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出発10分前に起きて、5分で準備。「シンプルに怠惰」な宇垣美里の意外な休日

集英社オンライン / 2022年11月5日 11時1分

宇垣美里が「週刊プレイボーイ」で連載中のコラム「人生はロックだ!!」をまとめた1stフォトエッセイ『風をたべる2』が10月26日に発売される。本やマンガや映画……あらゆるコンテンツを好んで摂取する想像通りのオフと、意外なオフ、2つの休日について話を聞いた。

止まらないエンタメ愛!
「アトロク」が良いバランスに

――アナウンサーのお仕事に加え、モデル、執筆業、演技と、かなり多忙なイメージのある宇垣さん。お休みはあるのでしょうか?

たしかに表に出る仕事もあれば、〆切のある原稿仕事もしているので、隙間でずっと仕事をしていて、お休みらしいお休みを取ることは少ないかもしれません。
ただ、執筆するお仕事や、映画を見てコメントを書くようなお仕事は、もともと自分の好きなことなので、あまり仕事だとは思っていないんですよね。それにそういう仕事がなくても、休日は本を読むか、映画を見るか、舞台鑑賞に行くかでリフレッシュしているので、あまり変わりがないというか。好きなことを仕事にしているから頑張れるのかなと思っています。



――好きなことを仕事にすることで、趣味の時間に仕事のことがよぎることはないのでしょうか?

たしかに、そう思うこともあります。
でも私ってエンタメ作品を見て、誰かと感想をシェアするまでが好きなんですよ。だから仕事だろうと、仕事じゃなかろうと人に良さを伝えるために細かいところまで見てメモをしておくタイプで。それをしんどいと思ったことはないです。
特に毎週火曜日に『アフター6ジャンクション』(TBSラジオ、以下『アトロク』)の生放送でお会いする宇多丸さんには、作品の感想を言いたくて! 毎週見た作品のぶつけ合い、プレゼンのし合いが楽しいんですよ。

――良い意味でお仕事とプライベートに区別がないんですね。

そうなんです。もともとは1人で楽しんでいたタイプなのですが、『アトロク』レギュラーになってからは、読んだことや見たことを誰かとシェアできるってこんなに楽しいんだと思うようになりました。
日々エンタメを摂取しても、毎週宇多丸さんやスタッフの方から怒涛のようにおすすめされるので、時間が足りなくて……。すごく幸せですね。

「シンプルに怠惰なんです」
アクティブだけど出不精な一面も

――休日も趣味に時間を費やしているとのことですが、ボーっと過ごしてしまうことはないのでしょうか?

ありますよ。
「これと、あれとあれをする予定だったのに、まじで寝てた!」みたいなことも全然あります(笑)。
でも、そういう日は大抵「天気悪かったし、今日は休むべき日だったな」と思うようにしていますね。

――休日をムダにしてしまったとは思わないんですね。

そうですね。もともとたいそうな人間ではないので、自分に期待をしていないというか(笑)。
それか、なにもできなかったことを落ち込んじゃう時は、犬のお散歩に出かけて健康的な生活をしたような気分を味わったり、本を数ページだけ読んだり、わりと凝った料理を作ったりして、駆け込みで何か“やったこと”を作ります。

――なるほど!

でも、てんちゃん(愛犬のてんぷら)におなかの上に座られたら、溶けちゃって起き上がれなくなるので、そんな休日もいいかなと思ってますね。
もともとアクティブで、友達と会うのが好きなタイプですし、休日もなにかをしようと思いがちなのですが、てんちゃんと休日を過ごすようになってからは「こういう時間もすごく大切な息抜きの時間なんだな」と思えるようになりました。

――一方でエッセイの中には、外出が億劫でギリギリまで出発できない出不精な宇垣さんも登場しますね。

行っちゃえば絶対楽しいってわかっているのに、出るまでが本当に億劫で、なぜなんでしょうね。
すごく前から予定していた友達との旅行だとしてもダメ。今日も家を出る直前まで、本当に外出したくなかったです。

――そんな中、出てきてくれてありがとうございます。

いえいえ! 外でマネージャーさんが待っていたので、出発の10分前に起きて、5分で準備しました(笑)。
今日も出てしまえば楽しいので、きっと準備が苦手なんだと思います。
あとはシンプルに怠惰なのかと。

――(笑)。今回の本には、出不精な一面のほかにも寝室に積み上げられた本の山が崩れ、その本につまずいてしまったなど意外な一面がたくさん登場しますね。
それらのエピソードを読んで「私だけじゃないのか!」と元気付けられました。

「私だけじゃなくて、よかったと思えた」というのは友人にも言われました(笑)。でも、そう思っていただけて嬉しいです。

昔から上手くいかない日には、誰かのダメダメな話を読んで、勇気づけられてきたんですよ。岸本佐知子さんの〆切前のエピソードや、朝井リョウさんの痔について書いている「何を読まされているんだ」と思っちゃうくらい、くだらないけどケラケラ笑える文章が好きで。
だから、いつか誰かにそういう風に思ってもらえる本を自分も書きたいなと思っていました。この本を読んだ人が「こんな人もいるのか」と元気になってくれたらうれしいです。

取材・文/於ありさ 撮影/石田荘一

宇垣美里 フォトエッセイ 『風をたべる2』

宇垣 美里

2022年10月26日発売

2,200円(税込)

A5判 176ページ

ISBN:

978-4-08-790095-8

『週刊プレイボーイ』で連載中のコラム「人生はロックだ!!」をまとめた1stフォトエッセイ『風をたべる』の発売から約3年半。大好評だった前作の続編として、10月26日(水)に『風をたべる2』を出版。青春時代の思い出から、彼女が愛してやまないモノたち、そして独特の世界観、本音で語った考え方など、今作も彼女の魅力がギュッと詰まっている。「脳内に住む6人の女たち」「働きたくない理由」「好きな男性のタイプの最適解」「男女の友情」「ギャルになりたいと思う理由」などなど、赤裸々に書き綴られている。
グラビアパートでは、「旅」をテーマに、石垣島を中心にした離島で撮影。馬に乗って海に入ったり、プールで泳いだり、古民家でまどろんだりと、『風をたべる2』でしか見られない姿を披露。読み応え、見応え十分の作品だ。

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