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【韓ドラ】発達障害の天才弁護士、実写+立体アニメ、王朝お受験、究極の純愛……お正月にまとめて見たい韓国ドラマベスト5

集英社オンライン / 2023年1月2日 12時1分

2022年に配信された数多ある韓国ドラマの中から、珠玉の5本を選出。ロードショー編集部の独断と偏見による、ベスト5を紹介する。

『愛の不時着』『梨泰院クラス』で再燃した韓流ドラマブームは、『イカゲーム』によって瞬く間に世界に波及。その勢いは衰えるどころかますます上昇し続けている。それを受けての2022年は、洗練度も成熟度もさらなる高みを極めたクオリティ高い良作が次から次へと目白押しだった。

予定調和に終わらない大胆かつ緻密な脚本と、さまざまなアングルから映し出される美しく迫力満点の映像。そして、心にするりと入り込む俳優陣のリアルな演技と圧倒的な存在感! 「こう来たか!」「どこまで行くのか!」とワクワクが止まらない一年となった。



そんな大豊作の22年度から、独断と偏見によるベスト5をご紹介。どれもこれも、見始めたらやめられない止まらない一気見必至の作品ばかり。このお正月に、ぜひじっくりと堪能してほしい。


第5位

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』

Netflixシリーズ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』独占配信中

2022年に日本で最も視聴された韓国ドラマがおそらくこちら。主人公のウ・ヨンウ(キム・ウンビン)は、自閉スペクトラム症を持つ新人弁護士。5歳にして刑法書を全て記憶する頭脳を持ちながら、回転ドアは一人で通ることはできないし、大好物のキンパは整然と並べてからじゃないと食べないし、挨拶は「下から読んでも上から読んでもウ・ヨンウ(우연우)」が定番で、人に触れることができるのは最大5秒まで…。

本ドラマは、そんな彼女の特性を物語の中に自然に盛り込みながら、ウ・ヨンウならではの魅力を生き生きと映し出していく。
彼女の最も素晴らしい特性が生かされるのが、もちろん法廷というわけで、世間的なしがらみや感情的な忖度なしの独特な視点から、膨大な法律の中に埋もれている穴を天才的なひらめきで見つけ出し、胸すくような解決へと導いていく。

Netflixシリーズ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』独占配信中

扱う案件は、どれも大事件というよりは、小さいけれど私たちの身近に起こりうる切実なものばかり。だからこそリアルに胸に響き、ウ・ヨンウ的正義による解決にジーンと胸熱くなるという…。

ウ・ヨンウを優しく見守るミョンソク上司をはじめ、何かと彼女を助けちゃう同僚弁護士スヨン、ピュアなラブラインを繋ぐジュノ、彼女に嫉妬して足を引っ張る同僚のミヌまで、脇を固めるキャラクターも全て愛おしい。彼らに見守られ、ウ・ヨンウが成長していく姿は、疲れた私たちの心を解きほぐす一服の清涼剤。明日への活力がもらえること間違いなしだ。

第4位

『ユミの細胞たち』(シーズン1、2)

©STUDIO DRAGON CORPORATION Prime Videoで独占配信中

韓国ドラマといえば、やっぱり胸キュンのラブコメ。でもこの作品はハッキリ言って異色である。実写と立体アニメが組み合わさったかなりユニークな仕立てなのだ。
平凡な会社員ユミ(キム・ゴウン)とゲーム開発者ク・ウン(アン・ボヒョン)の、いたって普通の恋愛を描いているのがシーズン1。そこで立体アニメが表現するのは、二人の頭の中に住む細胞たち。理性、感情、愛、食いしん坊、下心などなど、細胞たちにはとにかくいろんなキャラがいて、ユミやウンの行動は彼らによってコントロールされている。

リアリティあふれるコメディタッチの実写と、喜怒哀楽が可愛いアニメの細胞たちのコラボがなんとも絶妙で、それだけでも見ていて楽しいのだが、ふたりの恋愛はというと、ドラマチックとは無縁のどこにでもある物語。
なのに、というか、だからこそ、自分ごとのようにのめり込み、当のユミを差し置いて、ウンへの思いを募らせてしまうという、不思議な臨場体感が味わえる。

©STUDIO DRAGON CORPORATION Prime Videoで独占配信中

それを受けてのシーズン2は、仕立ては同じだが、お相手に変化が。大好きだったウンに変わるのは、ユミの同僚のバビ(ジニョン)。優しいけれど、淡白なウンに比べて、気遣いもサプライズも、キスも濃厚で甘いバビとの恋愛もまた、“あるある”ではあるが、やっぱりのめり込んでは揺さぶられるジエットコースター感はシーズン1以上。

見終わった後で必ずソジュを飲んで誰かと話したくなる、後引くラストもたまらない。

第3位

『シュルプ』

Netflixシリーズ『シュルプ』独占配信中

朝鮮王朝を描いたドラマは数々あれど、こんな時代劇は初めてかもしれない。テーマは母と子と受験戦争。主人公となる王妃のファリョン(キム・ヘス)が産んだ王子は5人。長男の世子(=皇太子ペ・イニョク)は文武に長けた心優しい文句なしの息子だが、以下、4人の大君は軒並み問題児ばかり。
そんななか、頼りの世子が病に倒れ、ファリョン王妃の熾烈なる闘いが幕を切って落とされる。

