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フジテレビ堤礼実アナウンサー、まさかのすっぴんショットも収録されたフォトブック刊行秘話

集英社オンライン / 2022年10月27日 15時1分

『めざまし8』の情報キャスターや競馬番組『みんなのKEIBA』でMCを務めるフジテレビ・堤礼実アナウンサーが、初のフォトブック『Treasure』を刊行した。自身のこだわりが詰まった今作。制作の裏話や意外な撮影エピソードを聞いた。

写真集を出すことに後ろ向きだった

――いまや多くのアナウンサーが写真集やフォトブックを出版していますが、現役の局アナがフォトブックを出すことは珍しいのではないでしょうか。出版に至った経緯は?

2020年から『Sportiva』さんで、私が担当する番組『みんなのKEIBA』とのコラボで連載をさせていただいています。その経緯もあって今回のお話をいただきました。

――何の不安もなく、快諾されたんですか?



もちろんスタッフの方も信頼できる仲間ですし、なかなかない経験なのでうれしかったです。ただうれしい反面、会社員なのに大丈夫なのか、という気持ちもあり、すぐに「ぜひお願いします!」とはなれませんでした。

――心境が変わったきっかけは?

母に相談しました。でも、うちの母は、迷う前にやってみれば! というタイプの人間なので、「そういう答えが返ってくるだろうな」と思いつつ相談したんです。そしたら案の定、「断ったらもうきっと一生ないから」と、母に背中を押してもらいました。
会社員だからという戸惑いはあったものの、コロナを機に新しい事に挑戦する機会も減ってしまったり、せっかくご提案いただいたお話なので挑戦できることはやってみたい気持ちもあって、やっぱり背中を押してもらいたかったんですね。

――海辺や乗馬、会社内でのシーン、自宅のような雰囲気での撮影と、さまざまなシチュエーションで撮影されていますが、撮影内容はご自身でも考えたんですか?

元々女優さんやモデルさんのフォトブックが好きで何十冊も持っているんです。そういったものを参考にしつつ、いろいろとご提案していただいたものをベースに、私も一緒に考えさせていただきました。夜のバーで撮影したカットは、本来収録されない予定だったのですが、私から入れてほしいとお願いしたんです。憧れの黒いドレスを着て、20代最後に大人の女性に向けて挑戦という意味も込めて。

正直勘弁してほしかったすっぴんカット秘話

――たしかにテレビではあまり見られないカットですね。

そういう意味では、すっぴんのカットもあるんですよ。朝日のシーンを撮るのに朝4時に出発して撮影に行ったんです。ロケバスで寝ながら現場に到着したら、朝日が出る瞬間で。その日は雨予報だったので、朝日を期待していなかったのが、奇跡的に撮影ができるタイミングがあって…。いきなりロケバスのドアが開いたと思ったらスタッフの方が「今すぐ撮ります!」って。

――そんな急なことあります?

私もびっくりでした! メイクどころか髪の毛もボサボサのままなんですから。正直、勘弁して下さいって気持ちだったのですが、カメラさんが「いけます、いい画が撮れます」っておっしゃったので、私も信じて「今この瞬間を活かすべく撮ってもらえればいいです」と。2枚も使われていたのは驚きましたけど、載っているカットを見てカメラさんを信じてよかったなと思いました。

――お気に入りカットを選ぶとしたらそのすっぴんですか?

なかなか本気で笑っている自分の顔を見る機会ってないんです。カタカタした不自然な笑顔になってしまうことがあって、今まであまり自分の笑顔が好きではなくて。でも今回のフォトブックでは撮影を意識せず、その空間が楽しくて本気で笑っている写真が何枚もあって、それらがお気に入りです。「私ってこんな風に笑えるんだ」と気付かせてもらって本当にうれしかったんです。

――かなり自然な笑顔の写真は多いですよね。

そうなんです! たくさんお気に入りがあってすみません(笑)。あ、中でも部屋でお酒を飲んで笑っている横顔があるのですが、それはいつも連載を担当している方が目の前にいて、本当に話しながら普通に笑っているんです。これ以上ないくらい素の笑顔ですよね。

