白熱の乱闘シーンにまさかの珍エラー、さらには試合前の選手たちの素顔など、数々の名シーンをお茶の間に届けてきたフジテレビの『珍プレー好プレー大賞』。
毎年、セ・パ両リーグあわせて800試合以上行われる中から、選りすぐりのシーンをピックアップする作業は想像を絶するものだが、なんとそれをひとりで担当しているのが、ディレクターの戌亥芳昭(いぬい・よしあき)氏だ。
「毎年、シーズン中からニュース映像や記事を見て、面白いものがあればその都度、リストアップしてきました。それに加え、最近はTwitterで全国のファンが様々な情報をあげてくれるので、SNSも駆使してネタを集めています」
1995年から30年近く番組に携わっている戌亥氏。映像をピックアップする際の基準として意識しているのは、「野球のルールを知らない人が見ても面白いと思ってもらえるような、極力、説明の必要がないシーン」だという。