に嫌悪感を募らせていく。

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