ちりも積もれば“金”になる！ 買取専門店がこっそり教えてくれる、“元手０円” の品物がお金に変わる方法

物価高対策としてちょっとした臨時収入を稼ぐべく、買取専門店・エコリングに現在、買取価格が高騰している商品を聞いた。知らなければ捨ててしまいそうだけど実はお金になる、“隠れたお宝”とは？（※価格は全て取材時2022年10月7日のものです。全般的に箱・付属・状態により、買取価格に差があります）

ブランド品は、紙袋・箱だけでも買い取り対象！

今回は、「捨てるのが当然だと思っていた意外な買い取りアイテム」を聞いた。前回記事 に引き続き「なんでも買取」を謳い、全国に100店舗以上を構える買取専門店エコリング・麻布十番店のエキスパートバイヤー月村竜也氏に登場いただく。

まずは、ブランド品関連のこんなものから。

「高級ブランドの紙袋や箱だけでも数十円から買い取っています。ブランドや大きさによって金額が変わるのですが、例えばルイ・ヴィトンのバッグが入っていたようなサイズの紙袋は200円、ティファニーのジュエリーボックスは110円で買い取り実績があります」（月村氏）

元手０円のものに値段がつくのは嬉しい。また、こんなものも買い取り対象だという。

「洋服を購入した際のハンガーです。例えば、シャネルのロゴ入りだと200円～500円に。ダウンでお馴染みのモンクレールのハンガーは数十円で買い取り可能です。その他、ブランドロゴが入っていなくても木製のハンガーでしたら、10円程度で買い取りしていますよ」（月村氏）

ただし、プラスチック製のハンガーは逆にリサイクル費用がかかってしまうため、買い取りを行っていないという。木製ハンガーだけ持ち込もう。

日本語の成分表記があれば、使いかけの香水が数万円に!?

そして驚きなのが、使いかけのコスメや香水も買い取り可能とのこと。ただし注意が必要。

「2021年に薬機法が変わり、日本語の成分表記がないコスメと香水は販売できなくなった関係で、買い取りが難しくなってしまいました。成分は大抵箱に記載がありますが、皆さん捨ててしまいますよね？

成分表記がないコスメはプラスチックや顔料をリサイクルするしか用途がないので、買い取り価格も数十円です。
ただし、日本語の成分表記があれば、使いかけでもシャネルのリップで500円程度、香水はゲランの廃盤品などは数万円での買い取り価格がつくことがあります！」（月村氏）

コスメを購入して、肌に合わないことも多々ある。そういった時でも捨てるのはもったいない！ そのためにも、開封後も箱は取っておいた方が良さそうだ。

ブランド品がなくても諦めないで！ 時計、バッグ類はなんでも換金可

とは言え、ここまで出てきたのは有名ブランド品に関連したものばかり。元々いわゆる「高級品」を持っていなければ、お金にならないのか。

「そんなことはありません。弊社では海外輸出も行っているので、高級ブランドではないものも積極的に買い取っています。例えば時計だと、Gショックやスウォッチは海外人気が高く、500円での買い取り、ノーブランドでも1本数百円で買い取り可能です。

ノーブランドの場合は、箱の有無が価格に響かないのも嬉しいポイントだと思います。カバンも、ノーブランド品であっても数百円の価格がつくことがあるので、どんなものでも捨てる前の持ち込みをオススメします」（月村氏）

時計はノーブランドかつ汚れが目立っていても、100円程度の値段がつくものもあるとのこと

また、タンスに眠っていそうなこんなものも。

「引き出物などでもらうお皿やタオルのギフト商品も値段がつきます。もちろん、ウエッジウッドのようなブランド品の方が高く、1000円～2000円程度の買い取り値段幅にはなりますが、ノーブランド品のタオルなども未開封でしたら200円程度になることもありますよ」（月村氏）

デパートロゴ入りの古い記念品も、100円程度の価値になる

大量に売れば、ちりも積もれば方式でありがたい金額になりそうだ！

子どもの頃使ったあの教材や、壊れモノがお宝に！

そして、大人になると使い道に困る子ども向け教材も高額買い取り対象だという。

「特に高値がつくのは、幼児向けのディズニー英語教材シリーズ『ディズニー英語システム』です。かつてはVHSで販売されており、映像と音源、付随した教材やケースがセットになったものなのですが、揃っていればいるほど高い値が付き、合計30万円ほどで買い取りになるケースも。

幼い年齢のうちしか使わず、他に使用用途もないものなので、自宅にあれば相当なお宝ですよ。

ちなみに、教材系は巻数の抜けがないことが高価買い取りのコツ。一時流行したスピードラーニングも希少性はないものの、全巻揃っていれば、数千円の値段はつきます」（月村氏）

すでに英語を習得した方（もしくは挫折した方）には朗報だ。

また、知らなかったら捨ててしまうであろうこんなものまでお宝に。

「ちぎれて使えなくなってしまったネックレスや、片方落として使えなくなったピアスのキャッチに『金（K24）』が使われていれば、数千円～数万円の価値になることも！
金は実物資産価値なので、社会情勢が悪くなると高くなる傾向があります。いまは新型コロナウイルスとウクライナ情勢の関係で、1gあたり8726円と、過去最高水準に高騰中。

20年前のなんと約8倍の価格にまで高騰しています。参考までに、『平成２年天皇陛下御即位記念10万円金貨』などの“記念モノ”は、22万円で買い取っています。金を鑑定するなら今ですよ！」（月村氏）

これはすぐに家中を探したくなってしまう！ 紹介していただいた数々のお宝たちはどれも「持っていそう」なものばかり。賢くお金に変えて、物価高を乗り切ろう！


取材・文／菱山恵巳子

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