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鑑定額2000万円! 『開運! なんでも鑑定団』に出品した“ロードショーのお宝”サイン825枚、高額TOP5は?

集英社オンライン / 2022年10月19日 13時1分

映画誌「ロードショー」が約37年間で蒐集したスターのサインを『鑑定団』に出品。10月11日のオンエアでは、予想額200万円のところ、結果は10倍の2000万円となり、大きな話題を呼んだ。さて気になる高額TOP5は誰のサイン? 放送後の裏話とあわせてお伝えする。

最高額のサインは、もちろんブルース・リー

10月11日に放送された『開運! なんでも鑑定団 秋の3時間半スペシャル』(テレビ東京)はごらんいただけましたでしょうか。映画誌「ロードショー」が1972年~2008年の刊行中に蒐集した「映画スターのサイン825枚」を出品、依頼人のワタクシ杉原の“200万円”という控えめな予想額を裏切り、10倍の2000万円の値がついたのです!!


まさかの2000万円! 提供 テレビ東京

読者にスターの人となりを伝えたくて、編集部が一生懸命集めてきたサインの価値が、こんなにも高く評価され感無量。杉原のリアクションは、「依頼人絶叫」とテロップをつけられました(笑)。
スタジオでは、MCの今田耕司さんはじめ、出演のみなさんが「オードリー・ヘプバーンがある!」「ジャッキー・チェン大好きだった」と、夢中で見入ってくださって、みなさん映画やスターに熱中した時代があるのだなあと胸が熱くなりました。

並べて見ると圧巻です! 提供 テレビ東京

さて…全体で2000万円とはいえ、バラして評価すると、数千円から高額なものまでいろいろありました。気になりますよね、誰のサインが高価なのか。ここでTOP5を発表しましょう。

まずは1位。番組でも大きく取り上げられました。ブルース・リー/150万円!!

ブルース・リーは1973年7月20日、香港にて32歳で逝去。『燃えよドラゴン』(1973)が世界的な大ヒットとなったと知ることはありませんでした。スターになる直前に世を去った彼のサインは、ほとんど残っていません。希少性が高く評価されました。

当時の担当によれば、訃報を受けて、どのメディアより早く香港へ渡ったのだとか。そこで関連資料を探し回り、さる関係者からなんとか手に入れたのが、ゴールデンスタジオ(のちのゴールデン・ハーベスト)のメモ用紙に書かれたサイン。「Peace & Brotherhood」(平和と絆)と書かれていますが、下部の「PANG HIM」は、英語・広東語話者に確認したところ、人名ではないか…とのことで、詳細不明。筆跡が違うようにも見えるので、他人が書き入れたのかもしれない。いずれにせよ、たいへん貴重なものなので、破格のお値段です。

今田耕司さんも注目! 提供 テレビ東京

続いて2位タイの2枚。左からオードリー・ヘプバーン マイケル・ジャクソン/各20万円!!

これらスーパースターのサインについては、来日時に直接取材ができたか確認できず、映画や音楽会社、またはハリウッドの特派員を通じて入手したものかもしれません。当時の編集部が日本語名をメモしたようですが、“O・ヘップバーン”と書いてしまっているのがご愛嬌…(本当はAudreyなのでAです)。

5位には5人!

4位はまたしても故人。リヴァー・フェニックス/15万円!!

こちらはちゃんと「ロードショー」の読者に宛てられております。将来を嘱望されながら、薬物過剰摂取により1993年、23歳の若さで早世したリヴァー。厳格な菜食主義だった彼の、「Live on and no Fast Food」(ファストフードなしで生きていこう)というメッセージが愛しくもせつない。

5位にはタイで5名が。上左からハリソン・フォード、クリント・イーストウッド、ロバート・デ・ニーロ。下は故人おふたり、フレッド・アステア、クリストファー・リー/各10万円!!

『インディ・ジョーンズ』最新作準備中のハリソン、92歳にして現役俳優兼監督のイーストウッド、現代最高の名優デ・ニーロ、ダンスの神さまアステアは「ロードショー」宛て。そして、晩年は『ロード・オブ・ザ・リング』『スター・ウォーズ』シリーズの悪役でも知られた怪優リーは名前のみだけど、鑑定士によればたいへんな珍品とのこと。

5人に共通するのは“シャイ”なお人柄。レッド・カーペットや取材の席でも、あまり気軽にサインに応じるタイプではないがゆえに貴重で高額のようです。特にアステアとリーは故人なので、これからも価値が上がりそう。

ほかにも、日本語のメッセージやイラスト、写真つきなど、スターの個性があふれる品ばかり。全部解説をつけて公開したい気持ちです。集められたのは、編集者や特派記者の努力、関係各所のご協力によるもの。大スターにサインをいただいている場面を撮影した、1枚の編集部アーカイブ写真があります。

放送前のコラムでもご紹介しましたが、アラン・ドロンの横にいるのは、今は亡き、「ロードショー」初代編集長。編集部のアーカイブ写真として『鑑定団』でもご使用いただいたところ、オンエア後、1本の電話がかかってきました。なんと、故編集長の奥様から。
「ロードショーのことをTVでやるっていうから見ていたらね、主人が出てきたじゃありませんか! とっくに死んだ人が突然現れたから驚いちゃってね。仕事中の写真なんか持ってないし、本当にうれしくてうれしくて」
丁重に御礼を申し上げ、プリントした写真をお送りしました。

たかが名前が書かれた紙片ですが、スターのファンへの謝意、それを読者に伝えたくて働いた編集部の思いがこもったもの。鑑定額からの引き上げを狙ってオークションに…なんてことはいたしません。825枚のサインは、大切に保管し、いつかまたお目にかける機会を企画していこうと考えています。

文/杉原麻美

杉原麻美

集英社オンライン ロードショー編集長

1990年に集英社に入社、青年漫画誌「ビジネスジャンプ」を経て、96年に「ロードショー」編集部へ。2008年の休刊まで、スターやゴールデン・グローブ賞取材などに勤しむ。集英社オンライン創刊にともなうレーベル復活で編集長を拝命。SFとヒーローが大好き、宇宙の出てくる映画を週に一度は見ないとダークサイドに墜ちてしまう。スーパーマン、真田広之、ジョージ・クルーニーが生涯の恋人。

ロードショー編集部

1972年に創刊し、2008年に休刊となるまでの36年、多くの映画ファンから愛されていた 映画雑誌「ロードショー」。
現在も数多く届く復刊希望の声をうけ、集英社オンラインでは、映画に関する記事は「ロードショー」レーベルで発信します。
劇場で、配信やサブスクリプションでと、映画を作る環境も見る環境も多様化し、膨大な数の作品が作られている今だからこそ、本当に見たい映画を選び、より広く深く楽しむための情報や読みものを届けます。

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