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宮世琉弥、猪塚健太、鈴鹿央士…2023年ブレイク必至の“ツギクル”俳優5人

集英社オンライン / 2022年12月26日 12時1分

2022年は、ドラマも映画も印象的な作品の多い1年だった。そんな豊作の年、主演を張るベテラン勢は言わずもがなだが、助演としてキラリと存在感を発揮した俳優も多かった。ここでは、それぞれの魅力でインパクトを残し、かつ今後にも期待が高まる“ツギくる”俳優5人を取り上げる。

出演作ごとに表情を変える俳優・宮世琉弥

2019年から俳優として活動し、これまでも作中でさまざまな表情を見せてきた宮世琉弥。例えば、木村佳乃主演の『恋する母たち』(20年・TBS)では、進学校に通いながらも家庭の事情でやさぐれてしまった高校生・蒲原繁秋が、ラップと出合い覚醒していく様を瑞々しく好演。中村倫也主演の『珈琲いかがでしょう』(20年・テレビ東京)では、重要人物"ぼっちゃん"役として視聴者の背に冷たいものを走らせる迫力ある演技を見せた。



着実に力をつけていく宮世は、『君の花になる』(TBS)と『闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん』(MBS)の2本のドラマに出演。注目すべきは『君の花になる』で演じている“なる”役だろう。

作中に登場するボーイズグループ・8LOOMの末っ子として愛くるしい笑顔を振りまきながら、どこか全体を俯瞰していたような印象のなる。しかし、ここへきて彼の存在感がぐっと増している。かわいさあふれる様子から、根底に純粋さを残しつつどこか影のある、なるの新しい一面を見え隠れさせるグラデーションも、実に見事だ。

見る者の探求心をくすぐる俳優・宮世琉弥は今後どんな役を演じ、どんな表情を見せてくれるのか。そろそろ彼の主演作品も見てみたいところだ。

鈴鹿央士が役に宿らせる愛情表現の妙

鈴鹿央士のデビューは鮮烈だった。なんといっても、あの広瀬すずにスカウトされ、いきなり映画『蜜蜂と遠雷』(19年)の風間塵役を演じたのだから。あのときの鈴鹿の掴みどころのない、けれど輪郭だけはくっきりと濃い、独特の存在感は1度見たら忘れることができない。

そこから話題作への出演が続き、今年はさらに鈴鹿の知名度を押し上げた年だったといえるだろう。
『六本木クラス』(テレビ朝日)では長屋龍二を演じ、最初こそ主人公・宮部新(竹内涼真)とともに居酒屋・二代目みやべを盛り立てていくも、ヒロイン・麻宮葵(平手友梨奈)への想いを果たすため、みやべの宿敵であり自身の父が会長を務める長屋ホールディングスへ。前半までの温厚で時に頼りなさすら感じる姿からは想像もつかないくらい、長屋で働きだしてからの龍二は冷徹に牙をむく。だが、その根底にはしっかりと葵への愛情も垣間見えた。この“奥に潜ませた愛情の表現”こそ、鈴鹿の真骨頂だ。

そして、それが最大限に活きていたのがドラマ『silent』(フジテレビ)。鈴鹿演じる戸川湊斗は、とにかく全方位に優しい。ヒロイン・紬(川口春奈)のかつての恋人であり、自身の親友・想(目黒蓮)が8年ぶりに目の前に現れたことで、紬への好意を残したまま、湊斗は別れを選ぶ。それは湊斗にとって、紬も想も大好きで、自分の幸せよりも2人が結ばれることをこそ望んだから。誰も悪くない、だから誰も憎めない。そんなラブストーリーを成立させる鈴鹿のつつましい愛情に、もっともっと翻弄されたい。

好青年・藤原大祐が見せた狂気に度肝を抜かれる

清潔感あふれる黒髪に、目尻に優し気なシワをたたえた愛くるしい笑顔。藤原大祐に悪い印象を抱く人なんてめったにいないのではないかと思うほどの、完璧な好青年。実際、今年公開された映画『モエカレはオレンジ色』では、主人公・萌衣(生見愛瑠)に密かに想いを寄せながら、まったくそれには気付いてもらえない小型犬のような存在を、一切の下心も嫌味も感じさせずに演じきった。

ところが、である。藤原大祐のおそろしさは、そのピュアなルックスで狂気をも違和感なく憑依させるところにある。例えば、7月期に放送されたドラマ『純愛ディソナンス』(フジテレビ)で演じた晴翔がまさにそれだった。登場こそ主人公・冴(吉川愛)らの住むシェアハウスに新入りとしてやって来た純真無垢な好青年だったものの、次第に化けの皮がはがれていく。そして最後には、父親の過ちによって幸せを壊された狂気をむき出しにして、冴を襲う。ピュアと狂気の間を乗りこなす藤原の表現力は実にあっぱれだ。

そもそも彼は、芝居経験がほとんどなかった頃に配信ドラマ『中3、冬、逃亡中。』(dTVチャンネル)で心に闇を抱えた難しい役を演じている。彼の中に眠る狂気には、まだ底知れないものがあるに違いない。

猪塚健太の美しさが限界突破した

これまでも数々の話題作に出演してきた36歳の猪塚健太。もともと端正な顔立ちの俳優だなと思ってはいたのだが、今年、美しさが限界突破したと感じた作品があった。それが『ANIMALS-アニマルズ-』(ABEMA)だ。

同作は、ブラック企業で働く“社畜OL”の海(鈴木愛理)が、ある出来事をきっかけにコスメメーカーに転職し、恋に仕事に奮闘していく物語。この中で猪塚は愛理が転職したコスメメーカーの副代表・悟を演じた。かつては代表の圭祐(白洲迅)に想いを寄せていた悟。彼は仕事に対して厳しく、クールで、常に美しい。だけど、圭祐に甘えられると弱い一面も持っていて、厳しさの中に人間らしさを覗かせる。それは、美しさが見た目だけのことではなく、生き様までをも含めたものであることを物語っているかのようだった。

今年で36歳の猪塚が演じる悟を見ていると、人は何歳からだって、もしかすると年齢を重ねるほど、美しくなれるではないかという気にさせられる。

年々毒性を増す中島歩、その魅力

猪塚と同じく、これまでたくさんの作品に出演、その度に独特の空気感を醸し出してきたのが中島歩だ。ズルイ男を演じたら右に出るものはいない、何とも言えない気怠い色気はなんなのか……。

城定秀夫監督がメガホンを取り、今泉力哉が脚本を務めた『愛なのに』で演じたのは、婚約者がいながらあろうことかウェディングプランナーと浮気をする紛れもない“クソ男”・亮介。こんな男、許すまじと思うのに、なぜか放り出してしまうには惜しい気持ちにさせられる魅力は、もはやほとんど毒だ。

そしてさらにその毒性を増していたのが、映画『よだかの片想い』で演じた飛坂だ。恋に消極的だった主人公のアイコ(松井玲奈)と距離を縮めていくが、飛坂の元恋人の影が障壁となる。だが、飛坂に他意はなく、常に誠実でいたはずで、だからちっとも責められない。現実にこんな男性がいたら、きっと多くの人の耳の奥で、この毒牙につかまってはならない、と警報が鳴るだろう。なのに、毒はその警報を麻痺させる。中島歩ここにあり、という存在感をまざまざと示して見せてくれた。

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