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「いつのまにか“目配せ”でお互いの気持ちがわかるようになって気持ち悪いなー、と」電気グルーヴ、28年ぶりのアリーナライブのネタバレ

集英社オンライン / 2022年10月6日 18時1分

電気グルーヴ、キャリア最大規模のライブ「and the ARENA〜みんなとみらいのYOUとぴあ~」が10月15日にぴあアリーナMMで開催! 28年ぶりとなりアリーナでのライブ。見どころや、二人のライブでの決め事など、根掘り葉掘り答えてもらった。

電気のライブは、同じ曲でも“同じ内容”にはならない。

――電気はライブを収録した映像作品や音源も数多くリリースされていますね。

石野卓球(以下、卓球) アプローチを毎回変えてるからというのもありますね。せっかく毎回違うライブをやってるんだから、残さないともったいないとも思うし、自分達も忘れちゃうんで。

ピエール瀧(以下、瀧) ライブ盤も「イルボン2000」みたいな、2時間半ぐらいあった本編を1時間ぐらいにリエディットしたものもあるし。



卓球 「クラーケン鷹」のライブ盤は、観客の反応が入ってるバージョンと、ライブをラインで録った演奏とボーカルだけのバージョンの二種類を出したり。だからスタジオ盤とライブ盤の中間ぐらいのイメージですね。

電気のライブは、ライブまでのプロセスや方法論が毎回変わるから、同じ曲でも同じ内容にはならないんですよ。だからライブそのままの記録物というよりは、別バージョンとかリミックスみたいな意味合いも強いと思うし、それが自分たちのライブ映像やライブ盤の利点なのかと思いますね。

卓球 あと、ライブやMVなどの映像作品に関しては「レオナルド犬プリオ」「ニセンヨンサマー」「クラーケン鷹」みたいな一連の(人名をもじった)流れがあって、それは今後も貫いていこうかと。

そういえば、9月にあった僕やスチャダラパーが呼ばれた、宇都宮の竹林であったイベントが「TAKENAKANA OTO 」ってタイトルで、あれは「やられた!」と思った。

取られた感あった?

卓球 「奪われた!」って。自分のものでもないのに(笑)。

二人とも忘れていたら、それはもうアレンジということで(笑)。

――ライブに対してお二人で決められることはありますか?

いまはあんまりないかな。

卓球 本番前に飲み過ぎないみたいな当たり前のことぐらいで。でも、いつのまにか「目配せ」でお互いの気持ちがわかるようになって、それには「気持ち悪いなー」と。

ライブの中でちらっと目配せして、目だけで相手の言いたいことが分かる時があるよな。

卓球 身振り手振りみたいなアクションなら「なにか伝えあってるんだな」って、お客さんにも分かるじゃないですか。でも、僕と瀧だけ分かるアイコンタクトで意思疎通ができた瞬間の「気持ちわる〜」っていう感覚(笑)。

――それは10代から続くお二人の関係性にもよるんでしょうか。

そうだと思いますよ。

卓球 上手くハマったのに、それに関してお互いになんのリアクションを取ることもなく、何事もなかったかのようにライブを続けるという、その余所余所しい感じも、余計に恥ずかしいのかも知れない。長年連れ添った夫婦が、久々に事が終わったあとに、何事もなかったかのように明日の予定を話す感じで(笑)。

あと、二人で歌うパートを、キレイに二人とも歌うのを忘れたり。

卓球 忘れ方の足並みが揃ってきた。コーラスのパートをどちらかだけ歌うと、忘れた方が目立つけど、二人とも忘れてればそういうアレンジということになる(笑)。

単なる無観客ライブは寒々しくてできなかった。

――ライブのアーカイブという意味では、2020年12月の「FROM THE FLOOR〜前略、床の上より〜」、そして2021年6月の「ON THE STAGE〜恐怖!!町のブタイ〜」と、電気はコロナ禍において二度の配信ライブを行われました。

最初はもう2年前か。

――そのライブは、電気のお二人とサポートの牛尾憲輔(Agraph)さんと吉田サトシさんを含めた4人が、円形に向かいあって演奏されていましたが、あのステージ構成となった理由は?

卓球 誰もいない客席に向けてライブをする、単にお客さんを入れないだけの無観客ライブは、ウチらは寒々しくてできないんですよね。エアセックスって感じで(笑)。

テレビ収録でさえ、ちょっと恥ずかしいもんな。

卓球 でもメンバーが向き合うステージ構成にすれば、お客さんがいないことが気にならないし、それに伴って色んな撮影もできるんで。だからいわゆる無観客ライブとは違う考え方での配信ライブだったんですよね。ちなみに、その二度のライブと、今回の「“and the ARENA〜みんなとみらいのYOUとぴあ~”」は繋がっていて。

――というと?

