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モテる声はスキのある声、信頼できるのは応援したくなる声…うまくいく人の声の秘密とは?

集英社オンライン / 2022年11月9日 11時1分

「声が通らない」「聞き取りづらくて相手からよく聞き返される」など自分の声にコンプレックスを持っている人は案外多いかもしれない。ビジネスや恋愛シーンにおいての「良い声」とはどんな声か、清川永里子氏の著書『うまくいく人は声がいい (人に好かれる良い声を手に入れるための最高のメソッド56)』(standards)から一部抜粋・再構成してお届けする。

「信頼される声」はビジネスにおいて最も有利

この章では、私が実際に会ったり聞いたりした、特徴ある声とその特色についてお話しします。それぞれの声がビジネスや恋愛、そして人間関係にいかに効果的に作用しているのかを詳しくご説明していきます。

これらをぜひ参考にしていただき、ご自分の周りにもこのような声の方がいるのではと想像してもらいながら、自分自身も特徴的な声や良い声に近づいていくことを想像しつつ、読み進めてもらえればと思います。


最初にお話しするのは、正にビジネスにおいて信頼を勝ち得るのはこういう声ではないかと、私が思っている人の声についてです。

●【ハウスメーカーA社のSさん】
Sさんは、私たち家族が新しく家づくりをするにあたってA社に相談したときの担当の人でした。今だから正直に言いますが、Sさんはまだ若く経験が少ないといういちばん不利な状態から、私たちとの家づくりを始めていきました。契約に至るまでにはいろいろなハウスメーカーとやり取りをしましたが、A社以外の担当者は一言で言うとベテラン揃い。そのなかで、キャリア面からいっても立場的には最も不利な状態にいたであろう、Sさんと契約に至りました。 なぜならば、お会いした方々のなかで、「いちばん信頼できる声」だったからです。

契約を勝ち得たSさんの声はどういうものだったかというと、
・声にハリがある (スポーツをずっとやっていたらしい)
・少し高め
・ハリがあるが、柔らかい話し方
・自己主張しすぎない、嫌味のない喋り方
・作りすぎていない自然体な声

人前で話す機会が多い人のような、カリスマ性が強い、人を惹きつける声ではありません。 ですが、人の良さと誠実さが滲み出るような声をしていて、つい、「聞いてみてあげよう」「応援してあげよう」「できるだけ彼の頑張りが報われる形になるようにしてあげよう」と思わせるような声を、Sさんが自然に発せられていることに驚きました。

ビジネスにおける条件が同列となり、甲乙つけられない状態になったとき、勝つのは右に挙げたSさんのような声です。 その後、Sさん以外のA社の大勢の営業の方と会う機会があったのですが、その人たちはSさんに似た「信頼を勝ち得る声」で話す人ばかりだということに気がつきました。

写真はイメージです

A社がどういうシステムで雇用採用をしているかはわかりませんが、もし声も採用基準にされているのならばすごいことですね。
声がビジネスにとってとても大切。
そのことがよくわかるSさんとの出会いでした。
まだ若いSさんですが、この声を武器にゆっくりと経験を積んでいき、ベテランと言われる年齢になったときに、どんな方になっているかとても楽しみです。

まとめ:信頼できる声は応援したくなる声

「モテる声」にはスキがあり、「モテない声」にはスキがない

恋愛における女性の「モテる声」とは、どんな声だと思いますか?
一言でいうと、それは「スキのある声」です。
もちろん例外もありますが、私の見る限りですと「スキのある声」というのが、圧倒的にいろいろな人からモテています。
「スキのある声」とはどんな声かというと、「愛され声」という言い方もできますが、何と言っても気さくで、何を言っても受け入れてくれそうな、そしてちょっととぼけているような声だと思っています。

「スキのある声」の特徴は以下のようなものです。
・やわらかい声
・気さくな声
・何か言っても笑顔で返してくれそうな声
・笑いが多い声
・ふわっとしている声
・鼻にかかるような少し高い声

逆に、声でモテない人がいます。
例えばバリバリと仕事ができてキビキビと動き、見た目もセンスも良くて、声もハリがあり、カッコよくて完璧! という女性は、同性から見ても憧れますが、なぜだかモテてはいません。私の周りにはそのような人が何人かいるのですが、モテている気配はありません。いや、むしろどうしたらモテるのかと相談を受けるほどです。

「いやいやいや! あなたみたいな素敵な人、絶対にモテるでしょ。信じられない」と女性目線では思うのですが、そんな話をしているうちに、私はあることに気が付きました。
実は、その人たちの共通点として、「声にスキがない」のです。

声にスキがないというのは、どういう声なのでしょうか。
その人たちは聡明で理知的な、いかにも「できる人」の声をしていて、強そうでまるで弱みのない声をしているのです。
よく、恋愛では、相手に弱みを見せることが成功の秘訣と言われますが、声にもそのことが当てはまるのです。

そこで、周囲の男性に「見た目や声が素敵で完璧でかっこいい女性に、あなたから話しかけられないのはどうして?」とアンケートを取ってみることにしました。
回答は以下のようなものでした。

