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「W杯優勝は優勝経験国から」「外国籍の監督では優勝できない!?」 誰かに話したくなるカタールW杯にまつわる7つのトリビア

集英社オンライン / 2022年11月23日 14時1分

2022年11月20日に開幕した“FIFAワールドカップカタール2022”。初開催から約90年という長い歴史を持つW杯には、不思議なジンクスや悲喜こもごものエピソードが数多く存在する。それら豆知識を知れば、本大会を7倍、いや10倍楽しめるはず! トップ画像/1994FIFAW杯アジア最終予選“ドーハの悲劇”(写真:岡沢克郎/アフロ)

過去に優勝経験がなければW杯優勝は不可能?

1. 過去に優勝を果たしたのはわずか8カ国

過去21回開催されたW杯の歴史において、優勝経験があるのはブラジル、ドイツ、イタリア、ウルグアイ、アルゼンチン、フランス、イングランド、スペインのわずか8カ国。

最多の優勝回数を誇るのは5回のブラジル、2番目に多いのはドイツとイタリアで、それぞれ4回優勝している。1970年代、当時革新的と呼ばれた戦術「トータルフットボール」で世界のサッカーに大きな影響を与えたオランダは、74年、78年大会のいずれも決勝に進みながらも、優勝には届かなかった。



これらの歴史から、「いまや優勝経験がなければW杯優勝は難しい」と言われることすらあり、未経験国が初優勝を飾るのは非常に難しいとされている。

2. 外国籍監督チームの優勝はない

過去21回の大会で頂点に立ったチームは、いずれも自国籍の監督が率いている。つまり、外国籍の監督が率いたチームでは優勝できない、というジンクスがあるのだ。

日本代表の監督は、1992年に就任したハンス・オフト以降、“W杯後の新体制”では常に外国人監督が就任してきた歴史がある。成績不振やその他諸々の事情による監督交代によって、日本人監督でW杯本番を迎えたことはあるが、今回の森保一監督は、「W杯後の新体制発足時から任命された初の日本人監督」となった。

日本サッカー協会が掲げる「2050年のW杯優勝」という目標達成に向け、日本人指導者の育成が重要視され、こうした方向転換が図られたとされている。はたして、この決断は吉と出るか凶と出るか。

3. 開催国の大躍進

記念すべき第1回大会は1930年にウルグアイで開催され、そのウルグアイが初代王者に輝いた。また、イタリア、イングランド、アルゼンチン、フランスが初優勝を果たしたのも、自国でのW杯開催においてである。

また、優勝はせずとも、2002年日韓大会において日本は初のグループリーグ突破を成し遂げ、韓国は初のベスト4進出という好成績を残した。前回のロシア大会では、決勝トーナメント1回戦で開催国ロシアが強豪スペインを破り、ベスト8まで躍進したことも記憶に新しい。

つまり、自国開催によって得られる恩恵は非常に大きく、「開催国は大躍進を果たしやすい」と言えるだろう。

ちなみに今大会、カタール代表はなんと初戦で黒星を喫してしまった。ホスト国が初戦で敗退するのは、なんと大会史上初。不名誉な記録を作ってしまったカタールの2戦目以降の躍進に期待したい。

大会開催前から噴出する多くの問題

4. 初の中東開催

中東国家でW杯が開催されるのは今回が初めてとなる。通常、W杯は欧州各国のリーグが終了したタイミングの6月に開催されるのだが、今回は開催国カタールの暑さが考慮され、シーズン途中の11月という異例の開催時期となった。その結果、欧州リーグは例年に比べかなりの過密日程になり、大会前に怪我をしてしまうといった故障者が続出している。

空調が配備された最新スタジアムが今大会のために7つも建設されるなど、暑さ対策の取り組みが施されてはいる。しかし、そのスタジアム建設に携わる外国人労働者に対する人権侵害行為が、アムネスティ・インターナショナルなどの国際人権団体から多数報告されており、主に欧州各国からの非難の声が相次いでいる。

デンマーク代表のサプライヤーであるスポーツブランドのHummelは、これらの問題を受け、ブランドロゴとチームエンブレムを隠すようなデザインでユニフォームを作成。その際、「私たちは、何千人もの人々の命を奪った大会で目立ちたくはありません」という声明を発した。

その他、開催国がカタールに決まる過程で複数の賄賂問題があったと、FIFA(国際サッカー連盟)が米司法省から告発されるなど、開催を前にして波乱の様相を呈している。

5. “W杯未出場国”が開催国になるのは初

開催国カタールは、「出場経験がないまま“開催国枠”でW杯初出場」という不名誉な記録も樹立してしまった(開催国は、各大陸のW杯予選が免除される)。

第1回大会を除く過去の大会では、予選突破を経験することなく、開催国枠でW杯本大会に初出場したチームは存在しない。そうした不名誉を避けるためにも、日本代表は死に物狂いで1998年フランス大会の切符を勝ち取ったのである。

サムライブルーは歴史を覆せるか

6. 開催地ドーハにまつわる運命

カタールW杯の開催都市にもなっているカタールの首都ドーハは、「ドーハの悲劇」の通称で知られる、日本サッカー界にとって忘れられない場所である。

1994年アメリカ大会に向けたアジア最終予選で、日本代表は第4戦終了時点でグループ1位となり、“初のW杯出場”に王手をかけていた。その後迎えた最終節の第5戦、イラン代表相手に試合終了間際まで2-1でリードするものの、ロスタイムに同点弾を決められ、一転してまさかの予選敗退。日本代表、そして日本代表を応援していた全ての人が悲しみに暮れた。

そして、その試合にスターティングメンバーとして出場していた選手の一人が、現在日本代表の監督を務める森保一なのである。かつて選手として涙を呑んだ“悲劇の地”を、監督として“歓喜の地”に変えることができるのか。

7. 日本代表は、グループリーグ敗退と突破を交互に繰り返している

初出場した1998年フランス大会では、日本代表は無念のグループリーグ敗退に終わった。次の2002年日韓大会で、初めてグループリーグを突破。その後もグループリーグ敗退と突破を交互に繰り返すジンクスは続いており、前回のロシア大会は突破した回だ。

その法則を考えれば、今回の日本は…。ただ、何が起きても不思議ではないのがW杯。我らが日本代表の、世界を驚かせるような大躍進に期待したい。



取材・文/佐藤麻水

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