――フォトブックには『みんなのKEIBA』の共演者たちからのコメントもあり、楽しそうな現場の温度感も伝わってきました。

本当ですか! ありがとうございます。共演者の方々もスタッフの方々も温かくて、いつも楽しく仕事させていただけているなと感じています。

――佐野瑞樹アナウンサーからは、おとなしく見えるから素の部分を出したほうがいいと、愛のあるアドバイスまでありましたね。

オフの無防備な私を知っている人からは「鎧を脱いだ方がいい」とよく言われるんです。鎧を着ているつもりはないんですけど、カメラの前に立つとどうしてもアナウンサーらしくいなきゃというスイッチが入ってしまって……。どうやって自分らしさを挟んでいくかは永遠の課題だと思っています。

――とはいえ、番組では解説の細江純子さんにツッコミを入れたり、盛り上げていることも少なくないですよね。

その場の流れを楽しんでやっていく方が向いていると思って、ついツッコんだりしてます(笑)。以前は経験が浅い分、コメントするか迷っているうちに次の話題に移ってしまうこともあって。昔に比べると減ってきたとは思いますが、まだまだそういう場面もあるので、もっとうまくこなせるようになった時に鎧がひとつ脱げるかなと思います。

次作はおばあさんになったら

――今回、鈴木唯アナウンサーと同期対談も収録されていますが、そこでも同期に対してライバル視していたことを明かしていましたね。尖っていたというか、そこから何か変わるきっかけがあったんでしょうか。

周りと比較したり、人に言われることを気にしていた時期がありましたね。その時はできないことに対して、できない言い訳を作っている自分がいました。ダメな自分を見たくない、受け入れたくないからと理由を作ってバリアを張っていたんです。

仕事で想定外の出来事や大きな壁に当たった時に、もっと出来るはずって現実を拒絶していました。でも受け入れるしかない経験を何度もしていくうちに、このままではよくないと感じて。それで丸くなったというか、当時の自分からしてみればそのバリアが壊れていったんだと思います。

――アナウンサーになって挫折もありつつ、フォトブックという意外な経験もできたわけですね。

家でチェックしてる時、両親に「まさかあなたがこんな本を出すなんて、そう思って産んでないもん」って言われました(笑)。これだけたくさんの方に力を借りて、素敵に仕上げていただいたので、両親には見せつけようと思います。父は恥ずかしがって私がいる前で見てくれるかわかりませんが。両親以外にもいろんな人に見てもらいたいです。あ、でも調子に乗ったら困るので過去の自分には見せたくないですね。

――もしまたこうした機会があったら、どんな内容にしますか?

おばあさんになってシワシワになった時に比べてみたいです。今の姿と見比べて、いい歳を重ねたなって思えるような人生を歩んでいきたいです。

撮影/神田豊秀

みんなのKEIBA×Sportiva スペシャルコラボ
堤礼実 フォトブック Treasure

堤 礼実

2022年10月26日発売

2,420円(税込)

B5判/128ページ

ISBN:

978-4-08-790092-7

フジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』のMCを担当している堤礼実アナ。
その安定したアナウンス力はもちろんのこと、番組に華を添える“きれいなお姉さん”として、競馬ファンの間では抜群の人気を誇る。競馬歴豊富なベテランファンからも“癒し”の存在となっており、馬券検討において活力を与えているという。

そんな彼女が今回、本格的な撮りおろしに初めてチャレンジ。本作において、フジテレビ局内で仕事に向き合う姿をはじめ、海辺や牧場などのロケを敢行することによって、これまで見せることのなかったさまざまな表情を余すことなく披露している。
人生初めての乗馬体験や波打ち際ではしゃぐ時に見せた快活な笑顔、砂浜を歩きながら海を見つめる際に浮かべるはかなげな横顔など、魅力的なシーンが満載だ。日常を映し出した朝、昼、夕方といったシチュエーションでは、堤アナの“素”の部分が存分に引き出されており、グッと身近な存在に。
見る人によって、そこには「友だちの」あるいは「恋人の」、もしくは「お姉さんの」「娘の」堤アナが存在しているかもしれない。その無邪気で、愛おしい姿は、もはやこのフォトブックのなかでしか見られないのではないだろうか。さらに、ファッション誌を意識したシーンも多く、自らのファッションやメイクについての情報も収録。
彼女のすべてを綴ったロングインタビューを含めて、女性ファンや将来アナウンサーを志す学生たちが手にとっても興味深い内容となっている。堤アナが「私にとって、さまざまな瞬間を詰め込んだ“宝物”のような一冊」と語る、まさに珠玉の逸品。

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