ブレンダン・フレイザー、キャメロン・ディアス、マコーレー・カルキン…2022年に表舞台にカムバックした懐かしのセレブたち

浮き沈みの激しいハリウッド。さまざまな理由で一度は一線から退きながらも、2022年に不死鳥のように表舞台に復活した懐かしのセレブをピックアップ。

ブレンダン・フレイザー

『ザ・ホエール』では、引きこもり生活により重度の肥満症になった主人公を演じる
Everett Collection/アフロ

『ハムナプトラ』（1999、2001、2008）シリーズなどで人気スターになったものの、アクション演技で肉体がボロボロになった上、離婚や母親の死、セクハラ被害で精神的にまいってしまい、第一線から消えたブレンダン。

生活のためにファン・コンベンションなどに参加するうちに表舞台に戻りたいと願い、増量して挑んだダーレン・アノロフスキー監督の『ザ・ホエール』（2022／2023年４月公開予定）で見事に復活。賞レースでも引っ張りだこで、アカデミー賞を受賞しそうな勢いだ。

キャメロン・ディアス

映画『ANNIE／アニー』（2014）以来の女優復帰となるキャメロン
AP/アフロ

2018年に引退を発表し、子育てやオーガニック・ワインの会社経営に励んでいたキャメロン。しかし６月に仲良しの俳優ジェイミー・フォックスがTwitterでキャメロンとの電話会話を公開し、Netflix映画『Back in Action』（ジェイミー・フォックスが出演と製作総指揮を務め、セス・ゴードンが監督）で再共演することを公表！

すぐに活動再開し、リアリティ番組『ル・ポールのドラァグ・レース：オールスターズ』のシーズン7でゲスト審査員を務め、親友ドリュー・バリモアのトーク番組『The Drew Barrymore Show』ではチャーミングな話術でファンを魅了した。

キー・ホイ・クワン／ジョナサン・キー

『インディ・ジョーンズ／魔宮の伝説』公開時に13歳だったジョナサンも、現在は51歳
REX/アフロ

『インディ・ジョーンズ／魔宮の伝説』(1984）でデビューし、人気子役となったものの、ティーンになるとアジア系の役がなかなか見つけられずに引退。大学で映画制作を学び、『X-MEN』（2000）や『The One』（2001）で武術指導を担当し、『2046』（2004）では助監督として活動。

ところが、ほぼアジア人キャストのハリウッド映画『クレイジー・リッチ！』のヒットに刺激を受け、役者復帰を決意。その直後に監督デュオ、ダニエルズと知り合い、賞レースに参戦中の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』（2022／2023年3月３日公開）で見事カムバック！ インデペンデント・スピリット・アワードの候補になっている。

マコーレー・カルキン

42歳となったマコーレー・カルキン
UPI/amanaimages

『ホーム・アローン』（1990、1992）シリーズで人気者となったマコーレーを金づる扱いするステージパパの醜さが裁判で明らかになった後、主演級から遠ざかって約30年。成人後はアングラなロックバンドでミュージシャン活動を行なっていたが、激痩せ姿をパパラッチされ、健康面を不安視する声もあった。

しかしTVシリーズ『アメリカン・ホラー・ストーリー』（アメリカでは2021年放映）でカムバックの兆しを見せ、パンデミックがテーマの映画『Rich Flu』（公開日未定）で主演スターに返り咲いている。

ヘイデン・クリステンセン

2022年６月にトロントで行われた『オビ＝ワン・ケノービ』の上映会で
REX/アフロ

『スター・ウォーズ エピソード２／クローンの攻撃』（2002）でアナキン／ダーズ・ベイダーを演じ、世界中から注目されたにもかかわらず、演技をディスられたヘイデン。しかも兄と起こした製作会社がテレビ局と裁判沙汰になり、大手スタジオからお呼びがかからなくなってしまった。

しかし５月に配信スタートしたディズニー＋の『オビ＝ワン・ケノービ』（2022）でダーズ・ベイダーを再演し、表舞台にカムバック。日本のコミコンにも参加し、ファンを喜ばせた。

リンジー・ローハン

期待の若手女優と目されながらも薬物＆アルコール依存症に窃盗犯罪とスキャンダル漬けとなってハリウッドから消えたリンジー。
その後も婚約者のロシア人富豪と金銭トラブルを起こし、ギリシャ人恋人との起業失敗などの汚点だけが話題となったが、Netflixのクリスマス映画『フォーリング・フォー・クリスマス』（2022）でまさかの女優復帰。しかもNetflixと複数の作品契約まで結び、しばらくは安泰のよう。

文／山縣みどり