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iPadがノートPCに早変わり! iPadOS 16の新機能「ステージマネージャー」がすごい

集英社オンライン / 2022年10月5日 18時1分

iPadシリーズの次期OS「iPadOS 16」では、iPadの使い方を一新する機能が数多く実装されている。その中でも注目なのが、複数の作業をより行いやすくする「ステージマネージャー」機能。正式リリースを前に、パブリックベータ版を用いてその使い勝手を解説しよう。

iPadをPCライクに運用しよう

iPadをもっとノートPCのように使いたい––。そう考える人は少なくないでしょう。実際、ここ数年でOSの機能が充実し、周辺機器とも連携しやすくなったこともあり、用途によってはPCライクな運用もかなり現実的になりました。

そして、今年の秋に公開予定の「iPadOS 16」では、「ステージマネージャー(Stage Manager)」をはじめとする新機能が追加され、さらにiPadをノートPCのように扱いやすくなります。



ここでは、2022年7月から先行公開されているiPadOS 16のパブリックベータ版を試用したうえで、iPadをノートPCのように扱ううえで注目しておくべき新機能を紹介します。

なお、「パブリックベータ」とは、一般ユーザーからのフィードバックを得ることを目的とした先行公開されている開発中のバージョンのことです。専用サイトへの登録を行うことで、誰でも利用できますが、その内容を公開することは禁じられていますので、注意しましょう。本稿では、このパブリックベータを利用し、取材に基づく特別な許可を得たうえで記事化しています。そのため秋に公開される正式版とは、一部画面や手順が異なる可能性があります。

今年の「WWDC(世界開発者会議)」にて発表されたiPadの新OS「iPadOS 16」。Appleの公式WEBサイトには「この10月に登場」と記載されている

マルチタスキングが超はかどる!

iPadOS 16の目玉機能となるのが、「ステージマネージャー」です。同機能は、iPadシリーズのなかでも「M1」チップを搭載したモデル(現行のiPad Pro、iPad Air)でのみ利用できます。

ステージマネージャーは、iPadでのマルチタスキングをさらに充実させるもの。重なり合う複数のウインドウを一目で確認したり、これまで以上にアプリを素早く切り替えたり、ワークスペースを効率的に作成したりと、iPadをPCライクに活用する上で欠かせない便利な機能が実装されています。

同機能を有効にするには、コントロールセンターでアイコンをタップしてオンにすればOK。なお、「設定」アプリからも操作できるようになっていて、その場合には「一般」→「ホーム画面とマルチタスク」→「ステージマネージャ」→「iPadでステージマネージャを使用」をオンにすることになります。

コントロールセンターから「ステージマネージャ」のアイコンをオンにする

ステージマネージャーをオンにすると、最近起動したアプリが画面の左端に並ぶようになります。この画面を開くには、ホーム画面ではなく、何かのアプリウインドウを開いた状態で、画面左端から右へスワイプしましょう。マウスやトラックパッドを接続してポインタを表示している場合には、画面左端にポインタを寄せ、ポインタが三角形になったところで、さらに左へ押し込むようにします。

画面左端に最近起動したアプリウインドウが並んで表示される

ステージマネージャーの画面を表示させたいときは、画面左端から右へスワイプするか、ポインタを左端に押し込むように操作しよう

最大4つのアプリをまとめて表示

左端にアプリウインドウの一覧が表示された状態で、どれかのアプリウインドウ部分をタップ(あるいはクリック)すると、そのアプリウインドウが表示されます。複数のアプリウインドウが開かれているセットでは、選択するとアプリウインドウのセットがまるごと起動します。

また、iPadの画面を指4本で左右スワイプしたり、トラックパッドを指3本で左右スワイプしたりしても、アプリウインドウ(あるいはアプリウインドウのセット)を切り替えられます。

開きたいアプリウインドウ、またはアプリウインドウのセットを選択すると…

そのアプリウインドウ(のセット)が、入れ替わるように画面中央に表示される。1画面に最大4つのアプリウインドウを配置できる

複数のアプリウインドウのセットを作りたい場合には、ステージマネージャを有効にしている状態で、アプリウインドウを開き、Dockなどから別のアプリアイコンをドラッグ&ドロップしましょう。