権力をめぐるさまざまな思いが交錯するなかで、新たな世子が択賢(血筋に関わらず最も賢い王子を世子として選ぶ試験)で選ばれることになり、宮中ではにわかに側室たちが世子の座を狙って受験バトルに参戦。その上、王の母である大妃(キム・ヘスク)は、ファリョンとその息子たちを排除すべく画策している模様。
息子の誰かが世子に選ばれなければ彼らの命を守る術がないと知ったファリョン王妃は敢然と立ち上がるのだが……。
敵対する大妃や大臣には知慮を駆使して怯むことなく立ち向かい、愛する息子たちにはそのありのままを尊重して最後まで信じ切る。

Netflixシリーズ『シュルプ』独占配信中

側室や息子たちを心から思いやる懐の深さも、権力に傾倒しようとする儒生たちを一喝する男前な姿も、ファリョン王妃が紡ぎ出す数々の感涙のエピソードは、子を持つ母として、人として、あるべき姿を力強く教えてくれるようでもある。

片眉をくいっと引き上げ、チマをたくしあげ全力で走り回り、表情豊かにファリョンを演じるキム・ヘスの圧倒的な演技力と存在感もすごい。どんな困難が降り掛かろうとも全ての展開がスカッと心地よく、見るほどに心温かく、そして勇気が満ちてくるはずだ。

第2位

『二十五、二十一』

Netflixシリーズ『二十五、二十一』独占配信中

舞台となるのはIMF通貨危機の余波が韓国を厳しく襲う1998年。主人公のペク・イジン(ナム・ジュヒョク)は、この経済危機により一家離散を余儀なくされた一人で、大学は中退するしかなく、夢も希望もなくしたままアルバイトをしながらただ生きるだけの毎日。

そんな彼の前に現れるのがもう一人の主人公、高校生のナ・ヒド(キム・テリ)。幼い頃に最愛の父を亡くし、キャスターとして活躍する母はいつも不在。孤独に包まれながらも常に明るく前向きなヒドの夢はフェンシングの韓国代表としてオリンピックの金メダルを目指すこと。

ドラマは、1998年という時代のノスタルジックにのせて、眩しいくらいに光り輝く数々のエピソードを紡ぎながら、初恋と呼ぶにはあまりにも深い二人の繋がりを色濃く鮮烈に映し出していく。
さらに、ヒドのライバルのコ・ユリ(ボナ)、人気者の劣等生、ジウン(チェ・ヒョヌク)、大人の理不尽を許せない優等生のスンワン(イ・ジェミョン)を交えた5人の絆も熱く描かれていくのだが、壁が立ちはだかった時に彼らが下すそれぞれの選択は、どれもこれもせつな過ぎて号泣必至だ。

Netflixシリーズ『二十五、二十一』独占配信中

甘酸っぱい懐かしさと狂おしいほどの恋しさで胸いっぱいになる青春ドラマの名作。30歳にして違和感なく高校生を演じ切ったキム・テヒはもちろん、それぞれのキラッキラな青春を鮮烈かつ印象的に映し出した主軸の5人のフレッシュな演技も必見。

第1位

『私の解放日誌』

Netflixシリーズ『私の解放日誌』独占配信中

世の中、いつも順風満帆、どんな時も意気揚々…なんて人は多分ほとんどいないのではなかろうか。どこかに閉じ込められたまま鬱々と出口が見つけられず、見つける気力も起こらない、そんな人がきっと大半だろう。

本ドラマが描きだすのもそんな3兄妹。田舎町からソウルへと毎日往復3時間かけて通勤する閉塞感に苛まれた日常を送る3人。長女のギジョン(イエル)は、人生に不満多き独身アラフォーで、白馬の王子様待ちの高飛車態度ゆえに、恋多き上司にさえ女として見られていないという現実。

長男のチャンヒ(イ・ミンギ)は、出世に縁遠いコンビニ本社営業マン。大金持ちにも、天才にもなれない自分の現実を知るゆえに、同僚や友人にグチるしかない毎日。
自分に自信がない内向的な性格なのが末っ子のミジョン(キム・ジウォン)。元カレの借金を肩代わりしても、上司に理不尽にダメ出しされても、同僚女子たちに軽くハブられても、ただ内にこめるだけ…。

Netflixシリーズ『私の解放日誌』独占配信中

そんなミジョンが、彼らが暮らす町にふと現れたナゾの男、ク氏(ソン・ソック)に興味を持つところから、この鬱々な3人+1人の物語が動き始める。閉塞した人生から彼らはどうやって“解放”されるのか。
ありふれた人のありふれた日常を描く物語は、一見地味ではある。だが余計な説明シーンを削ぎ落とし、視聴者の想像力に委ねた懐深い脚本と、演出が見るものの心を満たしていく。

それぞれの現実に向き合いながら、それでも前を向こうと必死でもがく4人の姿は、可笑しくも愛おしく、深い共感を覚えずにはいられない。
そして、ラストの温かで優しい希望への余韻……どんな復讐劇やサクセスドラマより、爽快感を味わえるはずだ。


文/山﨑敦子

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