1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

「骨格ストレートでブルベです」 Bリーグ川崎・篠山竜青が放つ存在感

集英社オンライン / 2022年10月15日 18時1分

9月29日に開幕を迎えたプロバスケ・Bリーグ。強豪・川崎ブレイブサンダースの司令塔であり、元日本代表キャプテンの篠山竜青が、プロバスケットボール選手のリアルや、川崎が実践する最先端のスポーツエンタメについて語ってくれた。

「バスケ選手ってかっこいい!」って思ってくれたら勝ちじゃないですか

――撮影、お疲れさまでした。アスリートとは思えないほど表情を作るのがお上手で、びっくりしました。以前女性誌の撮影をされたとき、イケメンを見慣れている女性編集者たちが篠山選手の姿を見て歓声をあげられたという話を聞きましたが、納得です。

素材がいいからじゃないですか(真顔)。というのは冗談として、お陰様でいろんな撮影をさせていただいて、自分の中のスイッチを入れられるようになりました。心の中では恥ずかしいし、照れてるんですけど、照れてる感じで写っちゃうのが一番ダサいと思ってます。



――試合時につけているヘッドゴムを含め、篠山選手はユニフォームの着こなしもかっこいいです。こだわりは?

紐(ヘッドゴムのこと)は、「プロアスリートとしてわかりやすさが必要だな」と思ってつけ始めたものです。似顔絵イラストのおでこに一本線を引いただけで僕だと認識できるし、「バスケの紐してる人」みたいな感じで覚えてもらいやすい。
中田英寿さん(元サッカー選手)が98年のワールドカップで急に金髪で登場して話題になったのと同じように、プロ選手は人に覚えてもらってナンボだし、そういう意味で見た目のかっこよさもすごく大切なことだと思っています。
子どもたちが「プロバスケ選手ってかっこいい!」って思ってくれたら勝ちじゃないですか。
ちなみに今季からは紐をヘッドバンドに切り替えているので、「ヘッドバンドの人」として認知されたらうれしいです。
紐、意外とスタイリングに時間がかかるんで(笑)。

――見た目のかっこよさを意識するようになったのはいつごろですか?

Bリーグが開幕した2016年です。川崎はそれまで東芝という実業団チームだったこともあり、髪を染めたりヒゲを生やしてたりしているような選手は誰もいなかったんですが、ある日チームメイトの辻直人(現・広島ドラゴンフライズ)が髪を染めてきて、言ったんです。「篠山さん、人生一度きりですよ」って。
それまで僕はずっと短髪だったんですけど、実は子どものころから長い髪に憧れがあったんですよ。それこそトランクス(「ドラゴンボール」)とか、シャンクス(「ONE PIECE」)とか、流川(スラムダンク)みたいな……。だから、辻にそう言われた時にやたらと刺さって、「俺もやりたいことをやろう」と、髪を伸ばし始めたのがきっかけです。

――プライベートでのファッションにはこだわりはありますか?

外出は9割5分子どもと一緒なので、全身黒です。

――白っぽいものを着たら確実に汚れますからね。

平気で僕の服で鼻水とか吹きますからね、やつらは(笑)。
私服でのチャレンジが足りていない自覚はありますが、そのかわり地味に努力はしてます。

僕、「骨格ストレート」です。

――…????


知りませんか?
太ってるとか痩せてるとか関係なく、骨格で似合う服がわかる「骨格診断」っていうのがあるんですよ。

――ファッション系のインスタグラムで、よくタグが出てきますよね。「骨格ウェーブ」とか「骨格ナチュラル」とか(隣にいたメイクさん談)。

僕、首が短くて手足がやたら長いっていういびつな体型で、若い頃からずっと悩んでたんです。それで1,2年前くらいに骨格診断をやってみたら、シャツはノーカラーのほうがいいとか、色は黒がいいとか、シンプルなスタイルが一番似合うとか、いろいろアドバイスされたので、そこからスタイルを選ぶことで悩みが解決しました。
もちろん、「パーソナルカラー診断」も実施済み。
僕は「ブルベ冬(肌の色がブルーベースの冬タイプ)」です。

――「バスケ=おしゃれ」というイメージを持つ方は少なくないと思いますが、篠山選手のお話をうかがってると、さらにそのイメージが強まりますね。

富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)やベンドラメ礼生選手(サンロッカーズ渋谷)は、すごくおしゃれですよ。川崎だと、前田悟がチャレンジしている印象です。
そうそう、そういえば最近は脱毛サロンやエステをスポンサーにしているクラブが増えていますね。

