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元スペイン代表、イニエスタへの愛 「ハゲてなかったらバロンドーラーだったと思う(笑)。親しみやすいキャラも含めて大好き」 空気階段・水川かたまりのサッカー人生

集英社オンライン / 2022年11月24日 17時1分

小中高とサッカーを続け、今でも空き時間にサッカー動画をチェックするほど大のサッカー好きであるお笑い芸人、水川かたまり(空気階段)。そのサッカー経歴やお気に入りの選手、FIFAワールドカップカタール2022の楽しみ方などを聞いた。 トップ画/水川かたまり(空気階段)

最初は不服に感じていた

1998年に開催されたフランスW杯、ドーハの悲劇を乗り越えた4年後に日本代表が初めて出場した大会。
水川かたまりの両親はその大会に熱中。息子をスポーツ少年団に入れることになる。最初は楽しくなかったようだが、現在では「サッカーの知識では芸能界一」を自称するほどサッカーにのめり込むことに。
本記事では、水川かたまりがこれまであまり話してこなかった、サッカーとの出会いや、開幕したてのカタールW杯の楽しみ方を語ってもらった。




――ご両親の意向でサッカーを始められたと。

それまではゲームとか、割と家の中で遊ぶ子だったので、最初は不服に感じていて……。でもしばらくして同級生が沢山チームに入ってきたことで競争心が生まれて、「負けたくない」っていう気持ちが芽生えて、そこから段々のめり込んでいきました。

――競争があったということは、強いチームだったのですか? ちなみにポジションはどこでしたか?

チームの人数が多く、一番上手い選手は年代別日本代表に選ばれたりしていたので、割と強いチームでした。僕は市の選抜に入ったくらいでしたね。

初めは右サイドハーフをやっていたんですけど、監督にコンバート(配置換え)されて小学5年生くらいからボランチでプレーするようになり、中学でもずっとボランチをやっていました。

意識したのはマケレレとピルロ

――どのようなプレースタイルの選手だったのですか?

年代別日本代表に選ばれていた選手というのが、中学までダブルボランチを組んでいた相方だったんです。彼は上手くてフィジカルも強く、ランパード(※1)みたいにガンガン前に行くタイプだったので、僕はマケレレ(※2)をすごく意識していました。


※1 フランク・ランパード:元イングランド代表MF。中盤の選手ながら高い得点能力を誇り、チェルシーFCにおける歴代最多得点記録保持者。

※2 クロード・マケレレ:元フランス代表MF。“銀河系軍団”と称された2000年代のレアル・マドリードで、無尽蔵のスタミナと鉄壁の守備力を武器に、中盤の要として活躍した。

――マケレレということは、守備力を売りにしていた?

当時好きだった選手がマケレレとピルロ(※3)で、マケレレのような守備と、ピルロのようなパスでチームを動かす役割の両方をできれば、と思っていました。得点を狙うというよりは、チャンスメイクと守備に楽しさを見出していましたね。

※3 アンドレア・ピルロ:元イタリア代表MF。正確なパスと高度な戦術眼を武器とし、“レジスタ”と呼ばれる、中盤底のチームの舵取り役のポジションを確立したことでも知られる。

――今でも普段からサッカーを観られるとのことですが、どんな観戦スタイルですか?

欧州サッカーを中心に観るんですが、最近はあまり時間がないので、基本はハイライト動画です。その中から「この試合は面白かったんだろうな」という試合をピックアップして、後から1試合フルで観ることもありますね。

特に好きなのはプレミアリーグとUEFAチャンピオンズリーグ(以下、CL)で、今季のCLの「バルセロナ対バイエルン・ミュンヘン」はフルで観ましたね。攻守が目まぐるしく入れ替わる、とても展開が早い試合ですごく面白かった。

高校生の時に真似をしたのはイニエスタ

――特別に好きなチームはありますか?

