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〈推し婚・推し恋はアリ?〉「握手会にくるオトコにロクな奴はいません!!」「ストーカーになることも…」元アイドル・プロデューサーがファンとの恋愛禁止を唱える理由

集英社オンライン / 2022年12月2日 19時1分

相次ぐ推し交際や推し婚のニュースに、「アイドルに恋愛禁止ルールは必要なのか」論がまた盛り上がりつつある。前編では、アイドルと交際経験のあるオトコたちサイドからその夢物語についての証言を得たが、後編ではアイドル側の気持ちを聞いてみた。

好きな人と交際するなら、“隠し通す努力”はマスト

元AKB48の峯岸みなみ(30)と、彼女の長年の大ファンを公言していた、東海オンエアのてつや(29)が今年8月6日に結婚。そして11月6日には、「ももいろクローバーZ」の高城れに(29)が、日本ハムファイターズの宇佐美真吾選手(29)との結婚を発表し、大きなニュースとなった。宇佐美はかねてから高城を“推し”と公言していた推し婚だ。


さらに11月19日、文春オンラインで報じられたのはAKB48“圧倒的センター”岡田奈々(25)と2.5次元俳優・猪野広樹(30)の「親公認・真剣交際」。実はこちらも元々、猪野が岡田を推していた“推し交際”なのだという。

相次ぐ推し交際や推し婚のニュースに、「アイドルに恋愛禁止ルールは必要なのか」との命題がまた盛り上がりつつある。前編では、アイドルと交際経験のあるオトコたちサイドからその夢物語についての証言を得たが、ここ後編ではアイドル側の気持ちを聞いてみた。

まずは現役女子高生であり、大所帯の地下アイドルグループで活動するA子さん(17)。ライブ会場に週2ペースで通ってくれていた若手サラリーマンに彼女のほうから積極的にアプローチの末、数カ月間、付き合った経験があるという。

「恋愛禁止ルールには大反対です。そこまで事務所に縛られたくないって思います。実際に今のグループの契約書に恋愛禁止の項目はないので、自分推しと付き合うメンバーもいます。スタッフにバレたとしても、内々に『ダメだよ』と怒られる程度で、SNSに目撃談や噂を書かれても無視すれば済むんですよ。ほかのメンバーのそういう“前例”を見てきたので、自分推しとの交際を問題だなんて思ったことないです」

続いては、超有名アイドルグループに属するBさん(18)。こちらは、いままさにBさん推しの年上の会社員とコッソリと交際中だという。

「恋愛禁止ルールには反対。だって、アイドルの前にひとりの人間ですから。でも、もしアイドルやりながら好きな人と交際するなら、“隠し通す努力”はマストだと思っています。
ファンのなかには、推しに彼氏がいて欲しいと願うひとなんていないと思うし、万が一今の交際がバレたら素直に認めて事務所を辞めて彼氏をとると思う。それぐらい真剣に付き合ってるってコトです」

Z世代のアイドルたちはそう自由恋愛を支持するが、少しお姉さん世代の「元アイドル」となると様子は変わる。

恋愛禁止はOKか?写真はイメージです

元AKB48のメンバーで現在は30歳を超えたCさん。実際のアイドル時代の恋愛事情はどうだったのか?

アイドルを置いたままダッシュで逃げていった

「現役のときって真面目にアイドル活動すればするほど視野が狭くなっていって、オトコを見る目が育たないんです。だから20代のときは、ファンや男性アイドル、俳優などと“痛い恋”をしてきましたけど……岡田(奈々)は、あまりにも脇が甘かった。私たちが現役の頃は絶対2ショットで外は歩きませんでした。でも大前提として、アイドルの握手会にくるオトコにロクな奴はいません(笑)! ファンとの恋愛のいちばんの怖さは、1度や2度の関係で終わるとそのあと自慢げにペラペラと喋られちゃうこと。
タレントや業界人同士だと、そういうリスクは少ないです。たとえ相手が無名俳優とかでも『あいつは口が軽い」なんて評判をたてられたくないから絶対に自分からは言わないし、業界の裏方さんとかも口は堅いですから」

さすがにひと時代を築いた元アイドルだけあって、“ガード”は堅い。

「アイドルの寿命って短いし、将来のことが不安になる。だから安定を求めて経営者とかお金持ちにいく人も多いけど、結局、元アイドルって人を見る目がないのが多いから離婚や破局も多いんです。岡田もこれで一つ成長できたのかな」

アイドルの離婚破局は多いという ※写真はイメージ

そんなアイドルの恋愛事情を記者として10年以上「文春砲」で追い続けてきた鈴木ひろあき氏は、こんなエピソードを語る。

「とある国民的人気グループのアイドルが、男性とものすごく親密に映画館デートしていたのを発見して、直後にふたりに声をかけたんです。その瞬間、男はそのアイドルを置いたままダッシュで逃げていったのには驚きました。特に相手がビッグネームの場合に、男性がどこまで腹をくくって交際して、いざというときに彼女を守れるか――コレは実は大きい問題ですよね。
もちろんひとくちにアイドルといっても、部活感覚のコからプロ意識の高いコまで幅広いですが、一般人ファンはあくまでも一般人です。ファンとの“繋がり”には気をつけてって言いたい」

100人くらいのアイドルを見てきましたけれど、
結婚に至った子はまだいません

一方で、アイドルグループを運営・プロデュースするオトナの立場はどうなのだろうか。
日本のヴィジュアル系ロックシーンを築いてきた音楽プロデューサーの、ダイナマイト・トミー氏。夏のアイドルイベント「アイドル博」のプロデューサーを務め、これまで多くのアイドルグループの運営にかかわってきたトミー氏に「推しとの恋愛」について話を訊いた。

ダイナマイトトミー氏

「本心で言えば、『アイドル自身が幸せになれたらいいんじゃないか』とは思っています。ただ、運営側の立場としては、恋愛は禁止にしています。
大きな理由は、ファンの暴走を防ぐということ。ファンがこじらせてストーカーのようになることはしっかり防ぎたい。恋愛目当てでチェキに何十回も並んでくれたとしても、『ルールとしての恋愛禁止があるから交際はムリ』、というのを最初から明示しているんです。
それでもファンからDMが送られたり、手紙に連絡先が書いてあったりというのはあります。実際にアイドルに届いて成就することもあるかもしれない……でも『それって本当の恋愛なの?』とは思いますよね。

そして現実問題として、アイドルのスキャンダルが表に出れば確実にお客さんは減るので商業的にしんどくなる。それでもその子がこれから幸せに生活できるのならいいっていう思いもあるので……。難しいところです。

これまで100人くらいのアイドルの面倒を見てきましたけれど、結婚に至った子はまだいません。恋愛発覚した子は、『ふつうの生活していきたい』とたいてい自ら辞めていきます。逆にネット上で交際がバレちゃった子はクビですね」

伝統化した「恋愛禁止ルール」は今後どうなるのか。

「世間から『アイドルだって恋愛していいじゃない』という声があがっていることもわかっていますし、ちょうど僕らも切り替えたいとは思っているんです。
仮想恋愛の相手のアイドルから、歌でも踊りでも表現できるアーティストになってもらう。アイドルのままだと『ファンの人を悲しませないため』に恋愛禁止をつけてブランド力を上げなきゃならないけれど、アーティストになれば実力本位に切り替えられますからね。自分が関わったアイドル全員に長く活躍していってもらいたいと願っています」

アイドル道を突き進んだ先に待っているかもしれない「推し婚」。
さて、次の「希望の星」となるのは、どのアイドルだろうか。

次の推し婚は誰?

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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