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90年代のミューズ、クリスティーナ・リッチが再び『アダムス・ファミリー』の世界へ!? 唯一無二のかわいさをプレイバック

集英社オンライン / 2022年10月6日 14時1分

『アダムス・ファミリー』でスターになったクリスティーナ・リッチは、1990年代のハリウッド象徴する人気俳優のひとり。Netflixのドラマシリーズ『ウェンズデー』(11月23日配信スタート)に出演することでも話題の彼女の、個性的なかわいらしさを振り返る。

『アダムス・ファミリー』でブレイクした天才子役

11歳のときに『アダムス・ファミリー』(1991)のウェンズデー役でブレイクしたクリスティーナ・リッチ。子役で大成した俳優はひと握りという厳しいハリウッドで、現在、女優業だけでなくプロデューサーとしても活躍しています。

『恋する人魚たち』。左からクリスティーナ・リッチ、シェール、ウィノナ・ライダー
Everett Collection/amanaimages


映画デビュー作は、9歳のときに出演した『恋する人魚たち』(1990)。水泳選手を目指してお風呂でスイミングする女の子を演じ、母親役のシェール、姉役のウィノナ・ライダーに負けない存在感を発揮していました。
お人形のようなスイートな愛らしさではなく、子役ながら、おもしろくてかわいいという唯一無二の存在感! そして、この作品のあとに出演したのが、バリー・ソネンフェルド監督の大ヒット作『アダムス・ファミリー』です。

『アダムス・ファミリー』でウェンズデーを演じた
Capital Pictures/amanaimages

おさげ髪、広いおでこ、大きな瞳はかわいいけれど、毒気たっぷりの発言が爽快なウェンズデー。この作品の怪演で、クリスティーナはスターになりました。子役が爆発的な人気を得ると、大人の事情に振り回され、キャリアが台無しになってしまう例が多いハリウッドですが、彼女のキャリアの積み方は実に堅実でした。

両親が離婚するなど私生活で苦しい時期はあったものの、作品選びは上手く、『アダムス・ファミリー2』(1994)の後には、スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮のファンタジー『キャスパー』(1995)に出演。そして今度はアン・リー監督のシリアスな人間ドラマ『アイス・ストーム』(1997)に出演するなど、メジャーシーンとインディーズを行ったり来たりしながら演技を磨き、成長していったのです。

『バッファロー’66』で2回目のブレイク

実は、クリスティーナを一度だけ取材したことがあります。当時、彼女はまだ13〜14歳くらい。『アダムス・ファミリー2』か『キャスパー』か、どちらの映画のプロモーションだったのか昔すぎてうろ覚えなのですが、ひとつだけはっきり覚えているのは、10代の女の子と話している感じがしなかったことです。浮き足立つことなく、スターというより役者というスタンス。落ち着きはらっていて、しっかり者の印象が強かった。
だから、タチの悪い大人の誘惑に流されることなく、コツコツと実績を積み重ねていくことができたのでしょう。

『バッファロー’66』ではヴィンセント・ギャロの恋人役を演じた
Everett Collection/amanaimages

そして少女から大人の俳優への転換期に出演したのが、日本でも話題になったヴィンセント・ギャロ監督・脚本・主演作『バッファロー’66』(1998)。当時、18歳。弾けるようなボディと異性を惹きつけるフレッシュな色気、そして役の芯を掴む演技力を駆使して、ギャロに負けないインパクトを残しました。
よく考えてみると、ヴィンセント・ギャロは初監督作だし、メジャースタジオ製作ではないインディーズ映画だし、よくこの映画への出演を決めたなあと思うのですが、やはりクリスティーナと彼女のスタッフ陣は作品を見る目があるのでしょう。この映画でも彼女は高評価を獲得しました。

アカデミー賞候補になったことないってホント?

しかし、不思議なのは、ずっと演技派と言われてきたクリスティーナが主要映画賞と無縁であることです。彼女のキャリアをチェックしてみると、『恋する人魚たち』でデビューしてから2022年に至るまで、それほど間を開けずに映画やテレビに出演しています。
安定した演技と華やかさ、主演、助演どちらでもこなせる彼女は、ショービジネス界の信頼をガッチリと得ているわけですが、クリスティーナが映画の主要賞レースで話題になったのは、1988年製作の『熟れた果実』くらい。
この作品で、ナショナル・ボード・オブ・レビューの最優秀助演女優賞を受賞しましたが、ゴールデン・グローブ賞とインディペンデント・スピリット賞は候補止まり。

『熟れた果実』では小悪魔な16歳の少女ディディを演じた
Capital Pictures/amanaimag_es

シャーリズ・セロンの相手役を演じた『モンスター』(2003)など、アカデミー賞候補になってもおかしくない演技だったのに。『モンスター』でシャーリズがアカデミー主演女優賞を受賞するほど評価されたのは、相手役のクリスティーナの名演のおかげでもあるわけですよ。
なのに、彼女の名前を見たのは、ラスベガス批評家協会賞くらいで……。もしかしたら子役時代から演技派と言われ続けているので「クリスティーナなら、これくらいできるはず」と、勝手にハードルを上げられているのかもしれません。

『モンスター』では、実在した連続殺人犯アイリーン(シャーリズ・セロン)が愛するセルビー役(左)を演じた
Everett Collection/amanaimages

クリスティーナが再び『アダムス・ファミリー』の世界へ!

周りが「受賞歴が少ない!」とプンスカしても、本人はどうでもいいと思っていそう。最初の夫(ドラマ『PAN AM/パンナム』で知り合ったスタッフの男性)とは、離婚しましたが、その後、ヘアスタイリストの男性と子連れ再婚。第2子が生まれ、家族4人の幸福な日々をインスタグラムで発信しており、仕事とプライベートの充実ぶりがうかがえます。

また、ファンにとって喜ばしいのは、Netflixシリーズ『ウェンズデー』(ティム・バートン監督/11月23日配信スタート)にクリスティーナが出演すること!
彼女が『アダムス・ファミリー』の世界に帰ってくるのです。
どのような役なのかはまだわかりませんが、作品を熟知している彼女ですし、『スリーピー・ホロウ』(1999)で組んだティム・バートン監督との再タッグも期待大。クリスティーナ・リッチの新たな魅力が炸裂する作品になっているに違いありません。


文/斎藤香

クリスティーナ・リッチ
1980年2月12日生まれ、アメリカ・カリフォルニア州出身。『恋する人魚たち』(1990)で映画デビュー。主な出演作は『アダムス・ファミリー』(1991)『キャスパー』(1995)『熟れた果実』(1997)『バッファロー’66』(1998)『ラスベガスをやっつけろ』(1998)『スリーピー・ホロウ』(1999)『ペネロピ』(2006)など。

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