元々欧州サッカーを観るようになったのは、中学生の時にスカパーで観た、「無敗優勝の時のアーセナル」(※5)がきっかけです。そのチームがめちゃくちゃ好きで、特にアンリ(※6)がお気に入りでした。「どこか好きなチームを一つ」って聞かれたら、今でもアーセナルと答えますね。

その後はペップバルサ(※7)にも夢中になりました。「どう考えても最高じゃん」っていうチームで、ずっと追っかけていました。その少し後のネイマールがいた時代のバルサも好きでした。

最近は、どこか特定のチームを応援する感じではなくて、「試合として面白いな」っていう感覚でサッカーを観ています。でも今年のアーセナルは応援したくなりますね。やっぱり、パスを回して試合の主導権を握る攻撃的なチームが好きです。


※5 2003-04シーズンのプレミアリーグで、アーセナルFCはリーグ戦全38試合において26勝12分け0敗という、リーグ史上唯一の“無敗優勝”を成し遂げた。

※6 元フランス代表FWティエリ・アンリ。プレミアリーグ歴代最多となる4度の得点王を受賞している他、フランス代表の最多得点記録保持者でもある。

※7 現マンチェスター・シティの監督であるペップ・グアルディオラが率いた2008-12のFCバルセロナを指す。超攻撃的なパスサッカーは当時世界中のチームに絶大な影響を与え、サッカー史における最強チームの一つとして記憶されている。

――今の現役選手で一番好きな選手は?

アンドレス・イニエスタですね。やっぱり天才だと思うんですよ。感覚的なセンスもずば抜けているけど、ピッチを俯瞰できる“サッカーIQ”もすごいし、もちろん足元の技術もリオネル・メッシと並ぶくらい世界トップレベルで。そして、なんかハゲている。

――そこですか(笑)?

僕自身、薄毛の治療を受けているので、勝手にシンパシーを感じているのですが、イニエスタがバロンドール(※8)を獲れなかったのは、彼がハゲていたからだと思うんです(笑)。
もちろん冗談ですけど、間違いなくサッカー史に残る天才で、でも容姿からはあまりそういう印象を受けなくて…そんな親しみやすいキャラクター性も含めて、愛らしくて大好きなんですよね。

高校生の時にペップバルサ時代のイニエスタを知って、色々真似てみましたけど、やっぱり「あの身のこなし」はできないというか、「なんであんなにボールを取られないんだろう?」って、理解できなかったし、自分には難しかったですね。


※8 1956年にフランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」が創設した、世界年間最優秀選手に贈られる賞で、サッカー界で最も権威のある個人賞として認知されている。最多受賞者はリオネル・メッシ(7回)。

無茶苦茶さもサッカーの魅力

――ラジオ『空気階段の踊り場』(TBSラジオ)で、サッカーチームのメンバーを募集中とうかがいました。

『空気階段の踊り場』でメンバーを募集しておりまして、「かたまりFC」という、僕のフットボールクラブを作ろうとしています。まだ誰も集まっていないんですけど、一応“Jリーグ参入”を目指しています。

――かなり高い目標ですね(笑)。サッカー番組をやりたいという想いもあるそうですね。

『やべっちFC』(テレビ朝日系列)とか『スーパーサッカー』(TBS系列)、『MONDAY FOOTBALL』(フジテレビ系列)をずっと観ていて、NSCへの入学願書でも「自分のサッカー番組を持ちたい」って書きました。

『ABEMA』さんのカタールW杯の試合中継のハーフタイムゲストに呼ばれているので、めっちゃ楽しみです。

――水川かたまりさん流の、カタールW杯を楽しく観るためのポイントはありますか?

もしサッカーファンじゃない女性の方が観るとしたら、W杯でイケメンの選手を見つけるのも一つの楽しみ方だと思います。

個人的には、ワンタッチ・ツータッチでリズム良くパスを回すサッカーを観るのが好きなんですけど、ガットゥーゾ(※9)が暴れているとことか、スアレス(※10)が噛み付いたりする動画も定期的に観たくなる。
「プロの選手が動物になる瞬間」というか、アツくなりすぎて、とんでもないことをしでかす選手もいるんで(笑)。そういう無茶苦茶さもサッカーの面白さの一つではありますね。

若手とベテランの攻防も、W杯ならではの魅力ですね。欧州サッカーではあまり見かけないような、40歳近いベテラン選手が出る国もあるので、そういう“おじさん選手の意地”を観たい。逆に、ずっと第一線で戦ってきたおじさん選手が、若手に引導を渡される瞬間も、胸にくるものがありますね。


※9 ジェンナーロ・ガットゥーゾ:元イタリア代表MF。激しい守備と無尽蔵スタミナを武器とし、時に荒すぎるそのプレースタイルから「闘犬」の異名で呼ばれた。

※10 ルイス・スアレス:今回のカタールW杯にも出場する現役ウルグアイ代表FWで、同国の最多得点記録保持者。過去に3度「噛み付き事件」を試合中に起こしている。

取材・文/佐藤麻水
撮影/浅井裕也

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