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5000冊以上のマンガが読める「MANGA ART HOTEL」の「漫泊(まんぱく)」体験をリアルレポート! ひと晩で何冊読めるのか

集英社オンライン / 2022年12月15日 16時1分

5000冊以上のマンガを自由に読むことができる、マンガをテーマにしたコンセプト型カプセルホテル・MANGA ART HOTEL。所有マンガは2000冊以上のライターが、このホテルに宿泊した詳細レポートをお届けする。

おしゃれで綺麗なカプセルホテル…なだけじゃない!

きっかけは「少年ジャンプ+」での広告…『ダンダダン』×「MANGA ART ROOM,JINBOCHO」だった。

言わずと知れた「少年ジャンプ+」の大人気マンガで、僕も毎週楽しみにしている『ダンダダン』のコラボルームと、サイトを調べてみると、MANGA ART ROOM,JINBOCHOのほかに、MANGA ART HOTEL, TOKYOというカプセルホテルもあり、“漫泊”を提唱しているらしい。



厳選された5000冊以上のマンガを所蔵…気に入った作品はその場で購入可能……ほうほう、なんだかとっても興味がわいてきた。

自分もマンガはアメリカンコミック原書も含む2000冊以上(それ以上は数えるのをやめた…)所蔵していて、現在は置き場所がないのでできる限りデジタルで読んでいるのだが、このMANGA ART HOTEL、いったいどんなマンガがあるのか? どんな雰囲気なのか? 提唱している“漫泊”とはどんなものなのか? と、さっそく泊まってみることにした。

チェックイン時間の16時にチェックインすると、すでに自分の前に3組ほどのお客さんが。それもすべて外国人さん! 確かにMANGA ART HOTELのある東京都・小川町は都心であり、秋葉原も近く、外国人観光客のみなさんにとってはうってつけの場所なのかもしれない。

オンラインチェックインを済ませ、ホテルの中に入ると…。

どこもかしこも、マンガ、マンガ、マンガ! 宿泊スペース以外は、すべてマンガの棚です。

わ、『ジョジョの奇妙な冒険』は豪華本のJOJONIUMと、なんと英語版も並んでいるじゃあないですか。

まず自分が入ったのは、5階の男性フロアなのだが、4階は女性フロアになっていて、そちらには女性向けマンガがあるという。男性も19時までは入場可ということで、まずはさっそく女性フロアへに向かった。

女性フロアは知らない作品だらけ!

女性フロアはいわゆる少女マンガではなく、女性向けマンガ中心のラインナップ。ちらほら知っている作品もあるが、ほぼ知らない作品ばかりで新鮮…自分も昔の少女マンガは読んでいたりするが、最近の作品はまったく…だ。

いくつか読んでみたい作品はありましたが、ひときわ自分の目を引いたのがこの作品。

『乱と灰色の世界』(入江亜季/KADOKAWA)。
このホテルのマンガには、おすすめコメントがついているものもあり、それによると、

「4人の魔法使いの家族が静かに暮らす。子どもだけど靴を履くと大人になれる、10歳の乱は、大人の女としても、10歳の少女としても恋をしながら成長していきます。大人になるとはどういうことか感じさせられる作品です」

コメントを読んでさらに読みたい願望が強くなった。“乱”というのは主人公の少女の名前か……魔法使い、靴を履くと大人に……さっそく読んでみようと、1~5巻を持って男性フロアの自分のスペースに!

カプセルホテルの部屋はというと、このような感じ。

全国いろいろな場所のカプセルホテルに泊まってきている筆者だが、こんな綺麗で広いカプセルホテルは初めて(笑)。

洗面所やシャワールームもとっても綺麗! 完全に自分の家より綺麗! 毎日でも泊まりたい!

というわけで、さっそく『乱と灰色の世界』を読みます!

(2時間後)…読みました!

自分の部屋に一度に持ち込めるのは5冊までなので、まずは5巻まで…いや、おもしろかった。2008年から連載された作品なのだが、絵柄はちょっと懐かしい少女マンガっぽくもあり、弓月光先生のタッチを思い出した。

序盤はコメディタッチで物語は進み、魔法使い家族といっしょに暮らせない母のこと、普通の人間は知らないこの世界のことなどが少しずつ明らかになっていき…なんとこの世界の危機に巻き込まれていってしまうのです!

というところで、もう19時過ぎちゃったから、6巻以降取りに行けないや……あとで絶対買って読もう。

読みたい作品たくさんなのに…!?

男性フロアにも、読みたい作品はたくさんありました。

『BEASTARS』(板垣巴留/秋田書店)はかなり話題になっていたのに、機を逃してしまい読めてなかった作品。最近は『血の轍』を最新刊が出るたびに、一気に茫然自失という感じで読んでいて、押見修造先生の掌の上を転がされている気持ちになっていた。ゆえに『ハピネス』(押見修造/講談社)も読まなきゃと思っていた。

『マンガサ道 マンガで読むサウナ道』(タナカカツキ/講談社)は、最近ちょっとずつ、サウナが好きになってきているので、また『税金で買った本』(原作:ずいの 漫画:系山冏/講談社)はタイトルが気になった。

その中でも、これは読まねば!と思ったのが『メイド・イン・アビス』(つくしあきひと/竹書房)。すいません、アニメはちょっとかじったのですが、原作は読んでませんでした!

最近はとくに話題になる作品も多すぎて、ついていけない…というか、SNSやアプリゲーム、アイドルのライブから配信、遠征まで、やることがありすぎる状態になっており、反省です。

「よーし、今日は漫泊だから、がっつり読むぞ~」とマンガを手に取ったはいいものの、仕事のメールやSNSの更新、アプリゲーム…やっぱりスマホを見てしまう。

ここでは、スマホは持ち込まない、もしくは絶対に見ない、という自分ルールを決めたほうが、より楽しめるかもしれませんね! 僕も、途中からはスマホを禁じて、マンガに集中していました。

結果…
『乱と灰色の世界』1~5巻(続き読みたいので買います!)
『税金で買った本』1巻(続き読みたい)
『マンガサ道 マンガで読むサウナ道』(サウナ行きたい)
『メイド・イン・アビス』1~10巻(ハードでした)
『ハピネス』1~3巻(すいません、寝落ちです…)

で終了。
『BEASTARS』にはたどり着けず、残念!

まったく知らなかったマンガ、タイトルは知っているけど読んでいないマンガ、気になっていたマンガを一晩でこれだけ読めて、満足すぎます!

もっともっと、何晩でも泊まりたい…いや、仕事しなきゃいけないから無理ですが、そんな風に思わせてくれる宿泊体験でした。

マンガのラインナップも、いわゆるマンガ喫茶とは一線を画していて、メジャーな人気作品よりも、MANGA ART HOTELとしておすすめしたい作品を揃えているところがマンガ好きに刺さるのかもしれない。ホテル側がしっかりマンガを読んでおすすめコメントが書いていることも実感できました。

みなさんも、ほかではできない“漫泊”体験、してみてはいかがですか?

漫泊 MANGA ART HOTEL/MANGA ART ROOM 詳細は公式サイトをチェック
https://mangaarthotel.com/

取材・文・撮影/岩岡としえ

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