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ひろゆきが、イーロン・マスクのTwitter買収は「合理的だし何の問題もない。うまくいく」と言う理由

集英社オンライン / 2022年12月4日 10時1分

SNSの総フォロワー数は300万人を超え、今年もメディアで引っ張りだこだった「ひろゆき」こと西村博之氏。最新刊『99%はバイアス』(ダイヤモンド社)が刊行された同氏に、Twitterや自身が運営する「4chan」など2022年の総括、さらに2023年の予測を訊いた。

――2022年の日本の現状をどう見ていますか?

マスクでいうと、フランスだと100人に1人ぐらいしかつけていないし、スペインやアンドラ公国へ旅行に行ったら、1人も見なかったんですよね。これらの国はコロナ対策をずっとやり続けてもしょうがないから、人は死んじゃうけど、元の生活をした方がいいよねと日常に戻りつつある。第8波が来ていっぱい死んでいるんですけど。



でも日本はそれすらしないまま、ずっとコロナ対策をし続けている。日本って先進国の中で経済成長率が今ダントツで低いじゃないですか。コロナについて、他の国と同じことをしていれば、同じような経済成長率になるのになって思いながら見てます。

あと日本って他の先進国より働かなくてもお金をもらえる人の割合が大きい。3割の人が年金をもらっているので。岸田政権は増税の話をしてますけど、お金をもらう側の人って増税はどうでもいいんですよね。自分が払う側じゃないから。増税はむしろ政府の予算が増えて、年金や医療費とかが手厚くなるだろうから、増税は全然気にならない。

そうすると働く世代の人が「こんなに働いて、こんなに税金をとられるのは嫌だよ」となって、優秀な人は一生懸命、日本から抜ける作業をしてしまうことになる。優秀な人が企業からの派遣でフランスに来て、日本の会社を辞めていかにこっちでどう暮らすかという作戦を立てている話をよく聞くので、やっぱりそうなっちゃうんだなっていう。

「やっぱりイーロン・マスク、頭いいな」

――イーロン・マスクのTwitter買収についてはどう見ていますか。

普通に黒字になって継続しやすくなるんじゃないすかね。個人課金でお金払う人たちが結構いて、赤字ラインの人件費をバンバン切って、売り上げを上げてくれば黒字になるので。やっていることはすごく合理的だし正しいと思うので、問題もないと思いますけど。

このパターンでうまくいかない場合って強大なライバルがいる場合なんですよね。例えばAmazonと楽天が戦ってるときに、楽天がスタッフ半分に減らしてユーザー課金始めますって言うとみんなアマゾンに流れる。でもTwitterにはそういったライバルがいない。

「Twitterはよくないよね」とみんなTwitterでしゃべっている。そこで多少課金したとしても人はやめない。やっぱりイーロン・マスク、頭いいなと思ってるんですけど。

――今年5月の米バッファローで10人が死亡した銃の乱射事件がひろゆきさんが所有する『4chan』の影響によるものだとし、海外の様々なメディアで報じられました。10月には、ニューヨーク州当局の報告書で「過激化の温床になっている」とされましたが、実際、訴訟などはあったのでしょうか

ないっすね。そもそも報告書をちゃんと読んでる人があんまり記事を書いてない気がするんですよね。報告書には「銃が悪いよね」「サイトが悪いよね」とかいろんな問題点を出してるんですけど、こう改善すべきという具体的な話って書いてないんですよ。

もともと違法になる発言の削除は管理系の人たちがやっているんですけど、今回は白人至上主義の考え方をユーザーが掲示板で話していて、それに感化されたという話なんですよね。トランプ前大統領の発言も広義では同じこと言ってる。それをアウトとすると、アメリカでトランプ大統領に投票した人って49%ぐらいいるので、その半分の人が違法ってことになっちゃう。

アメリカって言論の自由に関してはかなり守られた国なので、こういう発言をしてはいけないというのを法律化するのはなかなか難しい。むしろ法律化してもらいたいなと思ってるんですよね。

ひろゆき的2023年の世界予測

――そもそも、なぜ『4chan』を買収したんですか。

『4chan』はもともと管理者のムートさん(クリストファー・プール氏)が「もうやりたくねえ。代わりにやんねえ?」というから、「いいよ」って引き受けたっていう。

――買収にはフィギュアメーカーの「グッドスマイルカンパニー」も関わってたと報じられていますが、以前からのお知り合いなんですか?

そうですね。グッドスマイルカンパニーの安藝さん(安藝貴範社長)とはニコニコ動画の海外版をやっていた頃に、海外のアニメ系のイベントに行くたびに会ってたんですね。2か月に1回はそういうイベントに出ていて、そのたびに安藝さんに会う。日本ではほとんど会ったことなかったんですけど、そんな感じで仲良くなって、『4chan』もその流れだったんですね。

ただ、グッドスマイルカンパニーはもう抜ける方向で動いてますね。

――年末ということで、2023年の予測もお願いできますか。

日本の経済はアメリカの経済に引っ張られるだけなので、アメリカ次第じゃないですかね。

対抗馬にフロリダのデサンティス州知事もいますが、共和党はトランプ前大統領が「じゃあ、オレ共和党抜けるわ」と言ったら大統領選で絶対勝てないので、トランプ前大統領が決選投票の結果、やっぱり勝って共和党の候補になっちゃうんじゃないかな。

バイデン大統領も80歳で、さすがにそれもどうかなっていうのがある。再びトランプ大統領になる可能性はそんなに低くない気がするんですよね。

――トランプ大統領にもしなったら、日本にどういった影響があるでしょうか。

ウクライナ支援が終わって、ヨーロッパが不安定になって、アメリカの経済も不安定になって日本の株価も一緒に落ちる。だから投資は様子見か、定期預金や外貨の定期預金が安全なんじゃないかなと思いますけどね。

ひろゆき的2023年の日本予測

――日本の政治については、どうなるでしょうか。

尖った考えの人が政治家にはどんどん増えていくんじゃないですかね。例えば参政党とかNHK党とか。反コロナワクチンとかおかしな主張をするところが国政政党になっているじゃないすか。逆に真っ当なことを言っている国政政党が増えてないんですよね。

国政政党を作るのだったら、尖ったことを言った方がいいよねというのはもう証明済みで、若い人が政治家になろうとすると、尖ったことを言うのが一番受かりやすい。若い人でも年取った人でも、これからは尖った発言をする政治家、コメンテーターがどんどん増えてくるんじゃないかなと思います。

――ひろゆきさん自体は来年をどんな年にしたいなっていう。

もうダラダラと平和に。観光客として、日本を見物する感じですね。


取材・文/徳重龍徳 撮影/榊智朗

『99%はバイアス』(ダイヤモンド社)

ひろゆき

2022年9月7日

1650円(税込)

単行本(ソフトカバー) 320ページ

ISBN:

978-4-09-388893-6

空前の大ヒットを記録した『1%の努力』45万部突破の続編!
2021年、大ブレイクを果たした「ひろゆきブーム」の裏側を初めて語る。
「この本では、影響力の秘密を明かそうと思う。」

「権威づけ戦略」「1秒の反射神経」「承認欲求の解放」「有閑階級の生き方」「伏線回収の人生」……
影響力を生み出す戦略とは、いったい何か?

本書は、切り抜き動画が月間3億回再生を超え、SNSの総フォロワー数300万人にまで上り詰めたネット界の人気キャラクター「ひろゆき」のすべてを明かす。

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