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「旅先では疲れて鼻血が出るまで予定を詰め込まないと気が済まない」宇垣美里のマインドセット

集英社オンライン / 2022年11月5日 11時1分

宇垣美里が「週刊プレイボーイ」で連載中のコラム「人生はロックだ!!」をまとめたフォトエッセイ『風をたべる2』が10月26日に発売される。石垣島でのグラビア撮影の裏話と、本書でも印象的だった彼女の「選択」に対する考えについて話を聞いた。

たとえ鼻血が出ても、
旅のスケジュールは詰め込み派

――グラビアページのテーマは「旅」。石垣島を中心とした離島で撮影が行なわれたそうですね。

そうなんです。コロナ禍になってから長らく旅ができていなかったので、最初に提案されたときはすごく嬉しかったですね。「今回はご褒美みたいなロケだよ」って聞いていたので、すごくワクワクしていました。

――撮影しつつも羽を伸ばせたのでしょうか?



うーん……行ってみたら、ご褒美ではありませんでしたね(笑)。

――なぜですか?

思っていた以上にカット数が多くて、詰め込まれたスケジュールだったんです。体力的には平気だったのですが、焼肉を食べた後に撮影を再開した時にはさすがにおかしいんじゃないかと思いました(笑)。「どう考えたって浮腫むじゃん!」って。

――それは、大変そうですね……。

なかなか波瀾万丈な旅だったんですよ。石垣島に到着した日は東京よりも涼しくて快適だったのですが、次の日の与那国島はかなり暑かったし、湿度も超高くて。しかも、そこから日帰りで帰る予定が、与那国島から石垣島までの飛行機が欠航してしまって、帰れなくなっちゃったんです。

――え! それでどうしたんですか?

荷物は石垣島に置いたまま、何も持っていなかったので島の商店に駆け込みました。化粧水とかメイク落とし、みんなでおそろいのポロシャツを着替え用に買って。それに着替えて「女酋長」って名前の居酒屋で過ごしましたね。
おかげで、翌日はへとへとでした(笑)。なんだかんだでスタッフの皆さんと不思議な絆が生まれたのでよかったですけど。

――アクシデントはありつつも、楽しかったんですね。

そうですね。マングローブとか、1人旅では行けないようなところにも行けましたし、スタッフと一緒に夜中の海岸で今年初の花火もできて楽しかったです。
改めて振り返ると、本当に盛りだくさんな旅だったなと思います。

――宇垣さんが、プライベートで旅行をするときは、のんびりする旅と、観光重視の旅、どちらが多いですか?

プライベートでは、観光したいところを死ぬほど詰め込みます(笑)。気軽に行ける場所じゃないからこそ、その土地でめぼしいところは全部行きたいんです。
基本は一人旅なのですが、たまに友人と旅行に行くと「本当に、このスケジュールで行くの?」と驚かれるくらい。私、疲れると鼻血が出ちゃう体質なのですが、パリに行った時は毎晩ホテルで鼻血を出していましたね。

――鼻血が出ても、行きたいところを詰め込むのはやめなかったんですね(笑)。

もったいない根性なんでしょうね(笑)。特に美術館とかは「行けるのに、行かないなんてイヤだ!」って思ってしまって、一緒に行った人から「怖い」ってドン引きされました。

「選ばなかった自分に対しても誠実でありたい」

――エッセイの中で、宇垣さんの「選択」に対する考え方が印象的でした。
実際、学生時代はいくつかの明確なゴールがあったのに対して、社会人になってからは仕事でもプライベートでもたくさんの選択肢があることに気付かされます。
宇垣さんは誰かを見て「これでいいのだろうか?」と不安に思った経験はありますか。

あまりないですね。もしも誰かを見て「いいな」と思うことがモチベーションになるならいいんですけど、私はすごくめんどくさがり屋なので「考えてもしんどくなるだけなら、考えるだけムダじゃない?」って思っちゃうタイプ。だから比較しないんです。
それに人は見せたいところしか見せないと思うので、どれだけ素敵に見える人でも、その人にしかわからないしんどさがあると思うんですよね。石油王も石油王で大変なんだろうなって。

――なるほど。

もともと人と比べることには興味がなく、比べる相手は過去の自分だけにしています。
でも、過去の自分の選択に対して後悔することはないですね。今の自分があるのは過去の自分が選択した結果なので、選ばなかった自分に対しても誠実でありたいという気持ちが強くて。
過去の自分に報いるためにも「選んだ道で頑張らねば!」と思っています。

――誰かと比較しないタイプなんですね。

比較はしないけど、仲間のことは気にかけていますし、違う道にいても味方だと思っています。実際、私には高校時代から仲良くしてくれている友人がいるのですが、働いてる子もいれば、子供がいる子も、結婚している子もいて、全員バラバラなんですね。だから、大人になるにつれて、その子たちの苦労が想像できないときもあるのですが、境遇が違えど味方であることに変わりはないし、きっと相手も私に対してそう思っているのを知っています。
その子たちが自分をわかってくれているから、他の人からどう思われていようと、そこまで気にかけなくていいかなと思っています。

――心強いですね。過去の自分と比べるという話がありましたが、未来の自分を想像することもあるのでしょうか?

「何歳までにこれをやらなきゃ!」とか「この人のようなお仕事をしたい!」と思ったことはありません。ただ31歳の今の私が慕っている、40代50代の先輩方は、なんだかみなさん楽しそう。
私も歳をとるごとに自由に羽ばたくような、楽しそうな大人になりたいなとは思っています。

取材・文/於ありさ 撮影/石田荘一

宇垣美里 フォトエッセイ 『風をたべる2』

宇垣 美里

2022年10月26日発売

2,200円(税込)

A5判 176ページ

ISBN:

978-4-08-790095-8

『週刊プレイボーイ』で連載中のコラム「人生はロックだ!!」をまとめた1stフォトエッセイ『風をたべる』の発売から約3年半。大好評だった前作の続編として、10月26日(水)に『風をたべる2』を出版。青春時代の思い出から、彼女が愛してやまないモノたち、そして独特の世界観、本音で語った考え方など、今作も彼女の魅力がギュッと詰まっている。「脳内に住む6人の女たち」「働きたくない理由」「好きな男性のタイプの最適解」「男女の友情」「ギャルになりたいと思う理由」などなど、赤裸々に書き綴られている。
グラビアパートでは、「旅」をテーマに、石垣島を中心にした離島で撮影。馬に乗って海に入ったり、プールで泳いだり、古民家でまどろんだりと、『風をたべる2』でしか見られない姿を披露。読み応え、見応え十分の作品だ。

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