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20~30代でも要注意! 老眼とは違う「スマホ老眼・リモート老眼」は、スマホを見る角度で予防する

集英社オンライン / 2022年10月31日 15時1分

40代以上ではないのに、長時間スマホを見ていたら、文字が見えづらくて「えっ!老眼?!」と思ったことはないだろうか? 最近増えているスマホ老眼、リモート老眼について、眼科かじわらアイ・ケア・クリニック院長の梶原一人医師に原因や対策を解説いただいた。

スマホ老眼は目の毛様体筋の凝りが原因

最近20代~30代の人で「近くの文字が見えづらい」「ピントが合わなくて視界がぼやける」という老眼と同じような症状が多くなっています。
こういった症状は「スマホ老眼」や「リモート老眼」などと俗に呼ばれることがありますが、昔から本や新聞を近くにして長時間見過ぎる、姿勢が悪いまま文字を読む、書く作業をたくさんしている人には起きていた症状です。


現在、スマホ・パソコンの普及やコロナ禍のテレワーク促進により、よりクローズアップされているのでしょう。

スマホ老眼といわゆる老眼には違いがあります。
人間の目には水晶体があり、これがカメラのレンズと同じようなはたらきをしているのですが、ものを見るときには色や形が光として水晶体のところで屈折し、網膜の上に像として見えるようになっています。
また、見ているものの距離に応じて、水晶体の周りにある毛様体筋という小さな筋肉を緩めたり、緊張させたりすることで水晶体の厚みを変えてピント調節しています。
遠くを見るときは毛様体筋をリラックスさせて水晶体を薄くし遠くにピントを合わせ、近くを見るときは毛様体筋を縮めて水晶体を厚くし近くにピントを合わせているのです。

眼科かじわらアイ・ケア・クリニックより提供

いわゆる老眼は、加齢によって水晶体が硬くなる、毛様体筋が衰えることが原因で、ピント調節がしづらくなり、近くのものが見えづらくなることを言います。

対して、スマホ老眼は、毛様体筋が疲れて縮みにくくなってしまうのが原因です。
スマホやパソコンを長時間、至近距離で見続けることで、毛様体筋はずっと水晶体を膨らませ続けないといけないため、時間とともに筋肉が疲れてきてしまうのです。
そのため、だんだん近くの文字が見えにくくなったり、ふと、スマホから目を離して遠くを見たら視界がぼやけたりしてしまうのです。

また、30代の人でも、もともと遠くがよく見える遠視ぎみの人は、近くが見にくい老眼状態を近視の人より早く自覚するので、スマホ老眼とダブルで老眼になっている可能性があります。

文字を大きくして目の負担を減らす

スマホ老眼の対策として、一番は至近距離でスマホを長時間見続けないことに限ります。
ですが、生活必需品となったスマホの使用をセーブするには限界があるので、見る時に画面を大きくする、文字を大きくするなどして、少しスマホを離して見ることができるような対策がおすすめです。
物を近くで見るときは毛様体筋を縮めて小さな文字を近くでピントを合わせようとするため、どうしても目が疲れてしまうので、文字を大きくしてスマホを目から離し、できるだけ目の負担を減らすようにしましょう。

また、目が疲れてきたなと思ったら遠くを見るようにする、パソコン作業中に定期的に休憩するなどして目を休ませるのも大切です。

さらに疲れを感じたら毛様体筋の疲れや凝りをほぐすために目の周りをホットタオルやホットアイマスクなどで温めるのも有効です。温めることで血行がよくなり、毛様体筋の緊張がほぐれます。
瞼にはマイボーム腺という脂肪を分泌する器官があり、温めることで脂肪が分泌されて、涙が蒸発するのを防ぐので、目の乾き・疲れの予防にもなります。

ドライアイ対策も同時にする

スマホ老眼と同時に、気をつけたいのがドライアイです。
目の疲れはドライアイも原因の一つです。

ドライアイは目を守るための涙の量が不足したり、涙の質が低下したりすることで、目が乾いたり、目がゴロゴロしたり、かすんで見えたりする症状を言います。

スマホやパソコンを近づけて見ている時は集中しているため、まばたきの回数が知らず知らずのうちに減ってしまい、目をずっと開いている状態になりやすく、涙の量が減りドライアイになりがちなのです。
ですが、定期的に休憩をとり、意識的にまばたきをするようにすれば、ドライアイにもスマホ老眼にも有効なのです。

しかしながら、まばたきの回数を増やそうとしてもなかなか難しいので、おすすめなのが少しスマホやパソコンを目線より下向きにすることです。
瞼と眼球は連動しているので、眼球が下を向くと自然に瞼が下がります。そうすると見え方は変わりませんが、目が少し閉じた状態になるので、乾く部分が少なくなりドライアイを予防することができるのです。

スマホ老眼対策と同時にドライアイ対策をやることで目の疲れを軽減できるので、気がついたらスマホを少し上向きにして低い位置で見るなどしましょう。

目は一日中酷使されているので、若いから大丈夫と過信せず、できるだけ目の負担を減らすようにスマホを近づけすぎず、定期的に遠くを見るようにして、リフレッシュさせてください。

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