複数ウインドウを表示したい場合には、アプリアイコンをドラッグ&ドロップ

ウインドウサイズを変更したい場合には、コーナーに表示された曲線部分をドラッグして動かそう

このとき、配置したウインドウの左下、あるいは右下のコーナーには、曲線が表示されます。この部分をドラッグすることで、ウインドウサイズを微調整できます。調整できる段階は定まっており、今回11インチのiPad Proで検証したところ、全画面表示を含めて計12段階のサイズで表示できることを確認しました(上下短い表示で幅6段階、上下長い表示で幅6段階)。

ちなみに、起動中のアプリウインドウを1つだけ、画面左端に最小化したい場合には、ウインドウ上部にある「・・・」のアイコン部分をドラッグして、画面左端へとドロップすればOKです。

アプリウインドウを最小化したいときには、上部の「・・・」をドラッグして画面左端へ

外部ディスプレイへの出力にも対応

iPadOS 16では、外部ディスプレイへの画面拡張表示に対応したこともポイント。ステージマネージャー同様、同機能をフルサポートするのもM1搭載iPadのみです。

M1搭載iPad をUSB Type-CやHDMIケーブルなどを使って外部ディスプレイに接続すると、iPadの画面を拡張できます。なお、画面拡張を使用するには、キーボードや、マウス・トラックパッドなどを接続しておく必要があります。

画面配置の設定は、外部ディスプレイと接続した状態で、「設定」アプリ内の「画面表示と明るさ」→「配置」を選べば行えます。上下左右の位置関係は固定されているものの、ここでiPadと外部ディスプレイの位置関係を調整可能です。なお、ミラーリングへの切り替えも同画面で行えます。

外部ディスプレイへの画面拡張に対応したことで、より広いワークスペースを確保できます

iPadを外部ディスプレイに接続した状態で、「設定」アプリを起動し、「画面表示と明るさ」から「配置」を選択

ディスプレイの位置関係は自由に調整できる

「ファイル」アプリで拡張子を表示

iPadOS 16の「ファイル」アプリでは、ファイルの拡張子をすべて表示できるようになりました。具体的には、「ファイル」アプリを起動した際に、画面右上に表示される4つの四角が並んだアイコンをタップ。メニュー最下部にある「表示オプション」を選び、「すべての拡張子を表示」にチェックを付けましょう。これで「情報を見る」のメニューを開かずとも拡張子を確認できるようになります。

四角のアイコンから「表示オプション」を選び、「すべての拡張子を表示」を選択

ファイル名に拡張子が表示されるように。拡張子を変更すると、ポップアップで確認画面が出た

この状態にしておけば、ファイルの名称を変更する操作で、拡張子を含めて編集できるようになります。例えば、「JPG」を「jpg」に変更するといった操作も可能。もちろん、拡張子を変更することで、ファイルが正常に開かなくなることも多いので注意は必要ですが、例えばファイルの解凍に伴って拡張子を書き換えなくてはならないような場面が出てきても、同機能があれば対応できるかもしれません。

iPadOS 16では、このほかにもさまざまな機能が追加されます。例えば、Safariのタブグループごとに、固定タブを設定できたり、特定の「集中モード」の起動中に使用できるタブグループや、カレンダー、メールアカウントなどを指定できる「集中モードフィルタ」機能が追加されていたりします。気になる場合には、iPadOS 16のプレビュー情報を確認してみましょう。

Safariのタブグループを使っているときに、タブ上で副ボタンクリック操作をし、表示されたメニューから「タブを固定」を選ぶと、そのタブがタブグループ内で固定される。固定されたタブには、ピン留めされているアイコンが表示される

「設定」アプリで「集中モード」→「仕事」→「集中モードフィルタ」欄の「フィルタを追加」をタップした後の画面例。使用できるタブグループや受信トレイなどを制限できる

新機能の搭載で、ますますPCライクな運用が可能となるiPadOS 16。正式版リリースが待ち遠しいですね。特に、M1搭載iPadを購入するモチベーションは従来以上に高まりそうです。



文/井上晃

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