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〈コスタリカ戦前夜〉警視庁は警戒。過去には「痴漢行為」「公務執行妨害」があったが…渋谷商店街理事長(82)が断言。「サポーターとハロウィンのバカモノ(若者)は全然違う!」

集英社オンライン / 2022年11月26日 19時4分

11月23日、サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本代表のドイツ戦での劇的な勝利に日本中が歓喜。若者が騒ぐことでお馴染みの“渋谷”には今回も多くのサポーターが集結した。

「走らないでください! ルールを守ってください!」

車上から群衆を誘導する「DJポリス」や複数の警察官が黄色いテープを持ち誘導するが、信号が青になると、ユニフォーム姿の若者たちは次々と交差点の中心付近に全速力でなだれ込んでいった。

誘導する警察官

「当日は街に人が流れていなかったこともあり、(ドイツ戦の)後半戦に入るまでは警察の警戒も緩んでいました。DJポリスの台は一応設置していたのですが、途中までは警察官も乗っていなかった。まさかの逆転劇は警察も想定外だったと思われます」(社会部記者)



「オーニーッポン!」と、お馴染みの掛け声を叫び飛び跳ねる若者たち。歓声は終電が終わった深夜1時を越えてもやまなかった。

歴史的勝利に歓喜するサポーター

「ほとんどが大学生くらいの男性でした。なかには日本が勝ったことを知らず、まさかの朗報に驚き、輪に入る『即席サポーター』も多かった。飲み会の帰りにただ騒ぎたいだけの若者も見かけました」(前出)

渋谷といえば例年、ハロウィンで多くのコスプレをした若者が集結。路上飲み、過度なナンパ、痴漢、立ち小便、といった“迷惑行為”が一部でおこなわれ、これまで問題視されてきた。
長年、こうした若者の“迷惑行為”に頭を悩ませている渋谷センター商店街振興組合の小野寿幸理事長(82)は渋谷に集まるサポーターたちに何を思うのか、話を聞くとこれまた“想定外の回答”だった。

「ハロウィンのバカモノとは全然違う」

「ハロウィンとワールドカップは全然違いますよ。誰も勝てないと思っていた試合に勝って歓喜して日本中が沸いたわけですよね。最近は宗教だったり政治だったりで暗いニュースばかりのなか、久しぶりの明るいニュースだったんです。
多くの若者はスポーツバーで観戦してお金を使い、まさかの勝利に喜んだわけですよ。ちゃんと渋谷の店で商品を買ったりご飯を食べたり店でお金使ってくれて、それでエネルギーが溢れているから帰りにスクランブル交差点で歓喜するわけですから。そこまでをやめろとはいえません。

商店街振興組合の小野寿幸理事長

一方、ハロウィンのバカモノ(若者)は喜びや目的もないのに、ただ騒ぐだけ騒いで、お金も使わず地べたに座ったり、立ち小便をする“変態仮装”のバカモノですから。同じ騒ぎでも全然違うんです」

ハロウィンに集まる“バカモノ“

だが、これまで渋谷では2014年ブラジル大会の際、40代の無職男性が雑踏に紛れて20代の女性の身体を触り、現行犯逮捕、2018年ロシア大会では、酒に酔った男子大学生が警察官の帽子を奪い、公務執行妨害の疑いで逮捕されている。
小野氏に過去の事件を指摘したが「サポーターを信じている」と語気を強めた。

「今はサッカー協会もサポーターを教育していますし、カタールでもゴミ拾いをする日本人が世界で称賛されているくらいですから、明日の夜はサポーターたちが事故なく、健全に応援してくれることを願います」

決勝リーグの進出がかかったコスタリカ戦は11月27日におこなわれる。日曜日の19時に試合が開始されることから、試合後、ドイツ戦の数倍のサポーターたちが渋谷に流れることが予想され、警視庁は警戒を強めている。

はたして小野氏の思いは届くのかー。

取材・文・撮影/集英社オンライン編集部ニュース班

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