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ナイフで傷つけ合いながら恋人と性的行為!? 映画よりドラマティックな半生を送るアンジェリーナ・ジョリーのイメージギャップとは

集英社オンライン / 2022年11月26日 10時0分

貞淑な妻と娼婦。ふたつの顔を演じ分けるフランスの国宝的俳優カトリーヌ・ドヌーヴ〉から続く

字幕翻訳の第一人者・戸田奈津子さんは、学生時代から熱心に劇場通いをしてきた生粋の映画好き。彼女が愛してきたスターの見るべき1本を、長場雄さんの作品付きで紹介する。

彼女自身の人生の方がドラマティック

アンジェリーナ・ジョリーと初めて会ったのは、2001年に『トゥームレイダー』で来日したとき。当時の夫ビリー・ボブ・ソーントンが一緒でしたけど、かたときも離れず、とにかくイチャイチャ(笑)。情熱的だったことを覚えています。

当時、ビリー・ボブと互いの血液を入れたカプセルを身につけていたことが話題になりましたが、やっぱり彼女を思い出すときに頭に浮かぶのはプライベートのこと。ローティーンのときに、ナイフで傷つけ合いながら恋人と性的行為をしていたとか、その当時のご乱行ぶりときたら……。すごく不良のやんちゃな子という印象がありました。



ただ、実際に会うととてもさっぱりした人でね。ざっくばらんで何も隠さないし、非常に気さくで感じのいい人でした。今では6人の子供の母親として慈善活動にも積極的ですが、10代〜20代前半の頃とのイメージのギャップはすごい。20年ほどで自分の価値観をガラリと変えちゃう。すごい人だと思います。

作品として印象に残っているのは、クリント・イーストウッド監督の『チェンジリング』(2008)。失踪ののち5か月後に保護された息子がまったくの別人だったことから、真実を追求するために奮闘するシングルマザーを演じました。彼女自身、母親になったことが作品選びに影響したのかもしれませんね。

ただ、どんな映画よりも、やっぱり彼女自身の人生の方がドラマティックです。めったにない人生の軌道を描いた人が今後、どんな道を歩んでいくのか。楽しみです。

『チェンジリング』(2008)Changeling 上映時間:2時間22分/アメリカ

1920年のロサンゼルスで実際に起きた事件を映画化。突然、9歳の息子が姿を消してから5か月後。イリノイ州で保護された我が子をシングルマザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)が駅に迎えにいくと、列車から降りてきたのは、息子とは違う少年だった……。クリント・イーストウッド監督作。アンジェリーナは、本作でアカデミー主演女優賞にノミネートされた。

アンジェリーナ・ジョリー

1975年6月4日生まれ、アメリカ・カリフォルニア州出身。父は俳優のジョン・ヴォイト、母は女優のミシェリーヌ・ベルトラン。生後まもなく両親が離婚し、兄と共に母に引き取られた。10代からモデルとして活動し、1995年に『サイバーネット』で映画初主演。テレビ映画『ジーア/悲劇のスーパーモデル』(1998)で注目され、『17歳のカルテ』(1999)でアカデミー助演女優賞を受賞。『60セカンズ』(2000)『トゥームレイダー』(2001)などで世界的な人気を博した。『Mr.&Mrs.スミス』(2005)で共演したブラッド・ピットと3度目の結婚をしたものの、2016年に離婚を申請。養子3人、実子3人の6人の子供を持つ母。『ツーリスト』(2010)『マレフィセント』シリーズなど俳優として活躍するほか、近年は『最愛の大地』(2011)『白い帽子の女』(2015)『最初に父が殺された』(2017)などで、監督や脚本、プロデューサーを務めている。

語り/戸田奈津子 アートワーク/長場雄 文/松山梢

神様のように尊敬されている名優中の名優、ロバート・デ・ニーロ。京都案内も頼まれるほど仲良しの戸田奈津子が見た素顔とは〉へ続く

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