卓球 一回目の「FROM THE FLOOR」はリキッドルームのフロアで、二回目の「ON THE STAGE」はZepp Hanedaのステージでやったんですよね。それで今回は「and the ARENA」。

「客席」「ステージ」「アリーナ」という流れになってる。

卓球 そして「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」が尾道三部作。

大林宣彦の。でもそれの流れは、俺らが今回の意味に込めてるホップ・ステップ・ジャンプとは違うじゃん(笑)。

卓球 今回、ウチらのファンクラブ「DGCC」会員が購入できるチケットに、これまで二回のライブ映像と副音声を収録したBlu-ray、DVD、配信が選べるバージョンがあるのは、そういう理由なんですよね。

意外とそこに気づいてない人が多いんじゃないかな。

卓球 そもそも説明してないんだもんね。 俺も忘れてたもん。危うく言わずにこのインタビューは終わるところだった(笑)。

ちなみに、アリーナ単独は28年ぶりなんですよね。この話が決まるまで、横アリでワンマンを行ったのは忘れてたぐらい昔の話で。

財布のゆとりを持ってライブにお越しください(笑)!

――「アリーナ」でのライブを決められた理由は?

卓球 瀧の逮捕とか、コロナ禍もあって、久しくまともなワンマンライブができなかったんですよね。基本的に電気はスタンディングでライブをやっていたんだけど、それも今の状況では難しくて。

――規制が緩和されてきたとはいえ、まだライブを取り巻く環境は厳しいですね。

卓球 コロナ禍の状況が良くなることを待ってはいたんだけど、このままじゃいつまでも埒が明かないし、いまのお客さんのマインドとしても、座席があった方が安心できるということもあり、それでキャパシティとか色んなことを加味して、アリーナでの公演を決めたんですよね。

「ぴあアリーナMM」という新しいハコが生まれたというのもありますね。新しい場所で、新しいライブをやろうという。

――最後に、アリーナはどんなライブになりそうでしょう。

卓球 出た、一番ベタな質問。

軽いネタバレもよろしくっていう。

卓球 アルバムのリリースの時によくある「今回のアルバムを一言で」に続くありきたりさ。

――……そう言わずにぜひ。

自分たちのキャリアの中でも重要な日になると思うし、ひとつの節目にふさわしいライブになると思いますよ。大きいハコで実験的なことをやってもしょうがないから、多くの人に喜んで貰えるライブになるんじゃないかなと。

卓球 間口の広いライブであり、三部作の決着であり、集大成のような内容になると思います。選曲やステージ演出も固まってきたんですけど、かなり見ごたえのあるものになるんじゃないかな……と、鼻息も荒く語った。

意気揚々と話した。

――先回りありがとうございます(笑)。

まあ、本人たちにとっても楽しみですよ。電気グルーヴを見に来てくれる大勢のお客さんの前で、節目となるライブができるというのは、単純に楽しみ。

卓球 あとは物販! 我々のライフライン! もともと物販を作るのも買うのも好きなんで、カスタマー目線に立った、俺が客なら買うぞというグッズになってるんじゃないかな。みなさん財布にゆとりをもってお越しください。グッズにビニール傘があるんで、開場時間には晴れてて、終演時間に雨が降ってるのが一番いい。それが今回の意気込みです。

取材・文/高木”JET”晋一郎 撮影/井上たろう

【電気グルーヴ】
1989年、石野卓球とピエール瀧らが中心となり結成。 1991年、アルバム『FLASHPAPA』でメジャーデビュー。 1995年頃より、海外でも精力的に活動を開始。 2001年、石野卓球主宰の国内最大級屋内ダンスフェスティバル”WIRE01″のステージを最後に活動休止。それぞれのソロ活動を経て、2004年に活動を再開。 以後、継続的に作品のリリースやライブを行う。 2015年、これまでの活動を総括したドキュメンタリームービー「DENKI GROOVE THE MOVIE?-石野卓球とピエール瀧-」(監督・大根仁)を公開。 2016年、20周年となるFUJI ROCK FESTIVAL‘16のGREEN STAGEにクロージングアクトとして出演。 2019年、結成30周年を迎えた。
https://www.denkigroove.com

【ライブ情報】
公演名:and the ARENA ~みんなとみらいのYOUとぴあ~
日時 :2022年10月15日(土) 17:00開場 / 18:30開演
会場 :ぴあアリーナMM(https://pia-arena-mm.jp/
主催 : テレビ朝日 / J-WAVE
企画制作 : macht inc.
運営 : ゼクシード / サンライズプロモーション東京
お問い合わせ先 : ライブエグザム https://www.liveexsam.co.jp/contact/

【チケット一般発売】
・ローチケ
https://l-tike.com/denkigroove
・ぴあ
https://w.pia.jp/t/denkigroove/
・イープラス
https://eplus.jp/denkigroove/
・テレ朝チケット
https://ticket.tv-asahi.co.jp/ex/project/denkigroove

【その他チケット情報】
https://www.denkigroove.com/information

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