――それは、他のプロスポーツやプロアスリートにはない傾向かもしれません。

本場・アメリカのNBA選手もファッションにこだわる選手が多いですし、スポンサーさん側に「バスケ選手は美意識が高い」ってイメージがあるのかもしれませんね。露出している部分が多くて日焼けしないバスケ選手は、脱毛するにはうってつけではあります。

川崎の新しいメディアの取り入れ方

――川崎ブレイブサンダースは、YouTubeやTikTokといった新しいメディアを積極的に活用し、スポーツビジネス界で大きな注目を受けています。公式YouTubeチャンネルの登録者数は、プロ野球やJリーグのチームの中でも屈指。篠山選手を始めとする選手たちも公式チャンネルでYouTuber顔負けの活躍を見せていますが、当初はどんな思いでしたか?

正直、あまりピンと来てなかったですね。Bリーグ初年度で準優勝まで行って、リーグ自体も盛り上がって「バスケ、来てるじゃん。川崎市内での認知も広がってるし絶好調じゃん」って自分たちに変に自信があったので、話を受けたときは「そんなことやらなくても十分でしょ」って思っていました。ただ、実際始めてみると、全然そんなことはなくて。ホームゲームの来場者アンケートで「YouTubeでクラブを知った」とか「YouTubeが面白かったから来場した」という人の割合がめちゃくちゃ高くて、びっくりしたのをよく覚えています。

――8月末には、はじめしゃちょーら有名動画クリエイターたちとホームアリーナで試合するという前代未聞の試みが催されました。チケットは全席完売。YouTubeで行なったライブ配信では、同時接続数が32万人だったそうです。

この同時接続数、国内のYouTube史上7位だったらしいです。うちのYouTubeチャンネルの登録者数も一晩で3万人増えたそうです。

――すさまじいですね。10代、20 代の女性がとても多く、さながらアイドルのコンサートのような雰囲気でした。

動画クリエイターというまったく畑の違う人たちとイベントをすることで、既存のファン以外の人々をこれだけ振り向かせることができた。すごい影響だなと改めて感じました。
以前、テレビの企画で芸能人の方々とバスケをしたときは、収録だったし編集も入るしで何の心配もしてなかったんですけど、今回は台本なしで、観客も入れた生のイベント。ちゃんと盛り上がるのか、面白いコンテンツになるのかってめちゃくちゃ不安でしたけど、クリエイターさんの力もあり、とてもいいものになったと思います。

――今の10代20代は短時間動画や、早送り・巻き戻し、倍速に慣れていて、映画やスポーツ観戦などの長時間エンタメを避ける傾向があるそうですが、今回のイベントのデータや会場の雰囲気を鑑みると、やり方次第だと感じさせられました。

若い人たちだって、好きなものに関しては無条件に時間やお金も投じるでしょうしね。スポーツ観戦を退屈だと感じる層を取り込むためには、「スポーツを見に行く」という概念自体をぶっ壊すことが大事かなって思っています。
「スポーツ」でなく「イベント」や「エンタメ」、「見に行く」でなく「遊びに行く」、「体験しに行く」みたいな、これまでとは異なる価値を見出していく。今、Bリーグ各クラブが推し進めている1万人規模の大型アリーナが誕生したら、さらに色々なエンタメが楽しめるようになるんじゃないかと思います。

――今季よりBリーグは、コロナ禍に端を発する入場規制を撤廃し、より多くの観客を迎え入れることになります。改めて、プロバスケの魅力ってどんなところにあると思いますか?

なんでしょうね…。点がいっぱい入る、コートや選手との距離が近い、迫力があるってところかな。川崎に関して言えば、会場の装飾やDJタイム、休憩時間のイベントなどいろいろな工夫をしていて、さっきお話したようなイベントとしての楽しさも味わえると思います。

――まだBリーグを観戦したことがない方に、おすすめの選手を挙げるとするなら?

それはやっぱり、昨シーズンのリーグMVP・藤井祐眞(川崎)じゃないですか。他の選手の3倍くらい動き回って、小さい選手が大きい選手に立ち向かっていくっていう多くの人にとってのヒーロー像を体現する選手です。祐眞のプレーを見たら、きっとすごく勇気をもらえると思いますよ。

取材・文/青木美帆 編集/星山江里可 撮影/コザイリサ ヘアメイク/山口裕子

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください