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「映画を監督してみたいという夢を削がれた(笑)」大泉洋が嫉妬した人物

集英社オンライン / 2022年12月2日 14時1分

映画『月の満ち欠け』で主演を務めた大泉洋は、「いつか映画を監督してみたい」と公言する。その夢の実現は……!? 数々の映画や舞台に出演してきた彼のエンタメ愛に迫る。

人生まで変えるエンターテインメントの力

──映画『月の満ち欠け』は、自分の人生を少し愛せるようになったり、目の前の人をより大切にしたいと思えるような力がある作品だと思います。大泉さんは、エンターテインメントから影響を受けた経験は?

物を作る楽しさを教えられたのは、三谷幸喜さんかもしれないですね。大学時代に三谷さんの『ショー・マスト・ゴー・オン』という舞台を見て、演劇ってこんなに楽しいものかと思ったんです。そこから『12人の優しい日本人』という映画とかを見て「やっぱすごい」って思いましたね。



それまで僕にとってのおもしろさって、お笑い芸人さんのコントとか漫才しかなかったんです。でも映画や演劇にも、こんなにおもしろいものがあると教えてくれたのが三谷さんです。

僕はまさか、このお仕事をするようになるなんて思わなかった人間だけど、出会う作品によって人生が変わる方は確実にいますよね。映画を見て役者になろうと思った方もいるだろうし、映画の世界に入ろうと思った方も間違いなくいる。エンターテインメントの力って大きいと思います。

──大泉さんも、映画を撮ってみたいとか?

いつかは……という気持ちはありますね。だけど、どんだけ大変なんだろうって思うんです。役者はセリフを覚えて現場に行って撮影すれば家に帰れるけど、監督ってそれだけで終わらないじゃないですか。

脚本書いて、ロケハンして、役者がいないところでもやれ「実景だ」「物撮りだ」って撮影すると考えると、大変ですよ。

やっぱり娘がまだ僕と遊んでくれる間はできないんじゃないかな。なかなか“娘との時間”を“映画を撮りたい”という気持ちが超えてこない。もうパパと遊んでくれなくなったな、ということがわかった時点で、考えたいと思います(笑)。

──昨年出演したNetflixの映画『浅草キッド』は、劇団ひとりさんが監督されました。

職業監督じゃない劇団ひとりさんが、あそこまで素晴らしい映画を作りましたからね。結局、僕が撮ってもあの映画を越えられないんじゃないかっていう気がしちゃいました。やってみたい気持ちを削がれた部分はあります(笑)。

──とはいえ、もし撮るとしたらコメディでしょうか?

そうでしょうね。ただ、あまりにも突飛でバカバカしいものではなく、大人も楽しめるようなものにしたいですね。おもしろい脚本が書ければ、やっぱり自分も出たい。ただ、この重い腰をいつ上げるのか……。まだ娘が「パパ、パパ」と言って遊んでくれるので、ちょっとわかりませんね(笑)。

憧れるのは飲食店プロデュース

──ちなみに、生まれ変わったとしても“俳優”を選ぶと思いますか?

もう俳優はいいかもしれないです。難しいところですね。人に笑ってもらうことは好きですから。でも“顔バレ”する仕事はもういいかなって気はしますね。

やるとしたら、料理人とか、飲食店をプロデュースするような仕事には憧れますね。1回転目は予約のお客さんで満席にするけど、2回転目は予約を取らず、常連がポンっと入れるような、いつ行っても席が取れるようなお店を、何軒か持っている人がいい。

東京って予約が取れないじゃないですか。「今日、寿司が食べたいな」となっても、いいお寿司屋さんはなかなか取れません。予約しても何ヶ月も先だったりね。

ですから、僕が食べたいなと思うときに必ず入れるお店をプロデュースしたい。まあ、生まれ変わらなくたって、今からでもできますけどね(笑)。

──やっぱり、顔バレは辛いですか。

どこでも、どんなことでも、みなさんと同じようにできないですからね。若い人たちがワーワー飲んでいるみたいなお店に、気兼ねなく行くことはできないですから。

でも生まれ変わったら、やっぱり人前に出たいななんて思うのかもしれないですよね。『ぴったんこカン・カン』なんか見て、「昔出てた気がする……」みたいな(笑)。

©2022「月の満ち欠け」製作委員会

©2022「月の満ち欠け」製作委員会

©2022「月の満ち欠け」製作委員会

©2022「月の満ち欠け」製作委員会

©2022「月の満ち欠け」製作委員会

©2022「月の満ち欠け」製作委員会

©2022「月の満ち欠け」製作委員会

©2022「月の満ち欠け」製作委員会

©2022「月の満ち欠け」製作委員会

撮影/nae. 取材・文/松山梢 ヘアメイク/西岡達也(Leinwand) スタイリスト/九(Yolken)

ジャケット ¥550,000(ジョルジオ アルマーニ ジャパン株式会社 / 03-6274-7070)
その他スタイリスト私物

大泉洋
演劇ユニット「TEAM NACS」メンバー。
深夜番組「水曜どうでしょう」(HTB)にレギュラー出演後、全国放送のドラマに出演数々のドラマ、映画に出演し、主演作品も多数。主な映画の出演作は『探偵はBARにいる』(2011)『しあわせのパン』(2012)『ぶどうのなみだ』(2014)『そらのレストラン』(2019『青天の霹靂』(2014)『駆込み女と駆出し男』(2015)『焼肉ドラゴン』(2018)『こんな夜更けにバナナかよ』(2018)『騙し絵の牙』(2021)『浅草キッド』(2021)など。2023年9月1日には山田洋次監督作『こんにちは、母さん』が公開予定。

『月の満ち欠け』(2022)上映時間:2時間8分/日本
仕事も家庭も順調だった小山内堅(大泉洋)の日常は、愛する妻・梢(柴咲コウ)と娘・瑠璃のふたりを不慮の事故で同時に失ったことで一変。深い悲しみに沈む小山内のもとに、三角哲彦と名乗る男(目黒蓮)が訪ねてくる。事故に遭った日、小山内の娘が面識のないはずの自分に会いに来ようとしていたこと、そして彼女は、かつて自分が狂おしいほどに愛した“瑠璃”という女性(有村架純)の生まれ変わりだったのではないか、と告げる。

12月2日(金)より全国公開
配給:松竹株式会社
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/tsuki-michikake/
©2022「月の満ち欠け」製作委員会

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