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脱毛後に肌の汚さに驚愕! デリケートゾーンの黒ずみは女性ホルモンの影響が原因のことも

集英社オンライン / 2022年11月9日 16時1分

「Vゾーンが黒く、水着になるときに恥ずかしい」「VIO脱毛したら、デリケートゾーンが黒ずんでいてびっくりした」という人は案外多い。なかなか人には相談しにくいデリケートゾーンのケアについて、なおえビューティークリニックの院長、喜田直江医師に解説いただいた。

黒ずみの一番の原因は女性ホルモンの影響

VIO脱毛をしてみたら、普段、意識していなかったデリケートゾーンの肌が黒ずんでいるのに
びっくりして、クリニックに駆け込まれる人が最近、多くなりました。
また、妊娠、出産時に黒くなって、産後になかなか元に戻らないと悩む人もけっこういます。

黒ずみはそれだけでは、とくに害があるものではありませんが、気になってしまいますよね。



肌の黒ずみはメラニン生成が活発になることが原因です。
メラニンといえば、紫外線によって肌を守ろうとメラノサイトから生成されるメラニン色素が肌に沈着して黒くなるというイメージですが、紫外線だけでなく、外部からの刺激によってもメラニン色素は生成されます。
また、デリケートゾーンはその他の場所に比べて、黒ずみの原因となるメラニン細胞の活動が活発な部位なのです。脇や乳輪も同様です。

性行為の回数が多いからデリケートゾーンが黒ずんでいる……と心配する人もいますが、そういうことではありません。

では、なぜデリケートゾーンはメラニン色素の生成が促進されて黒ずんでしまうのでしょうか?

いちばんの原因は女性ホルモンの影響です。
女性ホルモンは肌の調子を整えるエストロゲンと、男性ホルモンに似た作用のある皮脂分泌をするプロゲステロンがあります。
生理周期やストレス、生活習慣の乱れによってホルモンバランスが崩れ、プロゲステロンが増加すると肌バリア機能が低下してくすみの原因になってしまうのです。

また、妊娠、出産時に黒ずみが濃くなるのは、エストロゲンが多く分泌されるからです。
産後はホルモンの分泌が通常に戻るので、徐々に薄くなりますが、肌の状態によっては元の状態に戻らないこともあります。

下着の擦れや排尿後のふき取りが原因

女性ホルモンの影響のほかにデリケートゾーンへの刺激が黒ずみの原因になっていることがあります。
IラインやOラインは下着の擦れや排尿後のふき取りによって刺激や摩擦を受けやすく、メラニン色素が生成されて黒ずんでしまうのです。
きつめの下着をつけている、はき口が食い込む、なども肌との摩擦を生みます。
そして、トイレットペーパーを乱暴に使用したり、肌に合わない生理用品を使い続けていたりするとIラインの色素沈着を起こしやすくします。
さらに入浴時に清潔にしようと、必要以上の力でゴシゴシ洗うのも摩擦を多くしてしまいます。

また、肌のターンオーバーの乱れも黒ずみが改善されない原因の一つです。
デリケートゾーンは常に下着に触れているので、メラニン細胞の活動が活発なため、肌の細胞が一定の周期で生まれ変わるターンオーバーが乱れやすかったり、年齢と共に低下していたり、などで黒ずみが改善されず濃くなってしまうことがあります。

お尻の黒ずみが気になる人は、肛門周りのふき取りによる摩擦や長時間座っていることが原因であることも。
特に痩せている人は脂肪が少ないので、座っているときに骨で皮膚が圧迫され、お尻に黒ずみができやすくなります。

トイレの後のふき取りは優しく、擦り過ぎない

デリケートゾーンの黒ずみの対策は、まずには日常の習慣から見直しましょう。

トイレはウォシュレットを利用して、トイレットペーパーの使用は水気をふき取るくらいにする、トイレットペーパーを使うなら、デリケートゾーンは擦らず、優しく押さえるようにする習慣をつけましょう。

締め付ける下着の着用も見直しましょう。特に足のつけ根の黒ずみが気になる人は、シームレスや肌に優しいコットン素材にするなどの対策がおすすめです。
補整下着などもデリケートゾーンとの摩擦を生むので、黒ずみが気になるときは使用しないようにしましょう。

また、臭いが気になるからゴシゴシとボディソープで洗うと黒ずみを悪化させてしまうので、優しく洗うように心掛けて。デリケートゾーン専用のソープを利用してもいいでしょう。

洗い方と一緒にケアしてほしいのがデリケートゾーンの保湿です。
メラニンの働きを抑制する成分を含んだ美容液やクリームを使ってケアしましょう。
ただし、肌やボディと同じものだと肌トラブルを引き起こしてしまう可能性があるので、必ずデリケートゾーン専用のものを使用するようにしてください。

それでも黒ずみがなかなか改善されない、気になる…という人はクリニックを利用するのも手です。
おすすめなのがケミカルピーリングです。
ケミカルピーリングとは酸の働きで古い角質を除去し、細胞の新陳代謝を促進する施術を指します。
クリニックによりますが、2~3週間おきに1回のペースで通い、3回くらい通うと黒ずみの改善が期待できます。

ケミカルピーリングは黒ずみだけでなく、吹き出物やくすみ、ざらつきなどにも効果が期待できるので、お尻の肌荒れに悩む人にもおすすめです。

デリケートゾーンの皮膚は薄く、繊細な部位であることを頭において、とにかく日常的に摩擦を与えることがないようにしましょう。


取材・文/百田なつき

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