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「韓国と日本の俳優はいったい何が違うのか、確かめたかった」三池崇史がメガホンを取った話題の韓国ドラマ『コネクト』

集英社オンライン / 2022年12月13日 17時1分

11月30日〜12月1日にシンガポールで開催され、ディズニープラスで配信する注目作品が一斉にお披露目された「ディズニー・コンテンツ・ショーケース2022」。4回にわたってお届けするシリーズの1回目は、バイオレンス・スリラー『コネクト』の監督を務めた三池崇史と韓国人キャストのイベントの様子と、キャスト陣のロードショー独占インタビュー。

チョン・ヘイン主演のバイオレンス・スリラー『コネクト』

左からチョン・ヘイン、キム・ヘジュ、三池崇史監督、コ・ギョンピョ

2021年秋に「もうディズニーだけじゃない」を掲げて、ディズニー公式の動画配信サービス、ディズニープラスは新たなブランド「スター」の日本でのサービスを開始しました。



「スター」は、ディズニー・テレビジョン・スタジオ、FXプロダクションズ、20世紀スタジオ(旧20世紀フォックス)、サーチライト・ピクチャーズなどの映画やドラマを提供するコンテンツブランド。

映画や膨大な海外ドラマをラインナップしているだけでなく、韓国や日本など各国のトップクリエイターと協力したオリジナルシリーズも積極的に製作し、話題を集めています。

11月30日〜12月1日の2日間にわたり、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズで開催された「ディズニー・コンテンツ・ショーケース2022」には、日本、韓国、インドネシア、オーストラリアおよびニュージーランドなど、アジア太平洋地域(APAC)のメディア関係者約400人が集結。

1923年10月16日に創立されたウォルトディズニーカンパニー100周年を迎える2023年に向けて、同社におけるAPACの重要性が増していることを肌で感じました。

なかでも、作品数の多さを含め、圧倒的な存在感を発揮していたのが韓国です。

その目玉作品のひとつがバイオレンス・スリラー『コネクト』。ウェブトゥーン(韓国発のデジタルコミック)をドラマ化したものです。

『コネクト』
© 2022 Disney and its related entities

主演は『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』(2018)『スノードロップ』(2021)のチョン・ヘイン。共演は、Netflixドラマ『キングダム』(2019)のキム・ヘジュン、映画『別れる決心』(2023年2月17日公開)のコ・ギョンピョ。

製作は『愛の不時着』(2019)『ミスター・サンシャイン』(2018)など大ヒット作を次々と生み出している、韓国のドラマ制作会社スタジオドラゴンだという点でも話題です。

監督を務めるのは、司会者&キャストたちから「日本の伝説的な監督、世界の巨匠」と心からのリスペクトを一身に受けていた三池崇史。『DEAD OR ALIVE 犯罪者』(1999)『殺し屋1』(2001)『クローズZERO』(2007)『十三人の刺客』(2010)など、思い出すだけでも血が騒ぐようなバイオレンスものの鬼才、オーソリティとして、国内外で高い評価と人気を誇っています。

韓国の俳優は人間としてのエネルギーが強い

3人のキャストとともに登壇した三池監督ら『コネクト』チームの記者会見やインタビューは、和気あいあいとしたとても楽しいものでした。

主人公は、どんな怪我でもすぐに治してしまう特殊能力を持つ新人類“コネクト”として生まれたハ・ドンス(チョン・ヘイン)。突然、臓器売買組織に誘拐され、眼球を奪われてしまうのですが、移植された人間の感覚とコネクト(=結合)し、視力を共有することに。新たな眼の持ち主はソウルを恐怖に陥れる連続殺人事件の犯人ジンソプ(コ・ギョンピョ)で、ドンスは眼を取り戻すために殺人鬼を追い詰めていきます。

冒頭から取り出された目玉が動き出したり、思わずひえ〜と目を逸らしつつもワクワクするような描写の連続。これぞ三池節全開!で期待が高まります。監督にとっては、これが初の韓国作品で初の動画配信サービス作品。作風的にはミスマッチ感のあるディズニーブランドのプラットフォームから世界配信される作品でも、独自のワールドを展開できたことにしっかりと手応えがあったよう。

