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第二の渋野日向子は誰だ! 女子ゴルフ・ステップアップツアーで“推しプロ”を見つけよう

集英社オンライン / 2022年9月29日 18時1分

日本の女子プロゴルフツアーに「ステップアップツアー」という下部ツアーがあるのをご存じだろうか。このツアーでは、国内最高峰のJLPGAツアーを目指す予備軍のプロたちがしのぎを削っている。あの渋野日向子もこのツアーでの活躍からシンデレラロードを突っ走った。ステップアップツアーのテレビ中継を観戦し、将来有望な“推しプロ”を探してみては?

推しプロ探しにもってこい

ステップアップツアーは、JLPGAツアーの出場資格を持たない選手や新人選手の育成・レベルアップを目的に、1991年にスタートした。下部ツアーとはいえ、年間17試合(2022年)が行われ、賞金総額も3億7500万円(同年)と、昨今の女子ゴルフの人気を反映し相当な規模となっている。



そして、このツアーは全試合がCS放送の『スカイA』チャンネルで1番ホールのティーオフから中継されているのだ。“推しプロ”探しには、この上ない番組である。

ツアーとしてのバリューアップのきっかけとなったのが、2017年に3日間大会が10試合を超え、ロレックスランキング(世界ランキング)対象ツアーとなったこと。これがステップアップツアーの価値を向上させ、選手たちのモチベーションも一段と高めた。

2018年、プロテスト直後の渋野日向子(左)と木下彩

何しろ、このツアーで好成績を残せば、JLPGAツアーへの扉が開けるだけでなく、ワールドランキングに入り込んでいけるのだから、まさに世界への道が見えてくるのである。そして、そのシンデレラロードをまっしぐらに突っ走ったのが渋野日向子だ。

渋野はプロテストに合格した2018年、ステップアップツアー16試合に出場し、優勝こそなかったが全試合で予選通過を果たし、賞金ランキング10位に入った。さらに年末のQT(予選会)で好成績を収めた渋野は、翌2019年は年初からJLPGAツアーに参戦し、5月には国内メジャーの「ワールドレディスサロンパスカップ」で初優勝した。

その優勝で参加資格を得た、初めての海外メジャー「全英女子オープン」で劇的な勝利を挙げたのは記憶に新しい。まさにステップアップツアーから超スピードで世界の頂点へと駆け上がったのだ。

2018年6月、ステップアップツアーのSkyレディースABC杯に出場した渋野(右)と河本結

プロ試験に合格し入会式に出席した渋野(左)

ブレイク前から渋野日向子の才能に気づいていた⁈

2018年当時、実は筆者はひそかに渋野を推しプロとしていた。まだビームスゴルフのウェアを着ていない、今からすると幼さが残る彼女のプレーぶりはキビキビニコニコしていて、見ていて気持ちがよかった。

きっちり振り切るドライバーショットは飛距離も出て、素人ながら将来性を感じたりもした。それがあれよあれよの快進撃である。思わず自分に「見る目がある」と思い上がりそうになったのも事実である。

ところで渋野以外でもステップアップツアーから急上昇した例はいくつかある。最近のプロとしては原英莉花(同ツアー2戦2勝)、河本結(4勝、同ツアー賞金女王)を獲得などがいる。いずれも2018年のことだ。

2022年のステップアップツアーでは、先日の「日本女子プロ選手権」で予選会から勝ち上がって優勝したツアールーキー、19歳の川﨑春花も1勝を挙げている。またJLPGAツアーの「北海道meijiカップ」で2位タイとなった、やはりツアールーキーで19歳の櫻井心那はステップアップツアー3勝を挙げていて、今後が注目される。

今年のプロテストは1次予選、2次予選を経て、11月1~4日に最終テストが実施される。20位タイまでの合格者は新人プロとしてステップアップツアーの出場資格を得て、プロデビューを飾る。

じっくりとテレビ観戦して、あなたの推しプロを見極めて、その成長ぶりに一喜一憂するのも、これまでとは一味違うゴルフの楽しみ方になるのではないだろうか。

文/志沢 篤
写真/Getty Images

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