・馬鹿だと見下されそう
・そもそも話しかけて良いのかさえわからない
・怖い
・何か下心を見透かされてそう
・声の威圧感がすごい

つまり、素敵すぎて声をかけられないのです。
そのことに気がついたので、私はそういう「モテない」と嘆いている人達に対してのアドバイスとして、まず、声にスキをつくってみましょうとお伝えしています。
そして、以下のようなことをお勧めしています。

・好きな人と話すときは、少し力を抜いて
・少しだらしない喋り方をしてみる
・お腹に力を入れない喋り方をしてみる
・少し空気を含ませて喋ってみる
・力んで話さない

一見、「何でこんなことをしなくちゃならないの? せっかく素敵な声と喋り方ができるのに!」と思うかもしれません。
ですが、このアドバイスは不思議と効果テキメン。騙されたと思ってやってみてください。

とにかく見た目も声も完璧だと話しかけづらい、話しかけても何だか一喝されそう、なにバカなことっているの? という目で見られそう。そう思わせないためにも声にスキを作って、見た目とのギャップをつくるのです。
そして、いつものあなたとは違う「特別な人だけには気を許しているのよ」という合図を声で伝えるようにしてみてほしいのです。

写真はイメージです

そうすることで声にスキができ、「ん? 話しかけても大丈夫なのかな?」と思わせることができたら大成功。
もともと、素敵な人であるのは間違いないので、恐れず話しかけてもらい、その人本人をちゃんとわかってもらえれば、うまくいくことでしょう。

まとめ:声のスキが恋愛には大きく影響している

「ガハハ声」はその豪快さが人を安心させる

豪快に「ガハハハハ!」と笑う人、たまにいますよね。
特に男性の豪快な「ガハハ声」は、地響きが起きるほどの声になる方がいます。

ひとつ、間違えないようにお伝えしておくと、ガハハ声とは「バカ笑い」とは違います。
バカ笑いは知性や理性を外した、自分ではちゃんとコントロールできない声のことを指しますが、ガハハ声は笑い方の癖でもあり、笑っている本人が自分でコントロールできる声になります。

私の友人の吉田修さんは、まさにこの「ガハハ声」の持ち主で、何かに対して笑うとき、独特の「ガハハ声」を発します。
こんな人がお正月などの親戚の集まりの中に一人いたら、楽しい雰囲気も倍増するだろうなと思うような、なかなか豪快な「ガハハ声」の持ち主です。
そんな吉田さんは、産業カウンセラーとメンタルコーチのお仕事をされていて、重い悩みも軽い悩みも、毎日のようなに受けているのですが、その様子を拝見していると、この「ガハハ声」によって、多くの人が救われているのに気がつきました。

カウンセリングを聞いていると、吉田さんは相談相手の話を本当に親身に寄り添って聞いています。
そのときの声はとても穏やかで優しい雰囲気なので、相談者も吉田さんに徐々に心を開いていくのですが、時折吉田さんは「ガハハ声」を使って、何か深刻な話になっても笑い飛ばす瞬間があり、そんなときは相談者の声からも、ホッとした表情が伺えるのです。
きっと、「ガハハ声」を聞いて、安心するのでしょうね。

吉田さんのカウンセリングは、「ガハハ声」を活かした、相談者がホッとできる、吉田さん流のとても優れた方法で、相談者はこの「ガハハ声」に安心するのだと気がつきました。

ですから、吉田さんの周りには人が集まり、「ガハハ声」を中心に、暗くなりすぎず、適度なバランスの温かさでカウンセリングをされているのだと思います。
この「ガハハ声」のカウンセリングですが、吉田さんが生来の声を活かして使われていますが、真似していけないことはありません。
また、カウンセリング以外の、例えばビジネスシーンなどでも、緊張した場面の息抜きに、声を変えて使うというのは有効だと思います。

笑い声にはその人のキャラクターが特に出ます。
「ガハハ声」でなくても、ひとつは独特の笑い声を持ってみると、場を和ませたり、すぐに人に覚えてもらえたり、いろいろなシーンで役立つかもしれません。

ぜひ、さまざまな笑い声に注目して聞いてみてください。

まとめ:笑い声には人を安心させる力がある

『うまくいく人は声がいい (人に好かれる良い声を手に入れるための最高のメソッド56)』(standards)

清川永里子

発売日 ‏: ‎ 2022年8月29日

1,540円(税込)

単行本 : ‎ 264ページ

ISBN:

978-4866365787

誰でも本当は 「人を惹きつける」 声をもっています。「対面で」「人前で」 「電話で」 「リモートで」 伝わり、仕事も人間関係も恋も成功する 「声の出し方」。「自分の声がうまく通らない」「電話でよく聞き返される」「スピーチをするとき、アガってしまう」……声に関する悩みやコンプレックスを抱える人は多いことでしょう。ですが、忙しくてボイストレーニング教室に通えない人でも、本書で紹介するエクササイズや注意事項を実践すれば、声は1分でよくなります! 「声のプロ中のプロ」である著者が、具体的な事例に合わせて「良い声のつくりかた」を教えます。

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