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実力派から新生まで! お笑い番組プロデューサーが期待する2023年ツギ“テレビニ”クル芸人5組

集英社オンライン / 2022年12月19日 14時1分

元テレビ朝日社員で、YouTubeチャンネル「金属バット無問題」などを手掛けるお笑い大好きプロデューサー・高橋雄作(TP)。日々、芸人たちをウォッチし続けるTPに、2023年テレビでの活躍が期待される5組をピックアップしてもらった。

2022年も新たにテレビで活躍する芸人が多数誕生した。

モグライダーやランジャタイ、お見送り芸人しんいちやZAZYなど、“賞レース決勝”をきっかけに台頭してくる例年通りの流れはもちろん、コロナ禍において松本人志の“代役”として『ワイドナショー』(フジテレビ系)などに出演し注目を集めたモノマネ芸人のJPも、今年を象徴するテレビの“新顔”芸人の1人だろう。

イケメン風チャラ男とギャル2人による異色トリオ・ぱーてぃーちゃんに至っては、いつどこでブレイクしたのか不明なまま、いつの間にかバラエティ番組に引っ張りだことなっている。



2023年は、どんな芸人がどのような形でテレビで活躍し始めるのか。今回は僕が勝手に思っている「2023年ツギテレビニクル芸人」5組を発表したい。確たる理由があるというより、僕が視聴者としてこの芸人たちがテレビで活躍しているところを見たいという願望なので、もし予想が外れてもあしからず。

トークもできて、泥臭さもある囲碁将棋

ここで名前を出すまでもなく、漫才師としての実力は当たり前に認められた存在。2022年は『水曜日のダウンタウン』(TBS系)のドッキリ企画で、根建さんが憧れの車「シビック」への愛を熱弁したことが話題になるなど、少しずつテレビ露出も増え始めている。

囲碁将棋は漫才がおもしろくて、なおかつスーツ姿に高身長という出立ちから、シュッとした印象を持たれがちだが、かなり泥臭いこともやれるし「笑いのためなら何でもする」という芸人魂の持ち主だ。僕が何気なく配信で観た静岡のライブで眉毛を全剃りしていたし、CSの番組ではジーンズを履いたまま野球のスライディングをかましていた。それだけには止まらず、YouTubeの生配信で携帯番号を晒すなど、過激YouTuberでもやらないようなことまで笑いのためなら平気でしてしまう。

囲碁将棋のラジオ番組「囲碁将棋の情熱スリーポイント」(GERA)では、毎週抱腹絶倒のトークを展開し一部でカリスマ的な人気を博しており、トークの実力も申し分ない。トークもできて体も張れるのは、かなりテレビスターの適性があるのではないだろうか。

ちなみに「熱湯シャンパンタワー」は本当に腹を抱えて笑ったので騙されたと思って見てほしい。

賞レース常連・ニッポンの社長の勢いが止まらない

「キングオブコント」3年連続ファイナリストの称号を持ち、ネタがおもしろいことは既に周知の事実のニッポンの社長だが、まだ大阪を拠点にしているため全国区のテレビに出ることは少ない。

長身イケメンの辻さんとずんぐりむっくりのケツさんのコントラストは、コンビとして申し分なく、特にケツさんのキャラクターは唯一無二だ。基本的にイジられキャラなケツさんなのだが、一度スイッチが入ると止まらない「悪口芸」は圧巻。

ニューヨークのYouTubeチャンネルに公開されている『【芸人トーク】ニューヨーク×ニッポンの社長 ケツ大暴走SP』の動画で、ダブルアート真べぇさんの悪口が止まらなくなったのは、本当に衝撃的だった。かつて見たことない芸当だし、見た目のせいか悪口もそこまでキツく見えないという意味でも、かなりテレビ受けしそう。

YouTubeチャンネルが大バズ・きしたかの

お笑いファンの間では、2022年にすでにブレイクしたと言っても過言ではない。そのきっかけとなったのは、YouTubeチャンネル「高野さんを怒らせたい」。同チャンネルは「おもしろい」という理由だけでバズり始め、100万回再生を超える動画も出てくるなど勢いが止まらない。

