大学時代の仲間とその家族が集って開かれたクリスマス・パーティ。ジョークを交わしながら思い出話に花を咲かせるさまは、楽しいクリスマス・パーティの幕開けだが……。
11月18日公開の映画『サイレント・ナイト』は、<クリスマスが、人類滅亡の日だった>という設定が衝撃。これまで<人類滅亡の日>を扱った作品はたくさんあるが、不確かな情報が錯綜するコロナ禍の現状を思えば、本作の鋭い視点と静かな警鐘は新鮮であり、より重く響く。
特に、地球に充満する謎の猛毒ガスによる“死に代えがたい苦痛”から逃れるために、息子たちに苦渋の選択を強いる母親ネルの“迷い”と“諦め”、“決断”は、見ているだけで胸が痛い。