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のん、大島優子とカチューシャつけてハロウィン! 映画『天間荘の三姉妹』こぼれ話と、のんの溺愛映画5選

集英社オンライン / 2022年10月21日 12時1分

10月28日に公開となる映画『天間荘の三姉妹』は、漫画家・髙橋ツトムの原作を、北村龍平監督が映像化したヒューマン・ファンタジー。作品の見どころや現場の秘話を、主演を務めたのんさんに語ってもらった。

三女のたまえは、自分の役割が欲しい人

――『天間荘の三姉妹』は、髙橋ツトムさんが描いた漫画『スカイハイ』(集英社)のスピンオフで、天空と地上の間にある宿「天間荘」を舞台にした作品ですが、原作を読んだ感想を教えていただけますか。

大きな災害が起こった時、残された方たちが今何を思い、何を考え、どういう生活を送られているんだろうということに思いを馳せたことはあるんですが、一瞬にして命を奪われた方達の魂がどうなったかというのに思いを馳せたことがなかった。



嘆きがあり、悲しみがあり。中には自分が命を失ったことに気づいていない人もいて。そんな人たちの魂を癒す場所として三ツ瀬という街があって――。あぁ、そうかこういう考え方もあるんだ。すごく素敵だなぁと。ファンタジーの世界として描かれているからこそ、届くものがあると感じて原作を読んですぐに、この作品に参加したいと思いました。

――映画の中でのんさんが演じたのは、長女のぞみ(大島優子さん)、次女かなえ(門脇麦さん)と腹違いの妹であるたまえ役。演じるにあたって、特に気をつけたことはありますか。

ハリウッドで、ものすごくシステマチックに役を解釈するやり方があって。その役のオブジェクティブ、つまり人生の目的とシーン別の目的、その障害になるもの、他の役との関係性などをノートに書き込んでいくんです。やってみてしっくりこなかったら、最初に戻って設定した目的を変えてみる。そうすることで、答えが導きやすくなり、最短距離でその役に近づくことができるようになるので、私もそれを実践しています。

――その結果、のんさんが導き出したたまえはどんな人物でしたか?

たまえは、ギフトが欲しい人です。自分の居場所を作るために頑張るし、それがどこであっても関係ない。現世でも三ツ瀬でも同じなんです。生きているか死んでいるか、わからない世界だとしても、自分の役割があるところ、自分を求めている人がいる場所で生きるのが幸せな子なんだろうと思って、そこに注意して演じていました。

ハロウィンのカチューシャ

――のんさんから見た、たまえの魅力とは?

とにかく一生懸命なところです。下手くそで不器用で、できないことがいっぱいある。でもそれでもがむしゃらに頑張って、失敗しても、それでも頑張ろうとする姿勢…自分の実力を度外視しているところが魅力的だなぁと感じました。

――のんさんとはかけ離れている?

私はもっと自分の中でやりたいことが溢れていて。アイディア、発想が浮かんだ時には、もうどうしようもないほど気持ちが抑えきれなくって、全速力で走り出しているという感じなので(苦笑)。結果よかった!と思ったことも、痛い思いをしたこともありますが、それが私なんだと思います(笑)。

――大島優子さんが演じた長女のぞみ、門脇麦さんが演じた次女のかなえとは腹違いの三姉妹で、最初はぎこちない感じがありますが、物語が進むに連れてどんどん本当の姉妹のようになっていきます。

大島さん、門脇さんをはじめキャストの皆さん、スタッフの方もすごくやさしいし、面白くて。撮影の期間中ずっと楽しい時間を過ごさせていただきました。

――撮影中のエピソードがたくさんあると思いますが、ひとつだけ教えてください…とお願いしたら、パッと頭に浮かぶのは?

ひとつですか。う〜んいっぱいあり過ぎて難しいですねぇ。ひとつだけ、あっ、そうだ! ハロウィンの日も撮影が入っていたんですが、その数日前に大島優子さんと「もうすぐ、ハロウィンだね」という話をしていて。

大島さんも仮装して街に繰り出すのが好きで、私もコスプレが大好きなので、「今年、どうする?」という話で盛り上がって。「時間があったら北海道を歩き回ろうね」みたいな話をしたんですけど、半分はノリで話していると思っていたんです。ところが……。

――大島さんは本気だった?

ハロウィン用のカチューシャをみんなに買ってきてくれて。キャスト全員と監督、スタッフさんも、みんなそのカチューシャをつけて、ドライ・リハーサルをやりました(笑)。

ご機嫌になる映画5本

――主題歌『Beautiful World』を歌うのは、玉置浩二さんと絢香さんです。

そうなんですよ! 素晴らしいですよね! 私ずっと玉置さんの歌が好きで、モノマネもしていたので(笑)、聞いた時にはもうただただびっくりで。絢香さんが書いてくださった真っ直ぐでシンプルな詞も、玉置さんが作ってくださった曲も、すご過ぎて涙が出てきてしまいました。

――あの曲がエンディングに流れたら、見る人も涙が止まらない?

ラストシーンは、見てくださる方の心にいつまでも残る素敵な映像なんですけど、そこに玉置さんと絢香さんの歌が流れることで、思いとか力とか、いろんな感情がものすごい勢いで押し寄せて。きっとみんな、泣いちゃうと思います。

――映画『天間荘の三姉妹』は、見るたびに違った想いが込み上げてくる、何度でも見たくなる映画ですが、のんさんご自身これまで何度も見た心に残っている映画といえば?

『キツツキと雨』
『ショーン・オブ・ザ・デッド』
『雨に唄えば』
『ピンポン』
『スナッチ』

この5本です。
『ピンポン』は、20回以上観ています。

――この5本にキャチフレーズをつけるとしたら?

いつ見てもどんなときに見ても、「ご機嫌になる映画」です!

取材・文/工藤晋 撮影/石田荘一 ヘアメイク/菅野史絵(クララシステム)
スタイリスト/町野泉美 場面写真/©2022髙橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会

天間荘の三姉妹 (2022)上映時間:2時間30分/日本
監督:北村龍平
原作:髙橋ツトム(『天間荘の三姉妹 スカイハイ』集英社 ヤングジャンプ コミックス DIGITAL刊)
出演:のん 門脇麦 大島優子ほか

フリーターのたまえ(のん)が連れて行かれた海辺の旅館「天間荘」は、生死の境にある魂が、現世かあの世かを選ぶための場所。しかも初めて会うそこの若女将のぞみ(大島優子)とかなえ(門脇麦)は、母親違いの姉だという。見習いとして宿で働き始めたたまえは、逗留客や街の人々との交流から、この場所が存在する意味を知り、生きるか死ぬかの選択を下していく。

10月28日全国公開 配給:東映
©2022 髙橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会
https://www.tenmasou.com/

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