今回のゲストはタレントの大久保佳代子さんです。大久保さんは光浦靖子さんとお笑いコンビ『オアシズ』を組み、テレビ番組『めちゃ2×イケてるッ!』(フジテレビ系、以下『めちゃイケ』)のOLキャラでブレイク。現在相方の光浦さんはカナダへ留学中ですが、気持ちいい毒舌と、ちょっとしたエロスを感じさせるコメントが笑いを集め、今やテレビで見ない日はないほど人気の存在です。
大久保さんが雑誌『Marisol』(集英社)で連載していたコラムを一冊にまとめた著書『まるごとバナナが、食べきれない』(集英社)が10月に発売されました。連載開始時は40代だった大久保さんも50代に突入。人生を“食”の記憶と共に遡るエッセイでは、幼少期からOL時代、売れっ子芸人になるまでをユーモアたっぷりのエピソードとともに綴っています。
本の中でも描かれていますが、「まさか自分がお笑い芸人になると思わなかった」と話す大久保さん。前半では、芸人になるルーツともいえる高校時代の体験、『オアシズ』で先にブレイクした光浦さんへの思い、30歳の節目で出演した『めちゃイケ』と共に駆け抜けた18年間を振り返ります。30代の恋愛とお笑い、そして大久保さんが考える「求められる」仕事論とは。(この記事は全2回の1回目です)