撮影中の三池崇史監督

2日目の記者会見後に行われたインタビューでスタジオドラゴンとの仕事について聞くと、三池監督は「うん、すごい楽しかったですよ」とにっこり。

「“今までのあなたのキャリアも含めた才能を買っているので、本当にやりたいものを実現してもらえるよう、こちらはサポートします”と言ってくれて。まあ、建て付け上はね(笑)。でも、基本的にはそういうスタンスで接してくれたので、非常に面白かったです。日本よりも監督のポジションに責任がある。尊重してもらえる感覚はありました。

もっともコロナも大変だったしね。“細かいことを言ってもこいつはダメだろう”という、ある種、諦めもあったかもわかんないですけど(笑)。台本について色々と議論することはあるんですけど、現場に入ると“ここは監督の世界”ということで、自由を与えてくれました」

とにかく韓国の現場が肌にあったようで、記者会見では「もともと韓国作品のファンで、韓国と日本の俳優とは何が違うんだろう?というのを確かめに来た場でもあった」とコメント。「(韓国の俳優は)人間としての生きていくエネルギーやパワーが強いと思った。役者にとっては非常に大事なもの」だとキャスト陣を絶賛しました。

監督が驚いたサイコパス役の新たな解釈!?

一方のキャストたちもまた、三池監督のパワフルさにいい影響を受けた様子。殺人鬼ジンソプ役のコ・ギョンピョは、「もともと監督のファンでした。とてもエネルギッシュな方で、パッションを感じました。思いやりがある方ですが、一方でダメ出しをされることもありました。映画監督としては理想的」と大絶賛。

同じく「監督のエネルギーを感じた」とコメントしたのは、謎の女性イランを演じたキム・ヘジュ。「監督は現場で、分厚いダウンジャケットを着ながら自身でアクションのお手本を見せてくれました。私は動きやすい格好をしていたのに、監督ほど素早い動きができなくて……」と、アクションシーンの撮影時のエピソードを披露。
主演のチョン・へインは、「現場で私は監督とコネクトできていたと思う。監督と同じことを考えて、同じ方向を向いて、同じものを望んでいることを実感できた」とコメント。こちらも監督との厚い信頼関係を感じさせました。

仲のよさが伺えたのは、三池監督が語ったコ・ギョンピョに関するエピソード。「普通サイコパスの役って、すっとした細身の人を想像すると思うんだけど、彼の選択は “ちょっとプクっとしたサイコパス”で。新しい解釈だと思った」と言い、会場に笑いが起こりました。

慌てて「ダイエットに失敗してしまいましたが役作りは頑張った」と答え、参ったなあという感じのコ・ギョンピョに対して、三池監督は「あごの下のところを、毎朝撮影前にぷにぷにするのが日課だった」とコメント。司会者が「サイコパスが細身だというのもまたステレオタイプ、偏見ではないか」などとフォローしたのにも笑いが起こりました。

左からコ・ギョンピョ、キム・ヘジュ、チョン・ヘイン、三池崇史監督

記者会見後にはロードショー独占でキャストのインタビューも敢行。改めて、アカデミー賞を席巻した映画『パラサイト 半地下の家族』(2019)、大ヒットドラマ『イカゲーム』(2021)を筆頭に、世界的に注目を集める韓国の映像業界の最前線にいることについて、どう感じているのかを聞きました。

「この数年間の韓国のエンターテインメントが、色々な国から愛されているということは実感していますし、韓国の俳優のひとりとしても本当に誇りに思っています。韓国のシリーズをご覧になっている方が増えていることで、より一層、自分も重みや責任感を持って取り組みたいとも思っています。海外の撮影も増えていますが、こういうふうに海外で作品のPRが行われていることも不思議な気がしますね。この状況に感謝したいと思います」(チョン・ヘイン)

「このような韓国の大規模なシリーズに選ばれて出演する機会があることが、とてもうれしいです。いい作品にかかわることができて、本当に感謝しています」(キム・ヘジュン)

「世界的に韓国のコンテンツは注目されていて、そのことは本当に光栄だと思います。そういった世界的に知られていく同僚、仲間たちを見ながら、私も勇気づけられることも多いです。ですので、今後もどんどんグローバル配信サービスなどに積極的に参加して、また世界各国のみなさんにお会いできたらいいなと思っています」(コ・ギョンピョ)

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文/今祥枝

『コネクト』 ディズニープラス スターにて全話一挙独占配信中
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韓国ドラマ『コネクト』公式サイト
https://disneyplus.disney.co.jp/program/connect.html

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