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【M-1ファイナリスト】ロングコートディが語るキングオブコント2022「ビスブラ、ニッポンの社長、僕らの3組から優勝者が出ると思ってました」

集英社オンライン / 2022年12月17日 18時1分

M―1、キングオブコントの両賞レースで着実に結果を残している関西若手のエース格、ロングコートダディ。同じ大阪吉本所属のビスケットブラザーズ、ニッポンの社長とはライバルであり、仲間でもあるという。ともに決勝を戦った彼らへの思いを中心に話を聞いた。

「今年は決勝には行けないだろうなと」(兎)

ツッコミ、ネタ作り担当の堂前透(左・32歳)とボケ担当の兎(右・34歳)

――ネタ前の紹介VTRのとき、決勝進出が決まったときの動画が流れるじゃないですか。あの時の様子が、ロングコートダディが10組中、いちばんおとなしく見えました。

僕はたぶん決勝には行けないだろうなと思っていたので。ビックリの方が勝ってしまったんです。「マジっすか」って。ありがてえなという感じでしたね。



堂前 僕は、まあ、大丈夫かなと思っていたんですけど、もうすぐ33歳になるので、少し控えめにしておこうかな、と。

――準決勝の会場が、ものすごく大きかったんですよね。例年だと500人キャパの会場だったのが、2022年は、1800人キャパの新宿文化センターの大ホールで開催されました。あの環境はロングコートダディにとっては、どうでしたか。

堂前 やりにくかったですね。

お客さんの笑い声を、すごい待たないとダメなんです。すっごいウケると、会場がでかいから、なかなか笑い声が収まらなくて。待つぶん、テンポが悪くなるんですよ。あと、ガーッとしゃべるところは言葉がつぶれやすくなるので、そこも気を使いましたね。

――2022年のファイナリスト10組の中で、4年連続で準決勝以上に進んでいるのはネルソンズとロングコートダディの2組だけだったんです。つまり、2組はこの4年間ずっと準決勝で勝負できるネタを2本ずつ用意しなければならなかったわけです。計8本ですよね。ここまで頻繁に準決勝に勝ち進んでいると、だいたいネタがかぶるものですが、ロングコートダディの場合はどうでしたか。

その8本はかぶってないですね。

堂前 M-1もそうなんですけど、勝負どころでは、原則、その年につくったネタでいってますね。

――なるほど。ビスケットブラザーズが、ロングコートダディのネタづくりの多彩さと量に「化け物だ」と舌を巻いていましたが、納得しました。ところで、2022年の準決勝と決勝では、ネタの順番を入れ替えてきましたよね。準決勝2日目、2本目に持ってきていた料理人のコック帽が落ちるネタを、決勝では先に披露しました。なぜですか。

評判がよかったというのはありましたね。

堂前 ウケ量だけでいったら、準決勝の1本目にやった方は、はまらんかったらキツいなという部分があったんです。

「パワーならビスブラ、切れ味ならニッ社」

――準決勝は決勝ほどネタ順は意識しないものなのですか。

いや、意識しますよ。2日に渡って行われるので、やっぱり初日に自信のある方をぶつけます。「昨日よかった」という印象は大きいんで。それだけで2日目もウケやすくなりますから。

初めて準決勝に進んだ組とかも顔見世として、1本目に強いネタを持ってくる。どこの組も初日に強い方のネタを持ってきてるんじゃないかな。だからこそ、こっちも初日に強いネタを持っていかないと見劣りしてしまう。

――ファイナリストが発表された日、大阪吉本の同志であるニッポンの社長とビスケットブラザーズと一緒に食事に行かれたとか。大阪吉本では、若手のトップ組と言ってもいい3組ですが、仲間であると同時にライバルでもあるわけですか。

それはめっちゃ思いましたね。特に今大会は、この3組の中から優勝者が出るだろうなと思っていました。どういう展開になっても、それぞれにストロングポイントを持っているコンビなので。

最近、パワー系のコンビが強い印象がありますけど、パワー系の大会になったら、ビスブラ(ビスケットブラザーズ)には敵わないなと思うところもありますし。

堂前 迫力がありますよね。顔とか。

見た目も大きいし、芝居もでかい。あと、声もめちゃくちゃいいんですよ。

――ニッポンの社長のストロングポイントは。

ボケの切れ味勝負みたいになったときに、ニッ社(ニッポンの社長)以上のところがおるのかな、って。

堂前 潔いですよね。

ネタを考えている辻が、好きなことだけやってる潔さみたいなものがあるよな。他の人には思いつかない発想。だからボケも強い。

「審査員の顔がほとんど抜かれてなかったので……」

今年のキングオブコント。ともに戦うファイナリストたちの緊張ぶりや、お客さんのまさかの反応に「びっくりした」というふたり

――ロングコートダディとニッポンの社長と言えば、関西の若手の中では、人気、実績、実力から言っても、ダブルエースと言ってもいい存在だと思うんです。ビスケットブラザーズが圧倒的な強さを発揮して優勝したのに対し、ニッポンの社長は最下位の10位でした。ニッポンの社長の点数を見たときは驚きませんでしたか?

それを言うなら、点数が出る前ですかね。お客さんの反応を見てびっくりしたというか。(ボケ役の)ケツの顔もこわばってるように見えましたね。力が入り過ぎて、怖い感じなんですよ。いつもは、もうちょっとおもしろい感じに見えるのに。そういう細かいところでも、お客さんの反応って変わっちゃうので。思った通りのウケじゃなかったから、硬くなったのかな。

あと、二ッ社のとき、審査員の顔がほとんど抜かれてなかったんです。普通、審査員が笑っているところを抜くもんなんですけど。あれ、審査員もあんまり笑ってないのかなと思って。なので、点数が出たときは「ああ……」という感じでしたね。

――ビスケットブラザーズのときはどうでしたか。

ビスブラも原田(泰雅)の方がいつもより硬いかなと思ったんですよ。でも、めっちゃウケてましたからね。そんなに気にするほどのものではなかったのかも。

――決勝のあとは祝勝会みたいなものをするものなのですか。

めっちゃしましたね。その日のうちに。僕は原田とケツと。

堂前 僕は辻と、(ビスケットブラザーズの)きんと、TBSの人と行きました。でも、きんは早めに帰りました。真面目な男なんで。

原田は最後までいましたね。朝7時から仕事やったんですけど、6時ぐらいまでおったな。タフですわ。

取材・文/中村計 撮影/矢橋恵一

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