さらに『チャンスの時間』(ABEMA)では、日本最速で新作iPhoneを手に入れるために高野さんが4日間 Apple Storeの前で野宿を敢行する企画「高野のiPhone」が放送前からTwitterトレンド入りを果たすなど話題となった。

2コンテンツとも「キレ芸」を得意とする高野さんに対するドッキリ企画で、同じ事務所の先輩である出川哲朗、狩野英孝、三四郎小宮という「マセキ三兄弟」に続く「四番目の弟」としてテレビが放っておくはずがない。ドッキリを食らっても「キレる」という手法でリアクションをするので、あまりかわいそうに見えないというのも、テレビ局側が「ドッキリをかけやすい」理由になるかもしれない。

言うまでもなく、きしたかのはネタもおもしろい。それゆえ、あまりドッキリばかりの露出になってしまっては不本意だけど、入口としてはわかりやすいので、ドッキリをきっかけに彼らのおもしろさが世間に伝わってほしい。

結成2年目の超若手・人間横丁のロケに期待

『ゴッドタン』(テレビ東京系)の名物企画「この若手知ってんのか!?」の「こいつは天才だ!部門」において1位を獲得。すでに同業者の評価は抜群の人間横丁は、まだ結成2年目の超若手男女コンビだ。

ほんわかした空気を纏う2人が繰り出す「誰も傷つけないお笑い」の進化盤「誰も傷つけないし見る人が幸せな気持ちになるお笑い」は、日々疲れを感じている令和の現代人にぴったりだと思う。

裏表のないほんわかした性格で、どんなときでも自分たちのペースに周りを巻き込んでいくのも彼らの魅力。1秒でも早く2人のロケが見たい。

業界人にファンが多い永田敬介

今回紹介した中では、おそらくダントツで知名度が低いであろう永田さん。

かつてはスパナペンチというコンビで活動し、2013年の「THE MANZAI」で認定漫才師となるなど調子がよかったものの解散。不遇の芸人生活を送りつつ、その不遇さを直接ネタに反映させた人間味丸出しの漫談を武器に、徐々にライブシーンで再び頭角を現してきた。

ただ、そのあまりにも鬱々としたネタはお世辞にも“賞レース向き”とは言えず、かと言って“テレビ向き”とも言えないのだが、この逸材が埋もれたままなのはお笑い界の損失だと思い、ここに名前を記させてもらった。

人気放送作家の飯塚大悟さんや『激レアさんを連れてきた。』などを手掛けるテレビ朝日の舟橋ディレクターなど、お笑い好き業界人に永田さんのファンが多く、みんなで「永田敬介をどうにかしよう」というムーブメントが水面化で起こりつつある。永田さんだけは「ツギくる」ではなく、「ツギきてほしい、ねぇお願い」芸人であるし、そのために僕にできることが何かないかと探る日々だ。

正直なところ、この時代、テレビに出なくてもYouTubeやライブなどさまざまなやり方で「食べていける」芸人は増えているし、テレビに重きを置かない芸人も確かにいる。

しかし、いまだに「テレビで活躍する」ことを目標としている芸人もたくさんいるのは事実。そんな芸人が1人でも陽の目を浴びたらいいなと思っているし、今はTVerを始めとする見逃し配信サービスのおかげで、キー局だけでなく地方の番組も容易に視聴できるので、その点においても芸人がテレビ番組で活躍するのを見られる機会は増えている。

ただ、ひと昔前に比べて「テレビで活躍する芸人」は確実に増えている一方で、賞レース以外に「テレビが発掘した芸人」は減ってきている気がするので、そういうニュースターが現れるといいなと思う。

2023年、今挙げた5組がテレビで観られることを期待しつつ、もしあまりテレビで観られなかったとしても、劇場やYouTubeに行けば絶対に観られるのでご安心を。
お笑いファンにとって令和は本当にいい時代だ。

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