「スキークロス」というスポーツをご存知だろうか。4人の選手が同時にスタートし、ウェーブやジャンプ台、バンクなどのセクションをダイナミックにクリアしながらハイスピードでゴールをめざすフリースタイル・スキーの種目のひとつで、2010年のバンクーバー大会以来、冬季オリンピックの正式種目にもなっている。
アクションスポーツ的要素も備えたスリリングな競技性から、スノーボードクロスとともに近年ヨーロッパを中心に飛躍的に人気を高めている。そのスキークロスにさらなる可能性を見出し、一念発起、今年アルペンスキーから転向したのが新井真季子選手。
三度の前十字靭帯断裂など紆余曲折あったアルペンスキー時代の経験を力に変え、新しい競技でいまだ果たせていないオリンピック出場をめざしている。そんな彼女が苦難の道のりとなったこれまでのキャリアも振り返りながら、スキークロス挑戦に賭ける思いを語ってくれた。